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戦聖女は楽園を探し求める。  作者: バナナード
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歓迎

南方大陸に行って歓待を受けます。すでに戦場で名を挙げた聖女様。周囲の国の悪事を暴きお仕置に出る準備です。

メルティアは、久しぶりに着飾って会場にはいった。


 フォルティカ公国は貴族の国である。メルティアは、城に到着するなり湯浴みさせられ、ドレスを着せられる。


 メルティアは美しく、メイド達に嬉々として扱われる。壊れそうな程華奢な身体に、大きな形の良い胸、滑らかめではあるが起伏のしっかりした腰は、コルセットさえ必要としないのだ。


 その分柔らかな身体の線が魅力的に形を変えて誰からも目を引いてしまうのだ。髪はサラサラと流れ、銀白に輝いてる。真っ青な瞳は、見るものを取り込んでしまいそうな美しさである。


 一瞬にして公爵位の公子は、目を奪われてしまった。しかし側には、これ又美しく飾られたシーベルが立っている。


 金髪巻毛の髪、魔力特性が反映したクリムゾンレッドの瞳は、戦慄すら与えるのだ。シーベルが傍で甲斐甲斐しく世話をする姿を見て、悪い虫は近づけないでいた。


 しかしシーベル自体も又、傍で輝いているメルティア夢中になっていたのだ。シーベルは、メルティアとシャンパンのグラスを口に運びながら二人で会話する。


 「やっぱり貴族の国だけあって豪華な宴だね。」メルティアは、周りを見渡してにっこり笑いかける。


 「そう?寧ろメルの方が綺麗すぎて、皆んなに注目されてるよ。」


 「ベルも、シェスとは違って綺麗なのに男らしくってかっこいいよ!」正直なところメルティアから見てもシェスターに負けないほどイケメンなのだ。


 メルティアは、少しの間上目遣いでじっとシーベルの瞳を見つめる。これはメルティア天性の男を落とす仕草だ。シーベルもすでにクラクラきているのだ。


 シーベルは、優しくメルティアの髪を撫でる。


 「なぁに?」


 メルティアは、にっこり笑ってまたもシーベルの瞳に視線を潜り込ませてくる。シーベルは、メルティアの肩を抱き寄せて髪にキスをする。


 その雰囲気に周りの視線が溜め息をついていた。


 「そろそろ、公王様に挨拶に行きましょうか?」メルティアは、上座に向かって歩き出した。

 

 メルティアが歩いた後には、香水とは違う甘い優しい香りが漂うのである。皆視線を奪われていた。


 「公王様、初めまして、メルティア・セリス・カルバリオン・ド・アンブロシアですわ。この度は、お招きに預かり光栄でございます。」可憐に一礼をする。 


 「皇女に於いては、わざわざお越し頂き光栄である。」


 「はい、両国間の親睦の役目、果たしに参りました。私が聖女でありますれば、願わくば貴国への祝福が形になる迄は滞在させて頂ければと考えております。」


 「聖女殿の思うまま滞在いただきたい。ご配慮感謝する。」


 「この国の情勢について教えていただきたいのですが、どうでしょう?」


 「その件は、宰相から説明させる。それよりも、聖女殿は大変お美しい。我が公子と婚約者になって頂けないだろうか?」


 「すみません。私にはもう婚約者がいますので、、、」


 「それは、残念であるが致し方ないな。」






 その後、宰相から詳しい交渉内容は確認した。一つ目はメルティアの滞在。二つ目はいざという時の援軍要請。三つ目は最悪な場合に於ける集団亡命となっている。 


 当面の所できる事は、援軍の際に使用する集団遠隔転移用の魔法陣の作製が必要であった。


 今回魔法陣の作製は、練習をかねてセージ達、魔法師団に任せることにした。セージ達の成長は著しく、能力的に4魔聖には劣るものの、一魔法部隊の兵力としては、約3倍の数の魔法師団に匹敵する働きが出来るほどである。


 今回彼らはバルザーク大陸に来る事を楽しみにしており、現に美味しい食事、大きな浴場での皆んなで入るお風呂、皆んなで眠る夜、皆んなで仕事をする喜びと、とても見ているだけでも楽しそうなのだ。メルティアもそんな彼らを見ては微笑んでいた。


 そんな楽しい日々の中、周辺国も気になっているようで、諜報部隊を派遣していた。フォルティカがアンブロシアと同盟関係を組む事については有り難くないのだ。


 諜報部隊は、程なくアンブロシアの兵力について調査を開始していた。その中には、戦力の把握も範疇に含まれている。暗殺を仕掛けてきたのだった。


 メルティアの魔法師達にとっては、彼らの侵入を察知する事は簡単であり、寧ろ生捕りにして敵の情報を得るにはもってこいだったのだ。


 そして戦闘を目的にした部隊7人が確認された。既に魔法師達の部屋は囲まれており戦うしか無い。


 「ここには僕とトーカとマリスの3人、アサシンだからスピード勝負だね。この部屋に入って来たら戦闘開始だよ。」「じゃ全員、身体強化、思考高速化、バリア、ヘイストで行きますか・・・」セージとマリスが楽しそうだ。トーカは、入り込んだ敵を逃がさないように部屋を土壁で内張りする作戦だ。


 《カチャススススゥゥ》


 アサシンが入って来る気配がする。アサシンがセージにナイフを突き立てる。


 《キィン》


 セージはナイフを弾くと、空間魔法『エリアインパクト』でアサシンを二人吹き飛ばし気絶させた。


 予定通りトーカは、部屋を土壁で逃げ道を塞ぐ。


 マリスは、連続空間転移で三人の足に麻痺毒で処理した短剣を突き立てる。慌てるアサシンにストーンバレットが叩き込まれる。あっという間に7人のアサシンを捕らえてしまった。


 残ったうち二人のアサシンは、4にんの魔法師を縛り上げて尋問に入ろうとしていた。


 わざと捕まったフリをしている事には、気付いていなかった。子供という事で油断していたのだ。


 アサシンは、ナイフをクロエに突きつける。クロエは、アサシンの目を見つめる、精神魔法が迸る、完全に動け無くしてしまった。見張りのアサシンは、レイアの状態異常魔法『ラピッドパラライズ』で瞬間に硬直させられた。


 最後の一人は、別室のメルティアの背中を取っていて一見危機を感じさせるが、メルティアに触ろうとした瞬間、真紅の衝撃がはしる。シーベルがアサシンを背中から狙撃して全員取り押さえる事に成功した。


程なく、クロエの精神操作によって陰謀が明らかになるのであった。



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