お風呂
「お疲れさまです…」
ローケンから、哀れみの目を向けられた。
言い返す気力持つ湧いてこない。
「サフィー様は?」
「寝てる…」
私も寝たい、あのふかふかのベットで寝たい。
でも、今の私のベットには、二人分の汗が染み付いてる。
きっと、ベトベトになってる事だろう。
「朝食は、どうされますか?」
「いらない…」
何故か食欲が湧いてこない。
今日は、ゆっくり休もう…
私が、部屋に戻ろうとしたとき、
「ビーノお姉ちゃん!」
「…メリーちゃん?」
侯爵とメリーちゃんがやってきた。
「ん?お姉ちゃん汗臭いよ?」
「…確かに臭うわね…休む前にシャワーでも浴びよう。」
メリーちゃんに、汗臭いって言われて、地味に…いや、結構傷付いた。
私は、案内されながら、浴室に向かった。
「ビーノ嬢、何かあったのか?」
「ビーノ様とサフィー様は、愛し合っています。」
「は?…あー…」
なんとなく察した。
あの様子だと、昨日は相当激しかったんだろう。
「ビーノ様は昨夜、ドラゴンと戦われたのですよ。」
「そんなにか…」
サフィー嬢は、あの見た目でかなりの強者のようだ。
いない、ということは、まだ寝ているんだろう。
「明日にしたほうが良さそうだな。」
「ビーノ様も、疲れた体を癒やしたいはずです。そのほうがいいと思われます。」
「お父さん!ビーノお姉ちゃんと一緒に、お風呂入りたい!」
「そうか、ビーノ嬢がいいと言ってくれたらにするんだぞ?」
「は~い!」
メリーは、浴室にてくてくと、走っていった。
「奥様の、リリー様調子はどうでしょう?」
「血を流しすぎた為に、しばらく安静にする必要があるらしい。しばらく、遠出は控えた方がいいだろう。」
「やはりですか…」
リリーは今、一人では、ベットから動けない程に弱っている。
また、血を流しすぎた事で、病弱になっているらしい。
健康的な、食事を取らせて、安静にしてもらおう。
「妹様の件は…」
「メリーが話してしまった。」
「そうですか…頑張って下さい、コリラット様。」
「ヘリスで良い。」
リリーは、かなり性欲が強い。
きっと私も、さっきのビーノ嬢のようになるだろう。
これなら、もうすぐメリーに妹が出来るだろう。…弟かもしれないが。
「ローケン、オークの強精剤を用意してくれないか?」
「畏まりました、いつもの物でいいですか?」
「ああ、頼む。」
これで、善戦出来るだろう。…勝てるとは思えないが。
「ここが浴室です。」
「ありがとう。」
私は、すぐに着替えて、体の汗を流す。
丁寧に洗っていると。
「ビーノお姉ちゃん!」
メリーちゃんの声が聞こえてきた。
「どうしたの?」
「一緒にお風呂入りたい!」
なるほど、まぁ、一人で入るのは寂しいし、いいかな?
「いいわよ、おいで。」
「やった~!!」
一分ほど待つと、メリーちゃんが入ってきた。
「体とか洗ってあげようか?」
「うん!お願い!」
メリーちゃんは、とても良い嬉しそうだ。
私が、メリーちゃんの体を洗っていると、突然、浴室のドアが勢いよく開いた。
「サフィーじゃない。どうした…の…」
私は、気付いてしまった。
今、メリーちゃんと一緒にお風呂に入っているということに。
「浮気ですか?お姉様。」
「サフィー、これは違うの。メリーちゃんが一緒に入りたいって言ったから…」
「メリーちゃんのせいにしないで下さい。許可したのはお姉様でしょう?」
不味い、サフィーが怒ってる。
どうしよう…ゆっくり休もうと思ってたのに…
「大切な妹を置いて、知り合ったばかりの幼女とお風呂に入るのですか?このロリコン姉様。」
「そ、それは…」
「お姉様、もっと激しく、私しか目に入らないくらい、したほうがいいですか?」
サフィー、あれで全力じゃないの?
え?絶対勝てないじゃん。
というか、どうして私がメリーちゃんとお風呂に入っている事、知ってるんだ?
「おはようございます〜」
「おはようございます。眠そうですね。」
ここにも、お姉様はいませんか…
「お姉様は、今どこにいるか知ってますか?」
「ビーノ嬢か?メリーと一緒にお風呂に入っているぞ?」
「は?」
お姉様が?
メリーちゃんと?
…
「あのロリコン姉様が…」
「お、おい、どうしたサフィー嬢?」
「ヘリス様。」
ローケンと侯爵が、何か話してる。
そんなの関係ありません。
またですか。
またお姉様は、浮気してるんですか。
大切な妹を置いて、知り合ったばかりの幼女と…
許せません、今日こそ、キツイお仕置きをしないといけませんね。
「あの?浴室はどこですか?」
私が質問すると、皆顔を青くして指さしています。
「その廊下を進んで左が女湯です…」
「ありがとうございます、ローケンさん。」
顔を青くしたローケンさんが、何度も首を縦に振る。
「ビーノ嬢を、どうするんだ?」
侯爵が、質問してきました。
「決まってるじゃないですか。ロリコンで浮気性なお姉様に、お仕置きするんですよ。」
私は、返事を待たずに浴室に向かって走り出しました。
そして、今に至ります。
「お姉様、今はメリーちゃんの教育に悪いので、いいですが…覚悟して下さいね?」
「サフィー、落ち着きましょう。後で貴女の好きな蜂蜜トーストを作ってあげるから…ね?」
「お姉様、物で釣って解決しようとするのは、フラグですよ?」
これについては、お姉様の方が知ってるはずですが…
「メリーちゃん、ビーノお姉ちゃんが優しくしてくれるから、沢山甘えるのよ?」
「うん!分かった!」
私は、メリーちゃん笑顔を見せて、そのままお姉様を見ました。
すると、お姉様はビクッと震えて、首を縦に振りました。
フフ、覚悟して下さいね?お姉様。




