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第1話 テンプレ通り?異世界転生した。

異世界転生したあぁーーーい!

もうホントに異世界転生したいよぉぉ!

こんな世界もう生きる意味ないからさぁぁ!

はぁ、まじで早く死んで異世界転生したい。

俺はなんでこんな世界で生まれてしまったんだろう。

剣と魔法のファンタジー世界で生まれていればもっと幸せな人生を歩めたと思う今日このごろ。


魔法使いたいなぁ。世界一の魔法使いになりたいなぁ。俺はこの世界で生きてたらいずれ魔法使いとか賢者になれそうだけど。


でもそんなの嫌だぁ!おっさんになっても童貞のままなんて嫌だ!それだったらピチピチな高校生のうちに死にたい!

もうこの世界でやりたいことないんだよな…。

強いて言うなら好きな小説の更新とか、好きなYouTuberの動画とか、そんくらいしかないんだよ。Sw○tch2も当たらなかったし!


なんでこんなにも世界は俺に不都合なのだ!

はあ、とりあえず昨日出た小説の新刊でも買いに行こう。徒歩15分のとこに本屋があるからね。自転車で行こう。


――――――――――――

暑ーーい。もう9月の終わりぞ。暑すぎんか?これ。

は、早く本屋の中に……。


ふいー。本屋涼しぃー!もう本屋で暮らしたいな。

えーと、ラノベのコーナーにっと。

えーと、この辺に………あった。

ふふ、新刊ゲットだぜ!俺はこれを読むためにまだ生きてると言っても過言ではない。



無事購入完了だぜ。

帰りダルいよぉ。自転車のサドルとハンドルクソあちいよぉ。


――――――――――

はあ、やべ、水買えばよかった。暑すぎる。

信号は…青、だね。ん?おー、信号無視したトラックが俺に向かって突っ込んd……



………

…………

……………

うっ……。ひ、惹かれたのか…?

トラックに…。うぅ、あ…全く動けねぇ。あれ、これ死んだらせっかく買った小説読めねぇじゃん。

俺の小説ぅ…!楽しみにしてたのにぃ!

あー、でもこれワンチャン異世界転生とかあるかな。

あと走馬灯の内容が終わってるんだけど。

なんで全部俺が読んだラノベとか、ゲームなんだよ。

はぁ、……お、俺の人生は……、結局ろくなもんじゃ、なかったなぁ。

……………

…………

………

……


——————————―—————————


……

………

ん?ん??

どこだろ、ここ。

辺りが真っ白で何も見えないや。

あ、もしかして神様的なのが出てきて、貴方を異世界に転生させますーみたいなテンプレ展開が!?

って、そんなわけないか。


「いいえ、そんなこともありますよ。」


「…うおっ!何奴!?」


「私は時空を司る神の使いです。」


「はぁ?あなたが神の使ィ?神の使いがこんなボロい服着てるわけないじゃないですかやだー。ホームレスかて。」


俺の心を読んで登場したのは、ボロい布切れを付けて、大事な部分を最低限見えなくしただけの神の使い(笑)だった。

性別は…わからん。胸ぺったんこだし。顔は中性的で、髪は長めの金髪。何故かちょっと天パ気味である。首から上は結構神の使いっぽい。


「誰が(笑)(かっこわらい)ですか。あと、私に性別はありませんよ。ボロいのにはいろいろ理由がありますので。まぁそれは置いておきましょう。さて、さっそくなのですが、貴方には異世界へと転生していただきます。」


神の使いさんに性別はないのか。ちょっと残念。

…ん?てか今、異世界転生って言った!?

マジで異世界転生させてくれるんすか!?


「マジすか!?よっしゃぁ!けど、なんで俺なんですか。俺になんかできる思います?」


「理由は、私の都合とだけ言っておきましょうか。」


「ふ〜ん。ま、異世界転生させてくれるなら何でもいいですけど。」


「それでは貴方にはまず、役職ロールを選んでいただきます。戦闘職ですと、まず基本職となる、戦士、魔法使い、僧侶、武闘家、盗賊があります。そして、その上級職となる、バトルマスター、パラディン、賢者、魔法戦士、レンジャーがあります。」


「ん?なんか溢れ出る某国民的RPG感…。」


「貴方が慣れた役職ロールにしようと思ったので、この様な形にさせて頂きました。貴方がこれから行く世界には、他の役職がありますよ。貴方がなりたい役職ロールを指定していただければ、そちらにします。」


「なるほど。ちなみに質問なんですけど、賢者ってドラ○エ3仕様ですか?全部の魔法覚えれるやつ。それめっちゃ重要なんですけど。」


「……魔法使いが覚える魔法と僧侶が覚える魔法を全て使えるようになっております。」


「うおっしゃぁ!これは勝ったな。え、いきなり上級職選んでいいんですか?」


「はい。これは転生者限定のEXパックみたいな感じです。転生者が行く世界には様々な職業がありますが、上級職や職業を選べるのは転生者だけです。」 


「なるほど。それじゃ、俺の役職ロールは、『賢者』でお願いします。」


「わかりました。役職ロールを賢者に設定します。」


ふっふっふっ。ついに念願の魔法を使えるときが来たぜ!

いやぁ、まさかホントに転生できるとは。夢じゃないよな?これ。


「続いて、貴方が転生する世界の詳細をお伝えします。所謂レベル制で、生き物を殺したり、職業に応じた行動…例えば鍛冶師だったら剣や鎧などを作ったりすることで経験値が入り、レベルが上がります。」


「なるほど。その個人にあったことをやるとレベルが上がると。」


なかなか大変そうだが、自分のやりたいことでレベルが上げられるならば良さそうだな。


「いえ、あなたが転生する世界に存在する人々の職業は、生まれた時から決められたものであり、必ずしも自分がやりたいものとは限りません。」


「そうなんですか。意外と異世界って不便ですね。あ、そういえば、異世界に勇者とか魔王っているんですか?」


「勇者はすでに他の転生者がなってます。そして、魔王は今存在はしてます。あんまり影響はないみたいですけれど。あと、成ろうと思えば成れますよ。魔王にも。」


え、俺以外にも転生者が居るのか。その人とはなるべく仲良くしたいものだな。

そして魔王かぁ。俺はただ魔法を使いたいだけだからな。もしも俺が魔王になったら勇者が俺の敵になるかもな。でも、俺は人類同士で争うつもりはないからな。勇者の人とはなるべく温和な関係を保てるように努力しよ。


「そろそろ転生の時間です。最後に、貴方の望みを3つまで叶えます。」


えぇ、至れり尽くせりだな。逆に不安になってきたぞ。3つ貰っていいとか、まさにチートじゃないですか。


「えーと、それじゃあ、鑑定と、アイテムボックス、あとは特大の魔力をください!」


「アイテムボックスは転生者に備え付けです。あと一つ、何がいいですか?」


なんと。アイテムボックスは備え付けだと…いいんですか?こんなに強くて。


「えー、それじゃあ…。うーん、あ、レベル上限を失くす…みたいなことできますか?」


「可能です。そうしますか?」


「お願いします!」


こんなんもう勝確やないすか。

いやー、魔法を極めてから俺Tueeeee!ができそうで楽しみですねぇ。


「それでは、貴方を異世界に転生させます。因みに、とある伯爵家に生まれて3歳になってから記憶を取り戻すので、頑張ってください。」


「えっこの状態で転移じゃn………」


うわっ、眩しい!

突然目の前が光に包まれて、そのまま意識を失うような感覚に陥る。

死んだときは真っ暗になったけど、転生する時は真っ白なんだなぁ。


――――――――――――――――――――


どうも。転生しました。

現在は3歳でーす。

まず1つ言わせてください。


母親が滅茶苦茶美人、父イケメン。家金持ちで、転生最高!


いや、まじで良いのよ。なんてったって我が家は伯爵家ぞ。貴族の階級でいったら、上から3番目。かなりいい立場なのである。


それで、父と母に、この世界や国のことを聞いてみたら、3歳児でも分かるように教えてくれた。


教えてくれたことをまとめると、この世界には魔物がいたり、冒険者がいたりする。

そしてこの国は、()()()()()と言うらしい。

なんか前世でも聞いたような名前な気がするが、まあいいか。

そして、ここはゲミニ王国の領地である、()()()()()()()


あ、そういえば俺の名前をまだ言ってなかったな。俺は、レグルス・アルナイル。

アルナイル家の次男で、上に兄と姉が1人ずついる。

今は俺の部屋を歩き回っている。暇なのだ。体ではやることがない。


俺が小さい体で部屋のあちこちを歩き回っていると、1人の少年が入ってきた。


「レグルス〜。そろそろ寝る時間だぞ。」


「はーい。お兄様、おやすみなさい。」


「うん、おやすみ。」


そう、俺の兄である。顔つきは父に似ている。イケメンである。因みに、俺と姉は母に似ている。


俺は3歳児だから、疑われないように幼げな話し方をしなくてはいけない。これが意外ときついんだよな。


で、俺は神の使いさんに特典的なものを3つ貰っていて、それは【鑑定】と、【魔力】と、【レベル上限撤廃】。

それで、鑑定はよくある他人のステータスを見れるというもの。

試しに兄のステータスを見てみると…


―――――――

《ステータス》


【レベル 】5/99


【名前】 ラリマー・アルナイル

【年齢】 13

【利手】 右

【種族】 ヒューマン

【職業】 騎士


【能力】

[筋力] 14/999

[敏捷] 12/999

[防御] 16/999

[攻魔] 0/999

[回魔] 0/999

[魔防]  0/999

[知力] 20/999

[器用] 15/999


【適正】

[剣術] S+   

[魔法] Z

[弓術] A

[体術] S

[研究] A


【属性】 

無し


【スキル】

無し

―――――――


こんな感じだ。

兄はすでにレベルが5になっている。そして、適性がすごいことになってる。剣術S+に体術Sか…。これは凄いな。

能力は高いのか低いのかわからん。家族とメイドさんや執事さん以外の能力は見たことないからな…。そして、父や兄、姉、その他諸々の能力を見てわかったんだが、殆どの人は、魔法系の能力が0だ。あっても一桁とか、10とかしかない。魔法の適正もZが殆ど。

ただ、俺と母だけは違った。


俺のステータスはこんな感じ。


―――――――――


《ステータス》


【レベル 】1


【名前】 レグルス・アルナイル

【年齢】 3

【利手】 両

【種族】 ヒューマン

【職業】 賢者


【能力】

[筋力]  2/999

[敏捷] 2/999

[防御] 2/999

[攻魔] 54/99999

[回魔] 32/99999

[魔防] 24/99999

[知力] 100/999

[器用] 2/999


【適正】

[剣術] D  

[魔法] SSS

[弓術] C

[体術] B

[研究] S+


【属性】 

[無] [火] [水] [土] [風] [光] [闇] 


【スキル】

[魔力回復速度・超] [鑑定]

[アイテムボックス] 

―――――――――


と、こんな感じである。

なんか魔法に全ブッパしたみたいな感じだ。SSS(トリプルエス)とか頭悪そうなのもある。

それに、他の人は、能力の上限が999なのに対し、俺は魔力に関するものだけ99999だ。これは特典の【魔力】のおかげだろう。それと、俺の知力が高いのは、転生した影響だと思う。


ちなみに母は、魔法の適正がA+で、能力も魔法系や知力が高かった。


俺はこの世界で魔法使いになりたい。だから明日、母に魔法のこととかをいろいろ聞いてみよう。

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