僕はみんなと共にある
地獄の世界を生み出した悪魔に、力を失った池上。
だが、そこに仲間達が集まり始めていた・・・。
こんな巨大なものどうすればいいんだ・・・。
何とかしなければならないのに、ち、力が入らない・・・。
「池上さんっ!」
「愛那・・・。」
ダークマターが消えてみんな戻り始めてきた。
「僕はどうすれば・・・。」
「駄目ですよ。失望してはっ!」
「で、でも、こんなの・・・、僕の力では・・・。」
「忘れたの?みんないるんだよっ!」
「み、みんな?」
「そうだよっ!」とっきょが言う。
「何とかしましょうっ!」ユウ姉さんが言う。
「最後まで付き合うよ。」シャーレが言う。
「お兄ちゃん、がんばろ~っ!」やまいが言う。
「池上さん、わ、私もいるにゃっ!」良子さんが言う。
「お前は、俺達の息子だろっ?」
お父さんや、ホームレス達が言う。
「お、お父さん?それにみんな・・・。あぁ・・・、こ、この前の震災で・・・。」
「うっせえなぁ、んなことより、目の前のあれを何とかしろよっ!」
「父さん・・・。」
「そうですよ。あなたを鍛えたり、色々な事を教えたのは、この時のためですよ。」
「Dさん・・・。」
「バカねっ!良信君、弱気になっちゃ駄目よっ!」
「あぁ、香織さん・・・。あなたまで・・・。」
「こんなに身体も大きくなって、背も大きくなったのにっ!ダメダメッ!」
「また・・・、また、みんなに助けてもらう事になるなんて・・・、駄目ですね、僕は・・・。」
僕の奥底にあった叡智が僕に力を与えてくれる。
「そ、そうか・・・。
そうだったのか・・・。
みんなは、1万2千年前も、僕のそばにいてくれたんだ・・・。
愛那は女性達をまとめるリーダーとして、
父さんは男性達をまとめるリーダーとして、
そばで香織さんと、髪の短い巫女さんが、直属のサポート役で・・・。
永原は僕と良いライバルだった・・・。
僕は・・・、
僕たちは・・・、
長い長い転生輪廻を繰り返しても、いつも一緒にいたんだね。
みんなといつも一緒にいた・・・。」
僕は顔を上げると、強く決意していた。
「今度は絶対に負けないっ!ムー大陸での雪辱を晴らすっ!」
僕はまた力を使った・・・。
それは全てを守るためにっ!!!
それはみんなを守るためにっ!!!
それは未来を掴むためにっ!!!
僕はまた力を使った・・・。
それは正しい未来を導くためにっ!!!
「僕はみんなと共にあるっ!!!」