テマルリア戦記～そう。ぼくらはあの時、何も知らない子供だった～

序章

前記 あの時僕らは

この物語の始まりは、いつになるのだろう。

僕らが生まれるずっとずっと前、歴史がうねりを上げたあの時だろうか。

・・・遠い遠い「未来」からの呼び声が響いた、あの時になるのか。

それでもやはり、僕たちは　『僕ら』が出会い、共に行こうと手を取り合ったあの時。

『僕ら』が共に騙された（・・・・）あの時こそが、始まりだったのではないかと思うんだ。

テマルリア戦記

そう。僕らはあの時までは、何も( ・・ )知らなかった。無邪気で軽率な、子供だったんだ・・・・。