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「き、貴様! い、一体何を!?」
「何をって、匂い嗅いでる。いや、お前の髪めちゃくちゃ良い匂いすんのな?」
「か、嗅ぐな!」
「嗅ぐなって言われても、自然と吸っちゃうんだからしょうがねーだろ。てかよ?」
隼人が堪能していたのは何も『香り』だけでは無かった。
「初めてお前を見たときから思ってたんだけど、お前……胸でけーよな」
羽交い締めのせいか、ナスターシャの胸がより強調されていた。その胸は、羽交い締めから逃れようとナスターシャが身をくねらせる度にプルンプルンと動く。とても隼人の目の保養になった。
「し、試合の最中に何を言い出すか!」
ナスターシャが怒り叫ぶ。その耳は、怒りか、はたまた恥ずかしさからか、真っ赤に色付く。
ナスターシャのあまりの反応に隼人は呆気に取られる。
「いやいや、褒めてんのよ?」
「ほ、褒める? な、何を? この胸をか? ふざけたことを抜かすな!」
「ふざけてねーよ。オレ、好きだぜ。胸の大きい女性は。もうね、好物。大好物」
「こ、好物だと!? 人の胸を食べ物みたいに言うのは止めろ!」
ふむ――隼人はナスターシャの見せる反応に一つの結果を導き出した。
間違いなくこいつは『新品』だ。
こんな、どエロい体をしてるくせに……『新品』だ。
よし、それなら。と、下衆い笑みを浮かべる隼人。
このやりとりを楽しむことに決めた隼人はわざとらしく大きく驚く。
「は!? 『食べ物みたいに』って……お前、その胸、食べられたこと無いの!? マジで!?」
「お、大きな声で言うな!」
観衆がざわつく。なんか、試合とは違った空気を感じ始める観衆達。
ガイナは腹を抱えてゲラゲラと笑っていた。リレイアはナスターシャ同様に状況が飲み込めずオロついていた。
ステータス上には表示されない隠れ『スケベゲージ』が貯まる貯まる。
勢いに乗った隼人の暴走は止まらない。
「食べるんだよ! しゃぶるんだよ! むしゃぶりつくんだよ!」
ナスターシャの耳元で大きく叫ぶ隼人。まさに耳レイプ状態。




