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しずくの詩:「いつもそばにいさせて」
初めての出会いは教室よね
頼りなく見えたけど
そこが可愛くて
それでかっこよくて
授業を聞いているだけで嬉しかった
そしていつか隣にいたいと思った
次に出会ったのは図書室
本だけをむさぼって
私はそっと見て
だけど見ないふり
あなたを見ているだけで嬉しかった
そしていつの間にかそばにいたのよ
草食系のくせに
手なんか握ったりして
ちょっと勇気をだしたなんて
なんてかわいいあなた
いつもそばにいてほしい
3回目の出会いは研究室
オリエンテーションも
頼りなさげね
それでも嬉しくて
周りが何て言おうとも素敵だった
そして小さな勇気を出してみたの
最後はあなたのお部屋
繊細なあなたは
とてもきれい好き
そしてガーデニング
一緒に育てたサクラソウ綺麗だった
そして二人で花をなでてみたよね
小さな手のくせに
優しく包んでくれた
二人の時間なんて
一瞬で流れるのね
いつもそばにいさせて
また会いたいの
また会いたいの
小さなお祈り届くかしら
小さなお願い届くかしら
いつもそばにいてほしい
いつもそばにいさせて
それだけなの