VS冒険者 2
前回の続きです。
神官か、厄介ね。妹を見ていたらわかるけど、回復魔法を使うだけが神官のか仕事じゃない。光魔法や聖魔法で攻撃だって出来るし、味方全体にバブを飛ばせる。
何より、奴の装備が厄介さを加速させてる。奴は、神官でありながら重戦士と同じ戦い方が出来る。自分で、回復出来るタンクなんて厄介どころじゃない!
ジリ貧になれば、莫大な量の魔力を持つ私が勝つとわいえ、あまり時間は掛けたくない。仕方ない、実戦訓練も兼ねて使わないようにしてたけど、身体強化、使うか。
私は、魔力を全身に巡らせ、身体強化を発動させる。
「少し、本気を出すわ。」
使う量は2割でいいかな。
これくらいならぎりぎり訓練になるでしょ?
とりあえず、爆炎球をばら撒くか。
ちなみに、精霊剣を使わなくても爆炎球を使える理由は、風の精霊と契約したから。
そもそも、爆炎球は、精霊術を併用した火球だ。風の精霊術を併用して火球を使えば、それは爆炎球になるというわけだ。
話しがそれたね。
私は、様子見で爆炎球を20発撃ち込んた。
後衛は無傷か、前衛もあの神官が防御したのかそこまでダメージは多くないみたい。まあ、そんなことはどうでもいい。今の爆炎球でそこら中煙だらけ、今ならいける。
私は、”後衛”との距離を詰める。狙うは魔術師。攻撃の要を叩く。
私は、魔術師との距離を詰めると、袈裟斬りにした。
「ひっ!」
それを見た弓使いは悲鳴をあげる。
「ニイナァァァァァ!!」
リーダーの男が怒声をあげる。
「ニイナから離れろぉぉぉぉ。」
刹那、双剣を振り上げて、飛びかかってくる。
私は、リーダーの男を風魔法で吹き飛ばす。そして、まだ息のある魔術師に“回復魔法”を使う。
「何を!?」
私は魔術師に剣を突き付けて、
「私の質問に答えるなら、こいつの命は、助けてやってもいいんだけど、ねぇ?」
私がそう言うと、
「ああ、何でも話す!だからニイナを殺さないでくれ!」
そう答えた。
私はニヤリと笑うと、
「それじゃ質問、冒険者達は今何をしているの?」
「お前等の巣の調査だ。」
「ふーん、じゃあどうして巣の調査をしているの?」
「新しい女王が決まったあとすぐに巣を潰すためだよ!」
「なんですって?」
とても気になる言葉が聞こえたわね。新しい女王が決まったら巣を潰す、か。困ったわね。女王戦どころじゃない状況ね。
「まあいいわよ、一番聞きたかったことは聞けたし。約束どうりこいつの命は助けてやるわ。」
そう言うと、私は回復魔法を使った。
「ニイナ!」
「アレックス!」
「大丈夫だったか?」
「大丈夫でわなかったけど、今はもう大丈夫よ。」
「よかった。」
リア充か?爆殺してやろうか?まあそこは置いといて、
「もしかして、帰れると思ってる?帰すつもりはないわよ?。」
「何だと!?」
おぉ、いい反応!
「まあ、帰してあげてもいいわよ。」
「本当か!?」
「ええ、私を殺せたらね。」
そう言って私はニヤリと笑った。
一回言ってみたかったのよね、このセリフ。
ここを通りたければ、私を倒してからにしろ!
と言うやつです。一回言ってみたいですよね。




