柔道着の代わりに、愛を着てみようか?03
[BL] 柔道着の代わりに、愛を着てみようか?03
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時間は、瑞々しい高校時代のときめきを連れてあっという間に過ぎ去り、ヒョヌとジンスをそれぞれ異なるキャンパスの門戸へと導いた。制服の代わりに少し自由な服装を身につけ、慣れ親しんだ教室の代わりに広く見知らぬ講義室に座ることになったが、二人の心は依然として固く結ばれていた。ヒョヌは汗の匂いと勇ましい気合がなじむ体育大学の一員となり、ジンスは分厚い専門書と白いガウンが似合う医科大学の予備医師となった。
物理的な距離は以前よりも遠くなり、それぞれの時間割は殺人的な課題と訓練、試験でぎっしりと埋め尽くされた。ヒョヌは夜明けから始まる厳しい訓練と格闘し、ジンスは夜遅くまで図書館の明かりの下で解剖学の図と格闘した。お互いの顔を毎日見ることができた高校時代が、遠い昔のように感じられることもあった。しかし、そうであればあるほど、お互いへの懐かしさはより切なくなり、忙しい日常の中でようやく合わせられた週末のデートは、どんな報酬よりも甘美だった。
大学生になったイ・ヒョヌは、もはやかつての血気盛んな柔道少年ではなかった。もちろん、マットの上の彼は相変わらず勝利に向かって容赦なく突進する猛獣のようだったが、その裏には驚くべき成熟が宿っていた。彼はやみくもに汗を流す代わりに、自分の体の状態を科学的に分析し、弱点を補うための体系的な訓練計画を立てた。全国大会優勝という目標は依然として彼の胸を高鳴らせたが、今はその過程自体の意味と長期的な選手生活まで考慮し始めていた。訓練のない時間には、スポーツリハビリテーションや運動心理学に関する書籍を読み漁ることもあった。もしかしたら、隣で黙々と自分の道を歩むジンスの影響だったのかもしれない。ジンスが見せる徹底した誠実さと深い思考方式が、ヒョヌにも新たな刺激となっていたのだ。
キム・ジンスの大学生活は予想よりもはるかに熾烈だった。医科大学の学習量は想像を絶し、毎日押し寄せる情報の洪水の中で、彼は絶えず自分を鞭打たなければならなかった。睡眠時間を削ってびっしり書き込んだノートを作り、冷たい解剖実習室で人体の神秘と向き合う日々が繰り返された。時には重圧に息が詰まることもあり、
「本当にこの道を歩めるのだろうか」
という不安に襲われることもあった。しかし、そんな時、ジンスはいつもヒョヌを思い出した。週末に会うヒョヌの顔、彼の励まし、温かい眼差しは、ジンスが再び机に向かうための最大の原動力だった。ヒョヌとの短い電話、
「お疲れ様」
という優しいメール一通が、積み重なる疲労を溶かす魔法のようだった。
週末になると、二人は約束でもしたかのように、お互いの学校の近くや中間のカフェで会った。淹れたてのコーヒーの香りがほのかに漂う窓辺に座って、たまった話をささやく時間は、彼らにとって何物にも代えがたい大切な休息だった。時には日差しの良い日、キャンパスの芝生にレジャーシートを敷いて並んで横になり、空を眺めることもあった。ヒョヌの重要な柔道の試合がある日には、ジンスはどんなに忙しくても時間を作って観客席の一角を陣取った。荒い息を吐きながら相手をマットに叩きつけるヒョヌの姿は、いつ見ても胸が高鳴ったが、今ではジンスはその激しさの中に隠されたヒョヌの努力と忍耐を読み取ることができた。試合が終わって汗だくのヒョヌが自分を見つけて明るく笑いかけてくれると、ジンスは世界のすべてを手に入れたかのような喜びを感じた。
逆に、ジンスが試験期間に入ると、ヒョヌは頼もしい援軍となってくれた。ジンスが徹夜の勉強で神経質になっている時も、ヒョヌは黙って彼のそばに寄り添った。一緒に図書館に行き、ヒョヌは自分の専門分野の勉強をしたり、静かに本を読んだりして、ジンスが集中できる雰囲気を作ってくれた。時には温かい飲み物やおやつを買ってきてくれたり、
「無理しないで。君の健康が第一だから」
と心配そうな小言を言ったりもした。そんなヒョヌの存在自体が、ジンスにとって大きな慰めだった。彼らの愛は、もはや単なるときめく感情を超え、お互いの夢を心から応援し、困難な時期には喜んでお互いの支えとなる、深く強固な関係へと根付いていた。
ある冬、ひときわ厳しい寒さが訪れ、ジンスは期末試験という巨大な山の前でほとんど脱力状態に陥っていた。数日昼夜を問わず図書館で徹夜した彼の顔には疲労がありありと現れ、目の下は黒ずんで垂れ下がっていた。電話越しに聞こえるジンスの力ない声に、ヒョヌはもうためらうことはできなかった。訓練を終えるやいなや、ヒョヌは冷たい風を切り裂き、ジンスが一人暮らしをしている小さなワンルームへと向かった。
ドアを開けて入ると、部屋の中の空気は重く沈んでいて、ジンスは机の前のソファに体を丸めてぼんやりと座っていた。散らばった本やノートの間で、彼はひときわ小さく危うげに見えた。ヒョヌは静かに近づき、彼の隣に座った。
「ジンス、大丈夫か?」
低く温かいヒョヌの声に、ジンスはゆっくりと顔を上げた。焦点の定まらない瞳がヒョヌを向き、今にも涙が溢れ出しそうに目元が赤く染まっていた。
「…辛いよ、ヒョヌ。」
か細く発せられたジンスの言葉に、ヒョヌの胸が締め付けられた。彼は何も言わずにジンスの痩せた肩を抱き寄せた。広くてしっかりした腕だった。ジンスはヒョヌの胸に顔をうずめた。慣れ親しんだ温かいヒョヌの体温と規則正しい心臓の音が、緊張で張り詰めていた神経をゆっくりと溶かしてくれた。
「あまり無理するな。君がこんなに苦しんでいるのを見るのは、俺もとても辛いんだ。」ヒョヌはジンスの背中を優しく叩きながら、低い声でささやいた。彼の声には、心からの心配と切なさが込められていた。」
「少し休んでも大丈夫だよ。結果がどうであれ、君はもう十分に頑張っている。」
ジンスは答えの代わりに、ヒョヌの服の裾をさらに強く握りしめた。ずっと我慢していた涙が熱くこぼれ落ちた。ヒョヌはジンスが心ゆくまで泣けるように、ただしばらくそうしてお互いの温もりに寄り添って時間を過ごした。ヒョヌの温かい体温は、どんな慰めの言葉よりも強力な力でジンスを包み込んだ。その夜、ヒョヌはジンスが眠りにつくまでそばにいて、散らかった机を静かに片付けてくれた。そのおかげで、ジンスは久しぶりに深く安らかな眠りにつくことができた。ヒョョヌがそばにいるという事実だけで、明日また頑張る力を得ることができたのだ。
時はまた流れ、爽やかな春風がキャンパスを包む季節が戻ってきた。大学2年生になり、彼らはすっかり大学生らしい雰囲気だった。そしてその春の日、ジンスの21回目の誕生日が近づいてきた。ヒョヌは数日前からジンスに内緒で小さなイベントを準備していた。華やかではないが、ジンスが喜ぶようなもので満たされた、二人きりの親密な時間を計画したのだ。
誕生日の夜、ヒョヌはジンスを学校近くの、普段二人が気に入っている静かで居心地の良いブックカフェに誘った。約束の場所に到着したジンスは、テーブルに置かれた小さなイチゴのケーキと、明るく笑うヒョヌを見て、驚いて目を丸くした。
「誕生日おめでとう、ジンス。」
ヒョヌがケーキの上の可愛らしいろうそくに火を灯しながら言った。彼の目にはいたずらっぽい輝きと愛情が満ちていた。
「…ヒョヌ、これ何?いつこんなものを…」
ジンスは感動と驚きが入り混じった表情で言葉を続けられなかった。カフェのほのかな照明の下、ろうそくの光に照らされたヒョヌの顔は、ひときわ優しく見えた。
「たいしたことないよ。君が好きないちごケーキだ。早く願い事して火を消せ。」
ジンスは両手を合わせてしばらく目を閉じた。「ヒョヌと末永く一緒にいられますように。」心の中で切に願いを込めて、ろうそくの火を吹き消した。ヒョヌは拍手をしながら心から祝福してくれた。二人は並んで座って甘いケーキを分け合いながら、静かに談笑した。騒がしいパーティーではなかったが、お互いの目を見つめながら交わす会話一つ一つが、どんな豪華なプレゼントよりも価値あるものに感じられた。この瞬間、ジンスは胸いっぱいの幸福感に包まれた。いつも自分の心を正確に読み取り、最も必要な時に最も温かい方法で寄り添ってくれる人。ヒョヌのいない自分の人生は、もう想像すらできなかった。
カフェを出て、夜道を並んで歩きながら、ジンスが先に口を開いた。
「ヒョヌ、今日は本当にありがとう。君と一緒だと…本当に幸せってこういうことなんだって分かる気がする。君が僕にとってどれだけ大きな力になっているか、君はきっと知らないだろうね。」心からの告白だった。」
ヒョヌは足を止め、ジンスの目を深く見つめた。街灯の光の下、彼の眼差しが真剣に輝いた。
「俺も同じだよ、ジンス。」
ヒョヌの声は低く、しっかりしていた。
「君がいなかったら、俺がここまで頑張って柔道をして、また別の目標に向かって進むことができただろうかと思う。君の存在そのものが、俺にとって最大のモチベーションなんだ。君がいるから、俺はもっと良い人間になりたいって思うんだ。」
お互いへの率直な告白は、春の夜の空気のように柔らかく温かかった。単なるときめきや情熱を超え、お互いの存在そのものを深く理解し尊重し、共に成長していく成熟した愛。二人は無言でしっかりと手を取り合った。高校時代に初めて繋いだ手のぎこちなさは消え、今ではあまりにも慣れ親しみ、心地よい温もりがお互いに伝わった。彼らはもう揺るぎない、お互いの人生に深く根を下ろした存在となっていた。夜空には依然として星々が輝いており、二人の未来もあの星々のように明るく輝くだろうと予感させるようだった。
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