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夜と魔法使い。  作者: のん
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早速お仕事。


散々いじってきたジスさんから、魔石を探す依頼が来た。


1日で行って帰って来られる距離に、ピクニックのようだとワクワクした私。

テオさんは、留守番をさせたがったが「行きたい!!馬に乗りたい!!あと、たてがみ触りたい!」と要望したが、たてがみだけは拒否された・・。ちえっ。


明日、早速行こうというので、食堂に話をしに行くと、いつものおばちゃんがお弁当を朝イチで作ってくれる事になった。嬉しい〜!ちなみにタオルを巻いていたお兄さんは、すぐ謝りに来てくれた・・。

おばちゃんにまた叩かれてたけど・・。


夕食を台所で食べ終え、二人で片付けていると・・、なんともちょっと照れくさくて。いざ、お互いの気持ちをわかってもなんというか、私達はもじもじするばかりだった・・。

これ・・、お互いに慣れるのだろうか・・。



次の日は、天気が良い!それだけで嬉しい!!飛び起きた私は、動きやすいようにシャツとパンツを履いて階段を下りる。


「テオさん、おはようございます!」


ニコニコ笑って、温室にいたライオンテオさんに挨拶すると、小さく笑って挨拶してくれた。・・うん、ライオンテオさんだとなんだか安心する・・。

朝食を済ませて、荷物を持って、早速隣の騎士団の馬房へ向かう。


馬房には団長のローナさんがいた。私は挨拶して近くまで行く。


「団長さん、お久しぶりです!」

「先日は大変だったな・・。怪我がなくて何よりだ・・」

「ありがとうございます」

「テオドルもすまないな・・、なにせ人手不足でな・・」

「大丈夫だ、今日はすぐ帰って来れる距離だし」


団長さん相手だと、テオさんも穏やかだなぁ・・なんて思って、二人を見ていた。と、馬房からジスさんの姿が見えた。


「テオドルさ〜ん、ヨルちゃ〜ん、この馬使ってね〜」


あ、馬!

私は目がキラキラしてしまう。ジスさんが近くまで茶色の馬を連れて来てくれて、嬉しくて顔を撫でてしまう。


「うわ〜〜、可愛い!よろしくね〜〜!!!ああ、可愛い〜〜〜〜!!!!」


鼻の辺りを撫でると、ちょっとツルツルとした肌触りに感動してしまう。

ああ、可愛い・・。

黒い馬の目をじっと見ては、にへら・・っと締まりのない顔で笑ってしまう。ああ、動物って可愛い・・。


「ヨルさんは馬が好きなんだな・・」

「あ、はい・・、動物全般好きですね」

「ああ、だから・・・」


団長さんがそう言って、テオさんを見る。あれ、動物・・・?私も思わずテオさんを見る。


「・・・・団長?」


テオさんの低い声に、団長さんが小さく笑って返した。うーん、格好いい・・。

馬に鞍を乗せて、テオさんが私を呼ぶので側へ行くと、持ち上げて乗せてくれた。お、おお〜視線が高い。


「では、行ってくる」


そういうと、テオさんは軽く飛んで私の後ろに座る。

お、そ、そう来るのか・・。後ろにテオさんの体温を感じて、ドキドキしてしまう。


「い、行ってきます〜」


ちょっと顔が赤いだろうけど、挨拶すると団長さんとジスさんがちょっと面白そうに笑って手を振ってくれた。うう、恥ずかしい・・・。テオさんは恥ずかしくないのかな・・。


街の外を出ると、川が流れているそばをのんびり馬で歩く。

木々が青々としていて綺麗だ。川の水が流れる音にうっとりしていると、テオさんが説明してくれた。


「今日、魔石を取りに行く場所は川の側だ」

「あ、そうなんですね。川が綺麗ですね〜」

「そうだな・・」

「テオさんは、行った事があるんですか?」

「ああ、何回か取りに行ったことはある。川は深いから・・遊ぶなよ?」

「・・・テオさん、私が何かやらかすと思っていません?」


じろっとライオンテオさんを見上げると、ちょっと目が大きくなってた。


「・・・・・もしかして、照れてます?」


「・・それは、まぁ、多少は・・」

「人間のテオさんに戻りません?」


「・・・・・・無理だ」



私は笑い出してしまって、ライオンテオさんはちょっと照れている・・ようだった。わかりにくい!





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