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妄想は光の速さで。  作者: 大嶋コウジ
第1重力子 タダシクトキハナガレタ?-時計少女とっきょ-
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雨の降る高速道路にて

さまよえる少女・・・。

彼女に何があったのか・・・。

うう・・・。あれ?

ここは、高速道路だ。

おかしいな・・・。

何でここにいるんだろう。


お父さんが運転する車で、お爺ちゃん家に行こうとしていたよね。


もうすぐ高校生になるから新しい制服を見せに行く予定だったんだよなぁ。

まあ、ちょっと面倒くさいけど、お爺ちゃん喜んでくれるから、お爺ちゃん孝行ってことっ!

私って偉いかもっ!

あと、目覚まし時計のお礼をするんだっけ?

携帯電話に目覚まし機能ってあるんだけどなぁ。

でも、何か嬉しかった~っ。


でも、ん~~、何で高速道路にいるんだっけぇ?


ああ、そうだぁ。

向こうから来る車が、真ん中を越えてこっちに飛んで来たんだっけ・・・。

フロントガラスの前に車が見えて・・・絶対に死んだ!って思ったんだけど・・・。

あれれぇ、何で生きているのかなぁ。


雨も降ってきたなぁ・・・。

傘ほしいなぁ・・・。


・・・水たまり。


ん?んん?

顔・・・。

顔が変・・・。

は、鼻が無いよ・・・。

目も、と、飛び出て・・・。

な、何、何これっ!!!

こ、これ、わ、私???


・・・やだっ!

・・・やだやだっ!!

・・・やだやだやだっ!!!


----------


「おい、ここだぜ。心霊スポット。」

「おう、車止めようぜ。」


あれ、また誰か来たぁ・・・。

たまに車が止まるんだよなぁ。


「JKの霊が出るんだってな。ホントかな。ナンパでもすっか!あははっ!」

「可愛ければなっ!だけど、顔が分からないらしいぜ。」

「分からない?なんだそりゃ。」

「体は見えても顔は見えないんだと。」

「へ~っ、そうなのか。そりゃ、見てみたいな。」


た、助けて・・・。


「あ~あ、な~んもいないし、帰ろうぜ。明日バイトだし。」

「うん、そうだな。」


顔が、顔が変なの・・・。

歩きづらいし・・・。


「ん?何か急に寒気がしてきたな・・・。」

「お、おい、止めろよ・・・。何か怖くなっちまうじゃないかよっ!」


こっち、こっちなの。


「えっ!?」

「あっ!?」


止まってくれた。

ちょっと待って!

今行くから、助けてほしいのっ!


「おいおい、マ、マジかよっ!マジかよっ!何だよ、あ、あ、あれはっ!!」

「あわ、あわ、あわわわ・・・、お、女・・・制服の・・・。く、車へ!!!は、、早くしろっ!」


ま、待ってっ!!

どっか行っちゃうの?


ボ、ボンネットだっけ。

えいっ!


「あぁぁっ!ガ、ガラス!フロントガラスに人が!!!」

「こえええ!は、早くだせよっ!」


く、車動かさないでよぉ!


「わぁぁ~~~!」

「わぁぁ~~~!」


あ、くっついていられない・・・。

離れちゃった・・・。

ちぇっ・・・。


私、怖い顔だもんなぁ・・・。


ぐすっ・・・、ぐすっ・・・。


お父さん・・・。

お母さん・・・。

会いたいよぅ・・・。


ぐすっ・・・、わぁ~~ん・・・。


ホラー小説ではありません・・・。

最後まで温かい目でお願いいたします。


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