表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妄想は光の速さで。  作者: 大嶋コウジ
第8重力子 フッカツゲキ
41/105

とっきょの場合

「お父さん・・・。

お母さん・・・。

会いたいよぅ・・・。

ぐすっ・・・、わぁ~~ん・・・。

私、私・・・。

どうしちゃったんだろう・・・。

ここはどこなの?

顔が何で壊れて・・・。

やだやだやだ~~~っ!

思い出したくないよぉ~~。


グスッ・・・、グスッ・・・。


んっ?あれっ?!


な、何かに引っ張られてるぅ~~~。

足、足、足・・・、あ~~~し~~~~が引っ張られてるぅ~~~。!!!


なになに??

う~・・・。

引っ張って飛んでて・・・。

何だこりゃぁ・・・・。

周りが急にまぶしくなってお花畑か・・・。

綺麗だなぁ・・・。

って、ここどこじゃ~~~っ!


ん?あれ?

お、お、お父さん?お母さん?

こっちみて、笑ってる・・・。

んが~っ!

助けてよぉ~~~!!


「まだ、こっちに来ちゃ駄目だよ・・・。

ごめんな。また会おう・・・時子・・・。」


お父さん何を言ってるの???


ん?

何あの穴・・・トンネル・・・?

トンネルに入ると、わぁ~~~・・・、だんだん暗くなって行くんだけど・・・。

何か怖いよぅ~~。


ス、スカート、めくれちゃうよぉ~~・・・。」


-----


「戸越、見たかっ!」

「おおっ!永原君、すごい、すごいよっ!(呼び捨てか・・・。)だ、だが、は、裸だ・・・。」


あれ、ここはどこだろう?


「目覚まし時計を媒介したのは笑えるが、生命体だぜ。」


んん?

頭とかお腹が何か引っ張られているなぁ。


「こ、これは・・・。信じられない・・・。」

「ああ、こりゃすごいぜ。うん!あぁ、そうだ俺は別の研究をする。後は任せたっ!」

「お、おいっ!どこに行くんだよっ!おいおい・・・。ブツブツ・・・。」


あれっ、何だっ?

朝なのかな。

目が覚めた感じだ。


「き、君?!お、起きたのか・・・。あぁ、何て呼べば良いんだ?」


でも、不思議だなぁ。

身体が元気になったぁ?

あれ、足も大丈夫だ。

ジャンプも出来ちゃった。


「あっ・・・、あぁ・・・・っ。」


鏡に映った私・・・。

顔が・・・、顔が治ってるっ!!!


「う・・・、うぅぅ・・・。わ、私・・・。生きてる・・・。」

「ん?どうしたんだい?そうだよ。君は生きているよ?」

「うっ、うっ、うわぁ~~んっ!!!」


涙が止まらないよぉ~~・・・。


「ど、どうしたんだい??」

「うわぁ~~ん、うわぁ~~ん。いぎてるよぉぉ~~~っ!!」

「こ、困ったなぁ・・・。」

「あれっ、私・・・。」

「うん?」

「はっ、はっ、はだかぁっ~~~!!何でぇ~~~!制服着ていたのにっ!!!」

「わっ、わっ、そっ、そうだね。せ、制服?制服が良いんだね?あ~~、え~とっ、そっ、そうだ。附属高校の制服が良いだろう。」

「な~~~っ、制服が出来たっ!?どうやったの?!い、いや、それどころでは無いぞ、とっきょさん!(噛んじゃった)」

「とっきょ??」


私は急いで制服を着るのであったっ!

だ、だが、下着が無いぞっ・・・。


「し、下着・・・も・・・。」

「いや、そ、それは、ぼ、僕には無理だ・・・。後で買いに行こう・・・。」

「ふにゅぅ・・・。スースーするぅ・・・。」


ん?

おっとっ???

何だこの頭にひっついている赤いやつは。

目覚まし時計のベルみたいだなぁ。

何で浮いているのに、離れないっ!


「えいっ!え~~いっ!!!外れろぉ~~~っ!はぁはぁ、駄目だぁ・・・。何だこれはぁ・・・。」


んっ???

何だろ、この2つの棒は・・・。

2つじゃ無い、二本か・・・。


こ、こいつも離れないぞぉ~・・・。


「やだやだやだ~っ!」

「だ、大丈夫かい?」

「な、何ですか、この頭のやつと、この棒は・・・。」

「君は目覚まし時計を媒体にしたから、目覚まし時計の格好をしているんじゃないかな・・・。」

「何ぃ?目覚まし時計ですとぉ~?ばいたい??」

「ほら、このネズミを見てごらん、これは携帯電話を媒体にしたから、携帯電話と一体化しているんだ。」

「なっ?!なっ?!なっ?!」

「電話もかけられるんだよ。」

「かぁ~~~。」

「か???」

「かぁ~~~わぁ~~~いぃ~~~~っ!!!」

「そうか、可愛いか。これは君にあげよう。」

「やったぁ~~~っ!」

「こう見ると普通の女の子だな。」

「可愛い、可愛い、ん?はい?私は、普通の女の子ですっ!」

「とっきょと言ったっけ?名前まで持っているとは・・・。ますます不思議だ。ブツブツ・・・。」

「えっ、ちょっと噛んだだけなんですけど・・・。き、聞いてます??(ぐぅ~~~。)」


お、お腹が空いてきた・・・。

道路にいた時は、お腹なんて空かなかったのにっ!

すごいっ!すごいっ!すごいっ!


「お腹まで空くのか・・・。う~ん、まあ、良いか。さっき頼んだピザがあるよ、とっきょさん。」

「ピ、ピザッ?!食べるぅ~~っ!!」


バクッバクッバクッ!


「やだやだやだ~っ!おいしいよぉ~~~っ!」

「元気になったみたいだ。良かった、良かった。しかし、食事もするのか・・・。ブツブツ・・・。」

「う、う、うわぁ~~ん。おいしいよぉ~~~っ!」

「や、やれやれ、また泣いてしまった・・・。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ