開戦
ついに天界から紙が攻めてくるというシナリオになります。メルティア達は天界から地上を守れるのか?ご閲覧お願いします。
《ゴオオオオオオン》
「なっ、何故だこの件は、今は私が預かった案件・・・なぜ他の神が介入する!」
神託の裁きは、ポセイドンではない神によって下される事となった。すでにシーライオスの町は攻撃されていたが、シーベルを置いてきた事が功を奏しなんとか大結界により守られていた。
海側の天から、戦車に乗った赤い鎧を着た一人の神が町にむかってくる。
シーベルは、町をファンタムに任せて赤い神に向かっていった。
「さぁ、漸く俺の見せ場が、始まるって事かぁぁ。」シーベルは空中浮遊で赤い神、アレスの前に立ち塞がった。
「俺を倒さないかぎり、町には入れないぜ。」
「お前ごときが、このアレスの足止めをすると言うのか?」アレスは右腕を振り下ろす。
周囲の空間から何本もの神槍が表れて、シーベルめがけて降り注ぐ。
『ハイレゾリューションマジックシールド!!』
《ズガガガガガァ》何とか防ぎきる。
「ほう、通常の魔力防御では防げないはずの神槍を防ぎきるとは・・・」
「なめるなよ!これでも我が姫の専属傍付きをやっているものに失礼だぜぃ」
『クリムゾン・プラズマ・ブラスター!』
赤き神盾!!
《ズババババババァァァァァ》
アレスは防ぐが、盾が灼熱して溶けてしまった。
「ふむぅ、お前を倒すのは手間のようだな。ならば、お前ごときに必殺の力を見せてやろう。
『インペリアル・レッド・ランス!!』
《ザザザザザァァァァァ》
アレスの放った、真っ赤な大きな神槍がすべてを貫いていく。
高密度魔法防御も貫きシーベルをも貫いていく。
《ガアアアァァァァァ》シーベルの叫び声が響き渡る。
「なっ、なぜ防ぎきれなかった??これが、メルティアが言っていた神聖力と魔力の違いか・・・ぐはつっ」
シーベルは、赤い神槍を胸、肩、大腿に受ける重篤な傷を受けて、立っているのでやっとの状態であるが、逃げない。
再び赤い神槍が撃ち込まれるが、空間転移で避けると、アレスの前に現れ高出力電撃魔法を放つ。
『クリムゾン・ライトニング・カッター』
アレスは、なんとかシーベルの電撃刃を凌いだが、戦車とそれを引いていた神獣は、斬り裂かれ海に落下していった。
「我の進軍を止めるか、小癪なあぁ。」
『紅轟槍!』
《ギィィィィィン》
「こりゃ守っても勝てないなぁ・・・いくかあぁ」
『インフィニティ・クリムゾン・プラズマぁぁ』
《バチバチバチィィィィィ ガガガガガドドドオオオォォォォォン》双方のエネルギーがぶつかり合う。
シーベルは、弾き飛ばされ瓦礫に身体を滅茶滅茶に叩き付けられ倒れた。
紅轟槍は、真紅の電撃に当てられ融解しかけている。
「本当にこの俺を止めるとはな・・・今回は引いてやる、次が楽しみだが、その傷は治らない。俺の勝ちだあぁ!」笑いながら天に帰っていった。
丁度メルティアがポセイドンを連れて海竜に乗って戻って着た。
「シーベル!ファンタム!大丈夫?」
「あっ、メルティア様!シーベル様が、、、」
「ベル?ベル⁉︎起きてよベルっ」身体をみてゾッとした。身体に3箇所も致命傷、それも神器による傷である。
「シーベル様は、メルティア様が帰るまで兎に角町を守る事を最優先して、逃げ場のない海上上空で戦い続けたのです。その為、攻撃は神聖力優位の中で正面からの力比べとなってしまい、辛くも引き分けましたが、シーベル様はこの有様です。」
「すまない、これは何かの間違いだ、これから兄ゼウスに会ってくる。事情次第では、私も君たちと一緒に戦う事になる。」ポセイドンは、海底に戻らず天に昇っていった。
ファンタムとメルティアは、シーベルを町に運んでいった。
宿では、やはりシーベルは目覚める事はなく、苦しみ続けていた。メルティアは、ファンタムを先に休ませ、シーベルの看病についていた。
メルティアは下着のみとなるとシーベルと同じベッドに潜り込んだ。
『クリティカル・ペインレス・ヒール』
最大限鎮痛に特化した回復魔法である。
魔法をかけるとシーベルに優しく抱きつき、シーベルに話しかけた。
「ねぇ、ベルぅ起きてよ。私といい事しよう?」シーベルは、苦しそうなままであった。
『トリプレッド・インフィニティ・ヒール‼︎』
最強回復魔法の3重の重ねがけをおこなうが効果が無い。
メルティアは泣きながらシーベルを自分の胸に抱きしめて、事あるごとに、回復と鎮痛魔法をかけ続けたり、キスをしたり必死であった。
「あぁ、これなら傷治らなくていいや・・・」
シーベルが少しだけ気がつくと苦しそうに微笑んだ。それを見てメルティアは、泣いた。
「私の為に頑張ってくれてありがとう。直ぐに楽にしてあげるね・・・」
『イルネス・トランスプランテーション!』
「あっ、うっっ、くぅぅ・・・」
シーベルの傷の治癒は不可能だった為、メルティアはシーベルの傷を全て自分に移したのであった。
ただし、その痛みは、半端なものでは無くのたうち回る程の痛みと苦痛であった。メルティアは、必死にシーベルの胸にしがみついて泣きながら耐えていた。
翌日シーベルは、目を覚まして愕然とした。自分が受けたはずの致命傷は全てメルティアに移動しており、朝にはメルティアが血塗れになっていた。
「メル?メル⁉︎なんて事したんだ!君が怪我したら僕が頑張った意味が無いだろう。」
「ううん、いいよ私なら我慢できるからぁ・・・でも、周りの事少し頼んだよ。」
メルティアは、終わりのない病床についてしまった。
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