教育
今回は魔族の女の子に魔法の教育を施して、行きます。中に天才的な魔法の才能を持つ女の子もおり、最強の魔族の魔法使いを作ります。その子たちを使って、大陸統一の動きに出るメルティアでした。
公募に応じて集まった魔族200人。
その中から、選りすぐった3人が、メルティア専属としてアンブロシアで、特殊な訓練を受けることとなった。
ほかにも30人ほどが幹部候補としてアンブロシアで研修をシーベルとカルセドから受ける事になる。
そして、メルティアが担当する3人が、間も無く面会にくるのだ。サーティア・リシェル・ルフィア・ファンタムの4人が現れた。
「あれ、女の子3人じゃないの?」
「申し訳ありません。どうしてもファンタムが貴方にお会いしたいと言いまして・・・連れて参った次第です。」
「ふぅん・・・どうして、私に逢いたかったの?」
「メルティア様の傍付きの魔族は、私しか居ないと、思っていますからには、引くわけに参りません。」
「すごい自信ね。いいわ、きっと答えは直ぐに出るから・・・・・・あぁ成る程・・・」すぐにメルティアは気付いた。
ファンタムは、元々膨大な魔力を持ちながら、その使い方が全く開花しなかった魔族だったのだ。
その用途も特殊で、精神魔法・空間魔法・時間操作魔法・重力圧力操作魔法・知力昇華スキル・強化補助魔法と言う極めて稀少な、無属性魔法が内包されていたのだ。
メルティアは、すぐに気づくと感嘆した。
「貴方、とんでもない可能性の持ち主だったのね・・・まだ、何もできないままだったの?」
「はい、誰も私の可能性に気付いてくれなかったし、引き出す能力も無かったみたいで・・・」
ファンタムは、メルティアが自分の能力に気付いてくれる事に賭けてここまでついてきたのだった。
「あっ、ありがとうございます。メルティア
様が気付いてくれなかったらもう、私、わたしは、、、」
「そうね。誰も気付いてくれなかったんだぁ。今まで大変だったね。私がなんとかしてあげるからね。」メルティアは、ファンタムの頭を撫でた。
ファンタムは、大声で泣いていた。魔族とはいえ、まだ幼い女の子なのだ。
とは言え、メルティアとは、僅か1歳違い。勘違いしがちだがメルティアも幼いのだ。年齢にそぐわない苦労と経験が、大きな差になっているのだった。
他の3人もとても優秀で、サーティアは、炎と土系で適正S、リシェルは、風と水系で適正S、ルフィアは、雷と闇属性で適正Sとそれぞれの属性での可能性は、申し分なかった。
ファンタムは、無属性SSS以外に、魔族には珍しく光属性S、聖属性Aと精霊属性と言うべき素性を示した。
メルティアは、特殊スキルである、教育魔法『ティーチ』を使い、固有魔法を含めた魔法を指導。
ファンタムには、危険と言いながらも、魔力共有スキルを使って一つひとつの無属性魔法や光・聖属性魔法を発動させる為の誘導に成功し、それぞれの魔族達を最強と言えるレベルへ引き上げた。
そして後の活躍から、彼らは短期間で『皇女の4魔聖』と呼ばれる程に成長した。彼らのメルティアに対する忠誠は絶対と言える程であり、彼らの存在は、オルドランの安定に大きく貢献したのだった。
中でもファンタムは、アンブロシアの中枢に入り、部下として、傍付きとして、友人として、今尚メルティアの期待に応え続けているのだ。
現在、大陸は南西にディオラス王国、南は、アルメリア王国、西にアンブロシア聖教国、北西にはオルドラン魔皇国、中央にエールドベルグ王国があり、既にアンブロシアと条約締結か、従属契約がなされているか、友好国としての関係が成立していた。
残る東部の4ヶ国との公の国交は、ないのである。メルティアは、近々残った国への訪問を検討しているのであった。
勿論狙いは、アンブロシアの平和であるが、暗に大陸の平和的統一が目的である。
アンブロシアと接しているのは北のルゥバーズ公国である。まずは同国に訪問を打診しているのだ。
間も無くルゥバーズから歓迎の意思表示がなされ、いつ何時でも受け入れる準備がある事が表明されていた。
現在ルゥバーズは、北東のベラントラル連邦との領土争いの最中であった。今回のアンブロシア受け入れは、ルゥバーズにとっては歓迎すべき訪問なのであった。
アンブロシアからの訪問団は、相変わらず少人数で、オルドランと隣接する都合でこんかいは、メルティア・シェスターの他4魔聖が同行して計6人での訪問になった。
「アンブロシア皇女様、訪問団御一行様。良くおいでくださいました。お恥ずかしい事ですが、我が国は現在戦争の最中であり、落ち着いてご案内も出来ませんが、せめてゆっくりとお過ごし下さいませ。」
ルゥバーズは、代々女王制をとっておりメルティアにとっても親近感がある。
今回のベラントラル連邦は好戦的な国柄で、もしもルゥバーズに侵攻されれば、ベラントラルがアンブロシアと隣接してしまう事になるのだ。そう言う意味でも、アンブロシアはルゥバーズに肩入れする意味があるのだ。
「折角ですから、訪問を機会に、アンブロシア・オルドランとルゥバーズの3国で軍事同盟を組むのは如何でしょうか?」メルティアは、アンブロシアの狙いも説明した上で、同盟をもちかけた。
「もしも、即決頂ければこのまま、私達がベラントラルにアンブロシアの力を示す事も可能ですが、どうされますか?」
「願ってもいない申し出、感謝致します。・・・あまりにも突然の申し出で、本来なら重鎮達にも同意を得るべきなのですが、メルティア様のお人柄を信用して、お受けしたいと思います。」
「では、明日には、我が4魔聖が国境線を一掃しますので、一時兵を引いて頂ければと思います。私も出ますので、引いた兵士達の詰所に、案内して下さい。女王様は、国境を押し返した後で、同盟の宣誓をお願い致します。」
慌ただしい中、宴席の準備も整い、しばし女王同士は、お互いの労を労った。
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