表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/61

1

「……朝、か………………はぁ……」


朝。あまり眠れなかった。昨日一日、色々と有りすぎた。眠りに落ちる直前まで、ずっと隼人とのキスシーンばかりを思い浮かべては体を火照らせていたのだが、目覚めて早々に隼人とのキスシーンをまた思い出したナスターシャは真っ白な枕を抱いて「ううぅぅ……」と唸り悶える。


キングサイズベッドの上をゴロンと転がってはブツブツブツ、ゴロンと転がってはブツブツブツ。そしてまた枕に顔を埋めては唸っては悶える。細く綺麗な髪の毛は乱れに乱れ、グレー色のアダルトチックベビードールは豪快に裾が捲れて下着が露わになるが、部屋にはナスターシャの他には誰も居ない。だから全く気にしていない。


俯せの格好で枕に顔を埋めたナスターシャが、半分ほど顔を起こす。


「キ、ス……か」


そうポツリ呟いたナスターシャはどこかポーッと惚け、またボフっと枕に顔を埋めた。


隼人に教えられた『キス』はナスターシャに強烈鮮烈すぎるインパクトを与えていたようだ。


ナスターシャはまた枕に埋める顔を半分ほど起こす。


「……クロサワ、ハヤト……私のことが……好き、か……」


また顔を枕に埋める。隼人に好きと言われた時を思い浮かべる。ナスターシャが、生まれて初めて異性からされた告白だった。足をパタパタとパタつかせる。


パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ――


――その足がピタッと止まる。


一秒、二秒、三秒とピクリともしなくなったナスターシャ。


顔を埋める枕を掴んだ両手にグッと力が入る。


ナスターシャは勢いよく顔を上げた。体も勢いよく起こす。その顔が赤い。ひとつ息を大きく吐くナスターシャ。


「しっかりしろ! ナスターシャ!」


ナスターシャは自分にそう言い聞かせると、気付けの一発にと自分の両頬を張った。赤かった頬が一層赤くなった。


「よし!」


ナスターシャはベッドから降りると着替えのため、ドレッシングルームへと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ