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妄想は光の速さで。  作者: 大嶋コウジ
第12重力子 「アタラシイ イエ ハ ナニヲモタラシタ?」
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ある日の会話

愛那と師匠のある日の会話。

テレパシーで話し合う彼女たちはSNSなんて無用のようです。


<愛那ぁ、こっちは結構大変だったわぁ~。>

<師匠どうされたんですか?>


<なんつ~か、災難がこれでもかって振ってくるんだよねぇ~。

本人には、悪い霊が取り憑くわ、周りからは攻撃されるわ。

あたしには手に負えなかったわ・・・。>


<ど、どうしましょう。>

<私も手伝いましょうか?>


<いやぁ、でも、彼を守ろうとする人もいたから、大丈夫。

前世で縁のあったことのある人だったらしくて、彼のことが、とても心配だったんだとさ。

いやぁ~、愛って言うのは偉大だねぇ。>


<おぉっ!>


<本人も生まれたかったんだけど、色々あって生まれることが出来なかったんだと。>


<あら、可哀想に・・・。>


<んで、彼女の友達は生まれていたらから、協力してもらったらしい。>


<そうですか、うまくいったみたいですねっ!>


<それと、何だか徳の高いお坊さんがいてね。>


<ほ~、そうですか。>


<彼にも助けてもらったよ。いや、すごい力を持っている人もいるもんだねぇ。

ちょっと会話できたんだけどさ~・・・>


-----


(あら、こんにちは。)


「はい、こんにちは。」


(私が見えるようですね。かなり修行されていらっしゃる。)


「とんでもない。まだまだの身です。」


(貴方様のお陰で、今まで邪魔をしていた者を祓うことが出来ましたよ。ありがとうございました。)


「いえ、どういたしまして。」


(将来、この方は、この国を守る役割があるので、何とか守っている次第です。ところが光が強すぎるせいで、まだまだ邪魔が入りそうでなんとも。)


「はい、そうかもしれないですね。」


(私の力及ばず、守り切れるものでも無く、ちょっと苦労していまして・・・。)


「今のままでは力を持て余すでしょう。」


(そうですね。何かいい手が無いかと考えている次第です。)


「少し力を押さえますよ。」


(えっ?そんな事が出来るのでしょうか?)


「はい、やってみます。」


-----


<ふぇ~、そんなことが。>


<いやぁ、あの人のさ、霊界とつながっているところにフタをしちゃうの。

すごいったら。あんなこと出来るんだねぇ。>


-----


(力が押さえられたみたいですね。)


「はい、これでしばらくは、落ち着くでしょう。」


(ありがとうございました。)


「いえいえ、どういたしまして。」


(これでしばらく、まともな生活に戻れると良いのですが。どのぐらいの期間、封印された状態でしょうか?)


「どれぐらいでしょうか、私も少し分かりかねるところがあります。まあ、何かの機会で外れてしまうかもしれません。」


(そうですか。器が我々とは違うような方なので・・・。)


「そうですね。これほどの光の方なら。」


-----


<こんな感じだったよ。>


<ほう、すごい方ですね。>


<彼は、どうやら密教系の人みたいだった。

私らとは、少し毛色が違うけど、あんな人もいるんだね。>


<なるほどぉ。>


<そっちはどうだい?>


<お兄ちゃんは一生懸命勉強していますよぉ~。

勉強ばっかりしていて、お友達がいなくて寂しいぐらいでしょうか・・・。>


<そうか、それぐらいなら、まあ。

でも、そっちも油断するんじゃ無いよ。>


<はいっ!だけど、お兄ちゃんだから大丈夫ですっ!>


<はぁ、まだ、ブラコン引きずっているのかい。>


<師匠こそ、未だ言いますかっ!>


<あぁ、ごめん、ごめん。お互い油断大敵って言いたいだけだよ。>


<う~ん、誤魔化されたような・・・。>


<んじゃ、通信終わり。久々にあとで、家で会おうか。>


<はいっ!>


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