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紋章憑き~世界最強の男がやって来た世界は、キスもエッチも無い世界のようです  作者: 琴崎大寿
第一章 ワケも分からぬまま、この世界で最強を目指すことになりました
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しかし、謙虚な態度もこれで終了した。頭を上げた隼人は勢いよくアルベセウスを指差した。


「おい、コラ。勝手にお前等んとこに『加えて』んじゃねーよ。世話になるとは言ったけど、『加わる』とは一言も言ってねーからな、オレは」


アルベセウスはヤレヤレと言った感じで肩で笑う。


「働かざる者食うべからず。ハヤト、まさかキミは何の労力も尽くさずに、タダでこの国に世話をしてもらうつもりか?」


「だ、誰もそんなこと言ってねーだろよ」


その言葉にアルベセウスはニコリと笑う。


「要はキミがこの国にいる間だけ、この国に『力』を貸してくれれば。それだけのことだ。それならキミも何ら異論はないだろ」


「そ、それならオーケーよ」


「感謝する」


アルベセウスはそう言ったものの、隼人の手に入れた『力』は相当なもの。


誰が言ったか、『紋章憑き』の力は一騎当千。


しかしこれには少し誤解がある。全ての『紋章憑き』が、偏に一騎当千の力を持つわけではない。『紋章憑き』の力となる神にもピンからキリまでが存在するというわけだ。それでも、例え『キリ』であっても、その誇る『力』は到底人間如きが努力して培っていく『力』の比ではない。


なにより『紋章憑き』となった全ての者達には、戦えば戦うほど、勝利すればするほど強くなっていく。という、とんでもない特殊能力を手にすることになるのだ。


そして伝説的扱いである『竜神ラルファエンクルス』


その力を継ぎし者は、『獣神ディブロウ』の力を継ぎし『獣の紋章憑き』ヴァティスガロ帝国帝王ザンドレッド・ルドリフス以上の『力』『強さ』を手に入れると言われる。


そんな『力』を手に入れた隼人を、アルベセウスがむざむざと手放すわけがない。


アルベセウスは口にはしていないが、隼人の出現でプリマヴェーラの勢力図は激変したと予想していた。当然、それはこの国リーンハルスにとっての良い意味でだ。


「――話が少し逸れてしまったな」


アルベセウスが隼人に続きを手で促す。


隼人の言葉をニコニコとして待つリリス。


「……えっと……隼人。黒澤隼人です――以上」


最後ペコリ頭を下げて着席する隼人。自己紹介終わり。


「……それだけか?」


聞くナスターシャ。


頷く隼人。


「だって他に言うことないし。どうせ色々言ったところで信じてもらえねーだろ? お前等みたいにな」


隼人はそう言って片肘を付いた。


「そんなことありませんよ? ナスターシャからお聞きしました。ハヤトさんは別の世界からやってきたと。あの『竜神ラルファエンクルス』からハヤトさんは召喚されたとか。今日でなくとも構いませんので、是非ハヤトさんが暮らしていた世界の話を聞かせてください! 聞きたいです!」


嬉々とした表情で早口で言うリリスにたじろぐ隼人。興味津々といったキラキラ眩い視線がどうにも恥ずかしい隼人は、その視線から逃げるようにしてナスターシャの方を見た。ナスターシャはくすりと笑った。


「だ、そうだぞ。是非聞かせてやってくれ」


「……また今度な」


「はい! ぜひ!」


リリスはまるで弾け飛ぶかのような笑顔で言った。


隼人は久しく感じていなかった『ドキッ』をこの少女から感じた。

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