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妄想は光の速さで。  作者: 大嶋コウジ
第14重力子 ワタシタチノキボウ
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愛那レポート

愛那は二人を見届けた後、天国に戻った。

そして、池上と自分の兄、そして、最後に地上に起こったことをレポートする・・・。

池上さんは、文明を進化させる役割でお生まれになりました。

そして、もしもこのような災禍があれば、人類を守るのも使命でした。

とても大きな責任を担っていたのです。


師匠は彼の直属の部下でした。

生まれる前に、私と一緒に支援をお願いされていたのです。


前にもお話ししましたが、私はお兄ちゃんの暴走するのを防ぐ役割がありましたが、

途中で逃げ出してしまう形に・・・。

でも、池上さんのお陰で、お兄ちゃんをまた止めることが出来ました。


しかし、戸越さんが最後に地獄を統括するような大きな悪魔に操られてしまい、

お兄ちゃんの身体を乗っ取って、ヘッドギアが使われしまいました。


その結果、悪魔達の世界とブラックホールを融合した、彼らがインフェルノの塔と呼ぶ、

巨大なイマージュが現れてしまいました。

また、塔の出現と共に、世界に災いをもたらしていた地獄の悪魔達もイマージュとして現れたのです。


ブラックホールは街を吸い込みながら進みました。

悪魔達は人間達を塔に吸い込ませていました。


そして、池上さんとお兄ちゃんは、その塔を消すために、その身を捧げました。

二人は世界に災いを起こさせないようにするための礎となったのです。


これは、数万年も存在していた地獄界が消えたという偉業でもありました。

この功績のため、地球の神様は、地上の文明を滅ぼす計画をお止めになったのでした。


ただ、インフェルノの塔から発生したブラックホールは、電磁波を周辺にまき散らし、

日本どころか、世界中の電子機器を破壊してしまいました。

電気に依存していた人類は、何もかも出来ない状態となり、政治、経済は、機能を失い、

人類の文化、文明は一時的に退化する事になりました。


更に、インフェルノの塔からは、放射能も発生したため、人類の多くの人が被爆してしまいました。

また、その塔は太平洋を向いていたため、多くの海洋生物たちも被爆してしまいました。

つまり、海洋生物は、食べることが出来なくなってしまったのです。


このことで、世界中の各地では・・・、

ある者は叫び、

ある者は気が狂い、

ある者は盗みを働き、

ある者は殺人を犯すようになってしまいました。


せっかく消えてしまった地獄界もまた出現してしまうでしょう。


人類は、どうすることも出来ないまま崩れていくしか無いのでしょか?


こんな最後・・・、誰も望んでいません・・・。

あってはならない最後です・・・。


池上さん・・・。

お兄ちゃん・・・。


私たちは何を間違ってしまったのでしょうか・・・。

どんな選択ミスがあったのでしょうか・・・。

私たちの努力は無駄だったのでしょうか・・・。



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