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戦聖女は楽園を探し求める。  作者: バナナード
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陰謀

南方大陸の火種となる3国に攻撃を仕掛けて平定する回です。これが終わると、魔獣を連れて帰って特殊兵団の結成です。

クロエは全てを導き出した。


 今回の元凶は、フォルティカを囲む3国、ラデム王国、コーデリオン共和国、ブロイズ王国。


 彼らは協力してフォルティカの南進を阻み、フォルティカの周囲の全ての龍脈を魔導装置で封じて、大地や海のマナの循環法則を破壊したのだ。この事がフォルティカの農業資源、海洋資源、国内の環境マナの不足の原因となっていた。


 「どうされますか?これは流石に環境や生物・精霊にも大きな悪影響を与えています。」


 「全てを解除できるに越したことはないのですが実行出来るだけの力が有りません。」


 「では、我々と取引しましょうか?」メルティアは、にっこりと微笑い交渉をもちかける。


 「私達が3国の軍事力削減と、全ての龍脈を解放しましょう。その代わり、こちらの魔導資源と鉱物資源の定期的な提供と、魔導生物の無条件譲渡ではどうでしょう?」


 「直ちに、結果が出して頂けるなら、お願いしたいですが・・・」


 「では、すぐというのであれば・・・シーベルは王国一つ、魔法師団は集団魔法で王国一つ、私が共和国の軍事拠点を破壊して見せましょう。」


 シーベルは、ラデム王国内最大の軍事施設に向けて極大魔法構成を組み始める。


 施設の上空に巨大で真っ赤な魔法陣が浮かび上がる。  


 『インフィニティ・クリムゾン・バースト!!』


 《グアオオオオオオオオン》


 轟音と共に真紅の光球が地上に落下すると一瞬にして拡散して全てが真っ赤に染まる。


 光がおさまるころには、施設を含む一体が灼熱の地獄と化していた。


 同時期にコーデリオン共和国の巨大軍事施設上空は、すでにメルティアの魔法陣で覆い尽くされていた。


 『インテグラル・セイント・アロー‼︎』

 

 《ズドドドドドドドオオオォォォ》


 見渡す限りの広範囲に真っ白な光の矢が無限に降り注ぐ。見渡す限り瓦礫の山と化してしまった。


 そして、ブロイズ王国の軍事施設には、7人の魔導師達は、協力して巨大な魔法を構成する。


 『オーバーラップ・フォースド・エクスプロージョン!』


 《ドオオオオオオオオォォォォォ》


 7人の最大魔力攻撃が施設を飲み込み、地上に大きな裂け目を刻む。施設は壊滅した。


 次に龍脈の位置を確認して、封印を一つ一つ解除して行く作業をして行く必要がある。滞在が長くなりそうである。





 メルティアが滞在を始めてから2週間。作物の成育、収穫が爆発的に改善した。毎日のように感謝の声が聞こえてくる。


 「ただ滞在しているだけでこれだけの効果があるとは、驚きです。これでは、アンブロシア最強の噂が立つのも頷けます。」フォルティカの宰相が感嘆している。

 

 「敵の3国同盟からの休戦協定の要請が入っています。」強大な魔法攻撃に恐れをなしたのである。


 「シーベル?交渉お願い。今までの分の賠償請求と、国境沿いに魔導兵器の設置をすすめて!」


 「了解、ふんだくってくるよ。」シーベルを交渉に出した。


 休戦している間に、3国の中央に位置するコーデリオン共和国を叩き潰すだけの包囲網を作っておくのだ。


 恐らくはこれら3国が並んでいる以上は、いつかまた同じ事が起きる可能性が高いのだ。休戦期間終了後直ちにコーデリオンに侵攻、征服すべきと助言した。


 「メル?交渉こちらの言いなりだったよ。」


 「ありがとう。おつかれさまぁ。」


 シーベルに寄り添って腕を取ると、シーベルの左腕に柔らかく温かい胸があたる。


 「メル、誘ってるの?」


 「えっ、そんなつもり無いよ。でも、ベルが優秀だからつい嬉しくて抱きついちゃっただけなんだ・・・」


 少し俯きながら話を続ける。


 「ベルって優等生ぶらないから、優等生然としたシェスとは違って損してばっかだったじゃない?だから、ベルがいい仕事した時は、シェスの時より嬉しいんだ。だから、褒めてあげたいっっ・・・」


 シーベルはメルティアを強く抱きしめた。


 「くっ、くるしいよベル。」


 「メルは、ずるいよ。シェスの顔を立てながら、俺なんかにもそうやって甘い言葉をかけて来る・・・ハッキリ聞くけど、俺はダメじゃないのか?」


 抱きしめられ拘束された状況、少しだけ身体を後ろに逸らして、シーベルの真紅の瞳を、吸い込まれそうな青い瞳が覗き込む。


 「ダメなんかじゃないよ、私はベルの事ずっと見てたよ・・・だから、シェスに呼びに行ってもらったんだよ。」真面目な表情で話す。


 「俺我慢出来ないよ。」


 メルティアのぷるっとして果実のように艶やかな唇に長い口付けをする。そのままベッドに押し倒してメルティアの顔を覗き込む。


 メルティアは目を逸らして唇を噛むが抵抗はしない。シーベルは、ゆっくりとした瞬きをすると、メルティアを抑えつけている力をを抜いて顔を逸らした。


 「ほら、また諦めちゃうの?わたしを攫って逃げなかった時みたいに・・・」


 メルティアは、シーベルに口づけし返すと、シーベルの胸に抱き付いた。


 シーベルは、メルティアの服を脱がせると、全身を眺めた。恥ずかしそうに顔を赤らめて俯くメルティアは、折れてしまいそうな、華奢な身体に似つかわしく無い、大きな形の良い胸と腰は、見るだけで我慢できるものではなかった。


 メルティアは、しっとりとシーベルの身体に密着して、首筋にキスをした。


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