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VSアルス4

誤字、脱字がありましたら報告していただけると幸いです。それでは、どうぞ!

「チッまた避けた。」


私は、攻撃を躱された事に苛立つ。

おそらく、私の動きのパターンを覚えたんだろう。

大剣は、基本的に大振りな動きしかしない。その上、技術?何それ美味しいの?程度の技術しか持たない私の動きはさぞ読みやすかっただろう。


「魔法も効かなくなってきたわね。」

「ああ、お前の魔法は大体覚えた。どんな魔法か、どうすれば防げるかとかな。」

「クソが!」


コイツ、肉体的にも、魔力的にも、精神的にも私より強い。

それに、学習能力も高いから同じ技が効きづらくなって来てる。

どうする?使うか『共鳴』、じゃないと負けそうね。

仕方ない、ほとんど使った事ないけどやるしかない!


「『共鳴』!」


私は、精霊剣に宿っている精霊に『共鳴』を使う。

すると、私と『ナニカ』が紐で結ばれているような感覚になる。

これが『共鳴』の感覚なのね。

精霊と共鳴してるから、精霊を介さなくても、精霊術を使えるようになってる。

私の魔法は、精霊術との合成魔法が多いから、魔法系にかなりの強化が入るわね。


「お前、何をした?」


私の異変に気付いたアルスが質問してくる。


「教えてもいいけど、説明するのが面倒くさいから嫌。」

「ずいぶんと適当だな。」


そんなことを言われても、かなり説明が難しいから面倒くさいのよね…やっぱり言わなくていいかな?

取り敢えず、今どれくらいの力が使えるのか調べてみよう。

私は、爆炎球を発動する。

威力、発動速度がだいたい2倍になってる。それに、消費魔力が半分になってる。

これは…かなり強くなったんじゃないの?

それに、魔力の操作がしやすくなったから身体強化も1.5倍くらい強化されてる。

つまり、さっきまでの1.5倍の速度で動ける!


「なっ!?」


おお、驚いてる!そうだよね、急に速くなったもん。

それに、今なら攻撃が当たる!

私の剣がアルスの鎧を引き裂いて中の身体も傷付ける。

は?

威力が上がったことは分かる。でもおかしくない?

さっきまで、全力で攻撃してやっとダメージが少しあったくらいなのに、あの硬い鎧を簡単に切れたんだけど?



その時の私は気付かなかったけど、『共鳴』は自分だけを強化するのではなく、『共鳴』を掛けた相手も強化されるため、宿っていた精霊が強化されため剣自体が強化された。

それだけではない。

『共鳴』で精霊との親和性が高くなったのだ。精霊剣は所有者がどれだけ精霊の力を使えるかによって強さが変わるという特徴がある。

親和性が高くなった事で扱える精霊の力が増えたため剣の強さが強化された。

このふたつのことから、鎧を切り裂く事が出来た。



「ぐぁ!」


アルスから呻き声聞こえる。

攻めるなら今しかない!

私は、何度もアルスの身体を切り裂く。

しかし、全てぎりぎりで躱され大したダメージが与えられない。

そこで、私は違和感に気付く。


「貴方、まだ余裕がありそうね。」


そう、まるでわざとくらっている。

そんな雰囲気を感じたのだ。

すると、


「クククッ」

「何を笑っているの?」


コイツ、やっぱりおかしい!

すると、奴は汚い笑みを浮かべて、


「ああそうだ。俺はまだまだ余裕だ!お前なんて簡単に殺せるくらいな!」


これが、コイツの本性か。

私の女としての本能が嫌悪感を放つ。断言できる、

コイツは女の敵だ!

次回はアルスの本性がよく分かる回になると思います。

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