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妄想は光の速さで。  作者: 大嶋コウジ
第7重力子 モウソウシコウ
33/105

I. 重力子発見への課程

大学の授業にも飽きた大学3年目の永原が目指した発明とは・・・。


大学に入学して2年経過していたが、今までの授業は、何てつまらない内容だったのだろうか。

俺は、あらゆる素粒子物理学の勉強をしていたせいか、大学の授業が復習にしかならなかった。

だが、一向に真実に近づいた気がしない。

真実という言い方はおかしい。

素粒子を身近に感じ、そして応用できるレベルまでしたかった。

そうじゃなければ、勉強・研究をしている意味なんて無いと思っていた。


大学生活に面白みを感じることが出来ず、一人でいることが多かった。

他のアホな奴らは、サークルで女を追いかけている。

物理学の大学じゃ女もいないから、他の大学に行ったり、合コンしたりと、無駄な時間に精を出している。

こんな奴らとは関わりになるのも嫌だ。


俺は無駄な時間を送りたくないから、少し教授に取りって、自分への先行投資をすることにした。

周りからすると、ゴマすっているように見えただろう。


俺は素粒子について、教科書以上の事を調べたくなっていた。

しかし、今のところ、素粒子を調べるとしたら、大型加速器を使うか、計算を駆使した理論上で考えるしか無い。

だから、俺は加速器を小さいレベルで実現させることが出来ないか考えていた。


御岳教授は、人の良いだけのつまらない教授だったが、様々な事を教えてくれた。

ここの研究室は、小さかったが、別室みたいなところを借りて色々と研究することが出来た。


強力な加速器は、ローレンツ力を使ったシンクロトロン方式の加速装置だろう。

線形型加速器からサイクロン型にイオンを移動させ、後は磁界を変化させてシンクロトロン方式で徐々にイオンを加速させていく。

要するにまっすぐ飛ばした電子のない原子を磁力を使いながら回していく、そして、だんだんと加速に合わせて磁力を強くしていく。

加速したイオンをぶつけ合えば、原子は分解される。

そして、分解された原子から素粒子を観察する。

加速すればするほど、ぶつけ合った際により分解されて分析しやすくなる。


強力な磁力があれば、イオンの加速力は増すのだろうが、そんな装置は巨大すぎて俺の目指すものではない。

放射線治療で使う加速器は、一部屋ぐらいの大きさだが、それでも大きすぎる。

俺の目指すのは机の上で使える加速器だった。

当面は研究室にあるイオン発生装置を使うとして、いずれはもっとローコストの発生装置も使う。


ここから作者の妄想科学考察が入ります・・・。


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