表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

第2話 衝撃の事実が発覚した。

「あの、お母様。お母様は魔法が使えるんですよね。僕も、魔法を使えますか?」


俺は今、休憩中の母に魔法についていろいろと話を聞いている所だ。母は優しいから、俺が何かを聞くとだいたい答えてくれる。


「どうかしらねぇ。魔法は才能によるから。

私は使えるけど、ラリマーやトルマリンは使えないでしょう?」


「はい。お父様も使えないって言ってました。カーネリアン領には、お母様以外に魔法使いっているんですか?」


「私以外には、確か2人いたはずよ。」


なんと、カーネリアン領はそこそこ広いはずだが、魔法使いは3人しかいないのか…。

それじゃ、俺が4人目の魔法使いになるということですか。あ、因みにトルマリンは、俺の姉の名前ね。


「お母様、世界にはどれくらい魔法使いがいるんですか?」


「そうねえ、正確な数は分からないけれど……、確か、500人もいなかったはずよ。」


「そうなんですか!?結構少ないなぁ。もっとたくさんいると思ってました。」


500人というと、この世界の貴族や聖職者達よりも余裕で少ないぞ。

うーむ、魔法を使う人があんまりいないんじゃ、世界最高の魔法使いになるのは意外と簡単じゃないか?いや、流石にそんな事はないか。こんな事を言ったら、魔法使いの人達に怒られてしまう。


それにしても、500人か。俺は色んな人と切磋琢磨して魔法を極めてみたかったんだけど、仕方ない。

魔法使いが少ないなら、母や、カーネリアン領にいる他の魔法使いさんに習うしかないのかな。


とりあえず、俺だけで魔法の練習をやってみようかな。どんな魔法があるかもわからないんだけどね。



――――――――


今俺がいるのは家の敷地内にある訓練場。部屋から抜け出して来たんだ。今は誰も使っておらず、人がいない。俺が魔法を練習するのにはうってつけだ。


「ふっ…、メラ!……ヒャド!ギラ!バキ!イオ!ドルマ!ジバリア!」


むーん、駄目だ…。ドラ○エの呪文は出せないなぁ。あ、もしかしたらレベルが上がってないから習得できていないとかなのかな?


でも、今の俺のレベルは1。俺の役職は賢者だから、ドラ○エ3ならメラとホイミを覚えているはずなんだ。まぁ、だからさっき唱えた呪文はメラ以外使えないんだけど。

でも、メラすら使えないとは…。


もしかしてファイアーボールとかのシンプルなやつなのかなあ?

とりあえずファイアで行ってみよー。


「……ファイア!」


……なんも起こらんぞ?

あ、あれか。魔力操作とかが必要な感じかな。実は、転生してすぐから、体の中に魔力らしきなにかが流れているような感覚があったんだよね。心臓を中心に、もう1つの血管みたいな感じで体中になにかが広がって流れているような感じ。

それを、指先に集めてみようか。


「ふぅ……」


精神を集中させ、体中に広がっている魔力に意識を向ける。

そして、左手の人差し指の先へと流す。

足の先端の魔力も上へと昇り、人差し指へ集まって行く。

もう既に指の先端に圧力のようなものがかかっている。

よし、充分魔力は集まったかな。


「…ファイア!」


俺がそう唱えると、『ボッ』という音と共に、指先から直径50センチくらいの炎が現れた。


「おお…!こんな感覚なのかぁ。さっきまで体内を流れていた魔力が少し減り始めてきた気がするな。」


ファイアのイメージは、魔力を燃料にして燃やしてるみたいな感覚が近いかもしれない。

ファイアを出してる間は、体内の魔力がジリジリと減ってくる感覚がある。

この世界の魔力は一括払いじゃないみたいだ。でも、ファイアを消したら直ぐに回復し始めた感覚がある。


そして、さっき出した炎は思ったよりもだいぶデカかったな。ちょっと魔力を集めすぎたかもしれない。

今度は左腕に流れている魔力だけでやってみようかな。


「ファイア」


おお、今度は8センチくらいの火が現れた。

火魔法といったらこれだよなって感じだ。火は音を立ててメラメラと燃えている。


次は火球を飛ばしてみようかな。

火球ならファイアーボールとかかな?

掌に魔力を集めて…。


「ファイアーボール!」


使う魔力を抑えめにして魔法を唱えると、成人男性の拳程の大きさがある火球が勢いよく前方に放たれた。


そして、訓練場の一番奥にある壁にぶつかる。「ジュッ」という音がして、壁に焦げ跡が着いた。

……あれ、これバレたら怒られるのでは?壁を焦しちった、テヘペロ☆

これで許されないかな。この俺の可愛さに免じて!


…スミマセン。反省します…。


あ、そろそろ午後の訓練が始まる時間だ。

部屋に戻らないと。抜け出したことがバレたら、メイド長に怒られちゃうからな…。


――――――――


よし、ひとまず魔法の使い方はわかった。今回は火にしたけど、水とか、風とかの魔法も使えるはず。

そういえば、生活魔法とかも使えるのかな?アレ便利そうだから一回やってみたかったんだよね。

まず、生活魔法といえばクリーンだよな。

試してみよう。


「クリーン!」


俺が唱えると、魔力が体に付着するような感覚があり、その後体に着いていた不純物が魔力とともに消えた。

うん。体の汚れを一瞬で落としてくれる。便利だなー。

…いや、どういう原理!?コレ。魔力が汚れを落とす…というよりかは、魔力と汚れが浮かび上がって消える?みたいな感じ。

なんで消えるんだ…。いや、そんな考えてもしょうがないか。


うし、とりあえず明日は違う属性の魔法を試してみよう。けど、家は壊さないようにしないと。


というか、3歳だとやれることがかなり限られてるんだよなぁ。魔法の練習をするにも、人目を盗んでやらないといけないしさ。

勝手に部屋や屋敷から出るとメイド長に怒られるし…。これも貴族の性ってことかな。



部屋にいても暇だし、今日わかった事をまとめてみよう。まずは、この世界のこと。ゲームの世界とか、ラノベの世界では無さそうなんだよなぁ。前世の作品でも、この世界は見たことないし。そして、この世界には魔法使いが少ない。母の話では、500人もいないということだった。

正直、少し残念。俺的には魔法をバンバン使って、バンバン敵を薙ぎ倒して行きたかったんだけど、魔法使いが少ないんじゃ、あんまり派手に使うことはできなさそう。


魔法が使えるとバレたら、国に囲まれたりするかも。母はアルナイル家に嫁いだけど、多くの魔法使いは国によって飼われてるらしい。もしもそうなったら、ハッキリ言ってつまらない。せっかく転生したのに、縛られて暮らすなんて、前世とそんなに変わらないじゃないか。壁の中に囚われるのは嫌だ。某巨人漫画のキャラみたいに、この広い世界の事をいろいろ知りたいし。


まぁ、それはともかく。


前世にも、魔法使いが貴重な世界のラノベとかはあったけど、そういうのはだいたい貴族や王族が独占しているパターン。だけど、この世界は本当に使える人が限られているみたいだ。王族だからといって、使えるわけではない。全く魔力が流れていないという人は少ない、流れているとしても殆どの人は雀の涙ほど。実質、魔力が無いのと同じだ。


ドラ○エでいえば、MPが0.1しかないみたいな。そんなんだと、どの魔法も使えない。あ、でも、リレミトとかルーラは使えるか。


ま、まぁ兎に角、この世界の多くの人は、簡単な生活魔法すらも使えない。

だけど、この世界には魔物がいる。だから、魔法なしで魔物と戦わなくてはいけない。本当に、大変な世界だ。


でもさぁ、前に、魔法が使えないはずの父親が、身体強化的なのを使ってた気がするんだよねぇ。なんというか、人では出せない力で跳んでたんだよな。


もしかしたら、身体強化だけは魔力がなくても使えるのかなぁ。もしそうだとしたら、設定ガバガバすぎない?誰だよ、考えた奴。


まあ多分、冒険者や騎士さん達は、身体強化を使ってるのかな?それなら人類が魔物に侵略されていないのも頷ける。

この世界の魔法のことはイマイチ分からないなぁ。国の方で魔法の研究とかはされてると思うけど、なにか分かったとしても大っぴらに公表はしなそうだよなぁ。


やっぱり、俺自身でいろいろと探っていくしか無さそうだな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ