宝石
今回で第一章は完結です!
誤字、脱字がありましたら報告していただけると幸いです。
「アッツ!」
「お姉様、大丈夫ですか?」
「ええ大丈夫よ、やけどしてもすぐに治せるしね。」
にしても、結界があるのに熱さを感じるなんて、少し強すぎたかな?
まぁ、これでアルスを確実に殺せたでしょう。
「さて、もうすぐ出口よ。」
「そうですね、炎で何も見えませんけど。」
そして、私達は外に出ることに成功した。
「ここでいいかな?」
「そうですね、ここならすぐに来れます。それに分かりやすいですね。」
私達は巣があった山の頂上、ではなく、人がこなそうな場所を選んだ。
何かって?
それは、お墓だよ。お母様の。
私は、周囲を見回し良さそうな石を見つけると、
「これを墓石にしましょう。」
「分かりました。」
スコップは無かったので、宝物庫にあった盾をスコップ代わりに穴を掘る。
「これだけ掘れば、大丈夫でしょ。」
そして、お母様の亡骸を取り出す。
「そっちを持って、ゆっくり入れるわよ。」
「はい!」
二人でお母様の亡骸を穴に入れる。
そして、穴を埋めた。
「後は、墓石を建ててと。」
「完成ですね。」
「ええ、そうね。お母様、ここで安らかに眠れる事を祈っています。おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
私は、手を合わせる。
妹も、私に倣って手を合わせる。
この世界に、仏教があるかは謎だけど。
というか、妹が泣いてない。大泣きするかと思ったけど、そんなことは無かった。
「どうしました、お姉様?」
「いや、泣かないのねって。」
「せっかく静かに寝ているお母様を、私が泣いて起こすわけには行きませんから。」
この子、たまに別人かと思うほどしっかりしてることあるのよね。
「行きましょう、お姉様。」
「そうね。」
「お母様、また来ます。今度は、他のお姉様も連れて来られるようにしますね。」
あ、妹にいいところ取られた!
私は、そんなことを考えながらお母様のお墓を離れた。
もくもくと上がっていく煙を見て、私は、改めて日常が無くなってしまった事を痛感する。
私は、隣にいる妹を見てふと思った。
「貴女に名前を付けて上げるわ。」
ずっと妹と呼ぶのは不便だし、人の街に行くなら名前が無いのは変だ。妹が驚いた顔をして。
「良いのですか?」
「もちろん。」
私は、妹を見てすぐに名前を思い付く。妹の目は蒼玉のように青い。だから名前は、
「サフィーア、貴女の名前はサフィーアよ!」
「サフィーア…」
「そう、サフィーア、サフィーと呼んでもいいかしら?」
「はい!お姉様!」
サフィーは、とても嬉しそうだ。私の名前はどうするか?…そうだ!
「サフィー、私の名前はルビーノ、ルビーノよ!よろしくね?」
私の目は紅玉のように赤い、だからルビーノ。
私は、この世界でルビーノとして生きてゆく。妹のサフィーと一緒に。
せっかく宝石から名前を取ったんだ、私達の未来は、明るく、美しいものにしないと。
そんな決意を胸に、私達は光り輝く朝日に向かって、未来に向かって歩きだした。
第一章 完
というわけで、第一章は終わりです。最後、『俺たちの冒険はこれからだ!』みたいな感じですが、まだ終わりません!




