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1-2. 初日の登校

「シュネ、そろそろ出よう?」


「もうそんな時間?」



シュネは新しい寮の部屋に掛かった時計を見た。

ゆっくり歩けばちょうどいい時間である。


ルームメイトのフィリーはすでに準備ができているようで、決められた制服と小さな鞄、そして両手に腕輪をつけていた。

両足首にも同じものをつけている。


もちろん、シュネも同じものを両手首、そして両足首につけている。

フィリーとシュネだけではなく、このハオルフレット、そして帝国全土にいる石持ちには、この「チェイン」と呼ばれる腕輪と足輪の装着が義務付けられているのだ。



「おまたせ」



シュネは自分の鞄をもち、フィリーとともに部屋を出る。

出る時、タッチパネルに二人は腕輪をかざした。


カチャ、という音とともに、部屋に鍵がかかった。


二人はエレベーターで地下に降りて少し歩くと、今度は地下鉄のターミナルに入り、またチェインをかざす。

それぞれ認証されると、そのまま来ていた列車に乗り込んだ。



「それにしても、初日なんだからもう少し遅くてもいいのにね」



寒さで朝起きるのに苦労しているフィリーが口を尖らせた。

新年になってからまだ数日。今が一番寒い時期だ。



「仕方がないよ。今日はJEWELの部隊長たちもいらっしゃるから」


「この時期に合わせて帰って来て、せっかくおやすみになるんだから、新年早々高等部のご挨拶に招集しなくても、ねぇ」


「そんなこと言わないでよ、フィリー」


「シュネはいいじゃない。高等部初日なんだから、あのエリュク様が必ず来てくれるだろうし」


「わ、わからないよ?エリュク様お忙しいと思うし、戻って来てるかも……」


「エリュク様のことよ。シュネを見に帰って来てるに決まってる!あぁ……どうせなら、あともう3日くらいお布団の中にいたかったわ、私」



フィリーは寒さに弱い。

それはフィリーのもつ能力が火に関係しているからだ。

フィリーのややつり上がった左目の下には、1ピリルほどの赤いストーンがあった。

火の能力者は暑さに強いが寒さには弱い。

シュネにとってはなんともない寒さでも、フィリーからしたらまるで冷凍庫の中にいる寒さらしい。


そんなことを話していたら、目的地の高等部棟の地下鉄駅についた。

二人はまたチェインをかざし、集合場所の建物中央、大ホールへと向かった。


一話1000文字ってやっぱり短いですよね…

追々まとめても良さそうとか思ったり…。

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