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「どうするよ? 受けるのか、受けないのか。どっちだ? 『隷属戦』ってのはやるのに何か条件みたいなのがあるってんのなら別だけど。無いんならやろうぜ」
「貴様、それは本気で言っているのであろうな」
「本気も本気。大マジだから。だってよ、オレが勝ったらお前をオレの配下に出来るんだろ? つまり、お前を好きに出来るってことだよな?」
「勝てたら、な。良いだろう受けてたとう」
「よっしゃー! 後悔すんじゃねーぞ」手を大きく叩き喜ぶ隼人。
連れて闘技場が一気に沸いた。
邪な考えで『隷属戦』を要求した隼人であったが、一応ちゃんとした別の考えもあっての『隷属戦』だった。自分が賭けの対象の『隷属戦』だ。どんなに余裕ぶったヤツも、いざ自分の身が危うくなればその余裕も消えるだろうよ。その時、こいつが本気を見せる時だ、と。
「あ、一つ確認するけど、魔法とか言うのは使えないんだよな?」
「そうだ。使った時点で負けとなる」
「OK。それを聞いて安心したわ」
「安心? 何に安心するというのか。対等と思っているのであれば、それは大きな間違いだ。アルベセウスに聞いたであろう。我々『紋章憑き』は戦えば戦うほどに強くなっていくことを。因みにだ。これが今の私の位だ」
ナスターシャの戦歴が浮かび上がる。
ナスターシャ・セレンディーテ(二十歳)性別・女性
『出身地』リーンハルス王国
『憑き神』風神ミュアブレンダ
『戦績』三十八戦三十三勝五敗
【攻】★★★★★★☆☆☆☆
【守】★★★★★☆☆☆☆☆
【魔】★★★★★★★★☆☆
この者、現在七の位に席を置く者
「分かるか? 今のお前と私では経験という度数に大きな差があるのだ。いかにお前が『竜神』の力を得たとは言え、その力はまだ開花されておらぬ。そうだな、お前が今の私のステータスに追いつくには、少なくとも二十戦程の星を積み上げねばならぬと思うぞ」
そう言ってナスターシャは鼻で笑う。むかつく隼人。
「お?」
「ん?」
突然隼人の眼前に、自身の戦歴が浮かび上がった。
黒澤隼人(二十歳)性別・男性
『出身地』日本・東京都
『憑き神』竜神ラルファエンクルス
『戦績』一戦一勝〇敗
【攻】★★★★★★★★★★
【守】★★★★★★★★★★
【魔】★★★★★★☆☆☆☆
この者、現在一〇〇以下の位に席を置く者




