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戦聖女は楽園を探し求める。  作者: バナナード
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異大陸SOS

南方大陸に進出していく最初のお話です。しばらく南国大陸で魔物の育成や、多大陸の文化に接触していきます。

メルティアは、シェスターに調教されて仕事の時以外は、シェスターにベッタリでなすがままである。


 メルティアはシェスターに逆らわない分、四六時中緊張していて、実際には、メルティアも体力的に限界であった。


 恐ろしい事にこの状況が明るみに出れば、まずシーベルがメルティアを奪い返しに来るだろう。たった二人の争いは、アンブロシアの誇る2大賢者の争いであり、国を揺るがしかねないのだ。


 「シェス?気持ちはわか・・・らないけど、メルを少し休ませてあげなよ。」見かねたアルフィンは意見する。


 最近のシェスターは内外ともにアンブロシアのナンバー3として認識されており、アルフィンかシーベル以外に意見出来る者がいなくなっていた。


 「そ、そうだなぁ、アルの言う通りだな。」メルティアは、教皇アンゼルの元に戻った。


 案の定メルティアは、アンゼルの元に戻ると、まる3日間アンゼルのベッドで寝続けた。メルティアは、やはり分離不安症と対象となる少数に対する依存性が強力で、その誰かが居ないと、おかしくなってしまうのだ。


 毎日、クロエとファンタムが精神魔法で修正しているが、翌日にはまた悪化しているのだ。アンブロシアは、今やメルティアの魅力で成り立っているのだが、アンブロシアでなければメルティアは、生存不可能であった。


 今度は、アンゼルにベッタリのメルティアは、アンゼルの強大な抱擁力を受けて、体調は改善していった。シェスターと二人の時より顔色、肌艶、身体の張りがとても良く健康そうだ。


 最近は、暫く離れているシェスターが気になり始めていた。シェスターは、メルティアといた時間を失い鬱になっていたがアルフィンの助言で、また強力な魔封装備開発に着手していた。


 それも神殿に埋蔵されている『エンジェルタイト』という魔装最強の七色に輝く石をあしらったピアスに、魔法陣を書き込んでいた。今回は、ファンタムの協力を得て精神制御系の魔法構成も配置する準備をしている。


 そんな、歪な日々の中、異国からの書状が届いた。相手は大陸の外、南部の大陸の最北端の国フォルティカ公国からの救援依頼である。


 現在フォルティカは、南部大陸の中では、大国の位置付けであるが、大干魃と、海産物の不作、他国からの孤立が原因で国家の危機に瀕しているとの事だった。


 そんな折、アンブロシアを我が大陸カーラの統一国家と判断したフォルティカが救援要請と同盟申請をしてきたのだ。


 しかしながら、お互いの国の詳細を知らない状況から、視察団を送り合う事となった。


 フォルティカはやはり祝福の効果も期待してか、噂の聖女メルティアを含む人材のはけんを要求して来た。


 メルティアもなんとか訪問出来そうで、シェスターが魔装具作製でて 手が離せない事から、サポートはシーベルがすることになった。他今回は相手国内で、多岐に渡る作業が必要な都合上、幼魔法師7人が付き添う事となった。






 今回向かう大陸バルザークは、魔獣や聖獣・精霊が多数生息する大陸である。


 迎えの船団は3隻がアンブロシアに訪れた。メルティア達は、強化旅客船に乗り込んだ。バルザークまで3日の船旅であった。


 「お嬢、船酔いは大丈夫ですか?」


 「シーベル?そういえば貴方を筆頭の傍付きにして旅をするのは初めてですね。」


 「やっと、メルとゆっくり話ができるのは、嬉しいよ。」


 「最近はシェスターがずっと一緒だったから、寂しくない反面緊張しちゃって・・・あれ?なんで緊張してたんだろう?」


 「あー、メルは我々にも気を配り過ぎる悪い癖があるからなぁ。シェスに気を使い過ぎてたんじゃないの?」


 「そうかぁ、私シェスに嫌われたらどうしようとか、考え過ぎてたのかなぁ・・・」


 「ふん、シェスもメルに気を遣わせるとは、まだまだだな。メル?俺には気は使わなくていいから、楽にしててくれ。」


 「うん、ありがとう、、、」


 《ズズン・・・ザアァァァァ》


 船に衝撃が伝わってくる。船首の少し先に大きな渦巻きが出現、中かな大きな海竜が顔を出してきた。


 「サーペントか⁉︎」


 「ただのサーペントじゃ無いみたい、、、放出してる魔力が半端では無いわ。」


 「マジックサーペントだな、とても頭のいい海竜で、厄介なやつだ。」


 「話ができるかなぁ?」メルティアは、念話で話しかけてみる。


 〈〈ここに、莫大な魔力を持っている者がいる。そいつに用がある。〉〉


 「たぶん私かなぁ、また魔力抑えられていないかも知れない。」


 〈〈・・・お前は、大聖女か?ならば、我が家族を助けてくれないか?最近この海域では、マナが急激に減少してしまい、マナを必要とする我々は、瀕死の状態なのだ。〉〉


 「あなたが敵では無い事は分かりましたので、お手伝いはできますよ。」


 「どうします?マジックサーペントをたおしますか?」シーベルは、かまえる。


 「敵では無いの。助けが欲しいみたい。」


 メルティアは、風と水魔法で、二人の周りに空気の空間を創り出し、浮遊術を使ってマジックサーペントに近づく。シーベルも慌ててそれに続く。


 「いいですよ。連れて行って下さい。」 


 マジックサーペントは、海に潜っていく。メルティアとシーベルは、それについて行った。程なくサーペントの住処に到着した。


 「これは、酷いですね。魔力が足りなくて死にそうになってます。では魔力を譲渡しますね。」一番弱っている小さな個体の額に手を翳す。


 相当な量の魔力が注入されて行く。続いて2体目の個体は、自分の身体から魔力が流れ出すのが抑えられず漏れ出ていた。


 『コンプリート・キュアー』


 魔力の流れを補修してから、魔力を注入。同じ流れで5体のマジックサーペントの治療を完遂した。


 〈〈まさかこれ程力のある聖女様とは・・・感謝する。でき得れば今後我々を従魔として契約して貰えまいか・・・〉〉


 「そうですね。その方が魔力欠乏の心配が無くなるものね。」


 〈〈我々も聖女様に忠誠を誓いましょう。〉〉


 契約を結んで、船上に戻りサーペント達に、船を運んでもらう。速い。あっという間にフォルティカの港に着いてしまった。


 「こっ皇女さま、まさかサーペントまで手懐けてしまうとは、恐れ入りましたぁ。」


 慌てて迎えに来た、宰相が驚きの声を上げて迎える。


 「やはり我々の目に狂いは無かったという事ですな。」大歓迎で迎えられたのだった。

ご意見・乾燥などいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。

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