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詩、あるいは詞

雨雲

作者: 志賀飛介

誰かのために生きてくような

そんな人生を生きられたら

それを幸せというのかしら

誰かが言うのならそうなんだろう


あなたの名前覚えてるよ

顔はあんまり覚えてないけど

いい人だったような気がする

思い出って案外そんなもの


いつかは、いつかはみんな仲良く土に還る

それまで、その間だけだとどうして思えないんだろう


どれだけ長い詩を書いても

意味がないことを知ってるのに

どうして伝えようとするんだろう

知って欲しいと思うんだろう


誰かの言葉を真に受けて

間違えてしまうのはくだらないから

違う道を残したままで

選ばなかったのが間違いだったな


気付けば、気付けば私はひとり土に還る

それだけ、たったそれだけだとどうして思えないんだろう


たくさん読んだ物語も

大人になれば忘れるのに

ふとしたときに蘇るのは

心のどっかでまだ生きてるから


無駄じゃなかったんだ、今までの全て

私が今日まで生きた証

雨雲が空を覆い、人々が泣き叫ぶとき

私は満を持して、先陣を切って、新しい世界へと向かう


何度目かも分からないような

そんな人生を生きるから

正しいこととか探さなくていい

私が言うんだからそうなんだよ


誰に言われずとも分かるんだよ


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