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柔道着の代わりに、愛を着てみようか? 19

クリスマスの輝きと年末の浮き足立った雰囲気が過ぎ去り、いつの間にか新しい年が明けた。カレンダーの数字が変わっただけで日常に大きな変化はなかったが、ヒョヌとジンス、そしてミンジェの心の中には、新しい始まりへの期待とともに、一年間で共に積み重ねていく思い出へのときめきが宿っていた。


ミンジェは今や、すっかり小学生らしくなった。朝は自分で起きて服を整え、宿題も欠かさずこなす姿が頼もしかった。もちろん、相変わらずパパたちに甘えたりいたずらしたりするのが大好きなやんちゃ坊主ではあったが、学校生活によく適応し、自分だけの世界を少しずつ広げていた。ヒョヌはそんなミンジェを見て誇らしさを感じると同時に、子どもがあまりに早く成長してしまうようで、名残惜しい気持ちになることもあった。


「息子よ、週末にパパと久しぶりに道場に行ってみないか?」ある金曜日の夜、ヒョヌがソファで漫画を読んでいるミンジェに提案した。


「ミンジェももう力も強くなったし、受身からもう一度コツコツ学んでみるのはどうだ? 転ぶことを恐れない術を学べば、将来生きていく中で辛いことがあっても、勇敢に立ち上がれるようになるぞ。」


「柔道?」


ミンジェは一瞬興味深そうな表情を見せたが、すぐに首を振った。


「えー、つまんない。僕、最近はサッカーの方が好きだもん! ジフンくんと週末ごとにサッカー教室に通うことにしたんだ!」


「何? サッカー?」


ヒョヌは少し寂しい気持ちになったが、努めて明るく笑って言った。


「そうか。サッカーも楽しいよな。うちの息子、もう好きなスポーツも見つけて立派になったもんだ。じゃあ、パパとボールを蹴る練習でもするか?」


ヒョヌは子どもの関心事や選択を尊重しようと努力した。自分が好きなことを強要するのではなく、子どもが自ら楽しみを見つけ、成長できるよう支えてやることこそが、真の父親の役割だと考えていた。


ジンスは外科医長として、病院の内外でさらに忙しい時間を過ごしていた。積み重なる研究実績と増え続ける学会発表の依頼は、彼の専門性が認められている証拠だったが、その分、家族と共に過ごす時間は減らざるを得なかった。週末も病院に出たり、書斎で論文と向き合ったりする日が多くなり、ヒョヌとミンジェに申し訳ない気持ちになることが多かった。


「ごめんね、ヒョヌ。今週末も学会のせいで一緒に過ごせそうにないんだ。」


深夜、書斎から出てきたジンスが、ソファで眠っていたヒョヌの肩を優しく揺らしながら言った。その顔には疲労と申し訳なさがにじんでいた。


「大丈夫だよ。」


ヒョヌは眠りの中でもジンスの声に気づき、その手を握った。


「お前がどれだけ一生懸命生きているか分かってる。俺が理解しなきゃな。その代わり、無理はするなよ。お前の健康が一番大切なんだから。」


ヒョヌは眠い目をこすりながらジンスの額にキスをした。彼の変わらぬ理解と支持が、ジンスにとっては最大の力となっていた。


共に過ごす時間は減ったものの、彼らは互いを想う心の距離が遠くならないよう努力した。忙しい合間を縫って短いビデオ通話で顔を見せ合い、声を聴き、週末の夜には必ず共に食卓を囲んでその週の出来事を分かち合った。ヒョヌはジンスが学会発表を成功させた時、誰よりも喜んで祝福し、ジンスはヒョヌが指導する少年クラブの子どもたちが大会で好成績を収めた時、まるで自分のことのように誇らしく思った。彼らはそれぞれの場所で最善を尽くして輝きながらも、互いの光を嫉妬する代わりに、心から応援し支持し合う完璧なパートナーだった。


そんなある春の日、ヒョヌとジンス、ミンジェは久しぶりに三人水入らずの週末のお出かけを計画した。目的地は、ミンジェが行きたがっていた遊園地だった。晴れやかな天気と同じくらい、三人の気分も浮き立っていた。ミンジェはヒョヌとジンスの手を交互に握りながらしきりに喋り続け、ヒョヌとジンスはそんな息子の姿が愛おしくて、絶えず微笑みを浮かべていた。


遊園地は色とりどりの風船と楽しげな音楽、そして人々で溢れ、活気に満ちていた。ミンジェは瞳を輝かせながらあれこれ乗りたがり、ヒョヌとジンスは息子に手を引かれて無我夢中でアトラクションに乗った。メリーゴーランドに乗りながら童心に帰ったように笑い、ローラーコースターのスリルに共に叫び声を上げたりもした。バンパーカーに乗った時は、ヒョヌとミンジェがチームを組んでジンスを集中攻撃したため、ジンスが悲鳴を上げて逃げ回るという笑えない状況も起きた。

ひとしきり遊んだ後、三人は綿菓子とチュロスを手に芝生の上に腰を下ろした。ミンジェは顔中に綿菓子をつけたまま、幸せそうな表情で二人のパパを見つめた。


「パパたち、今日は本当に楽しいね! 毎日毎日、こうやって遊べたらいいのにな!」


「ははは、パパたちも今日はミンジェのおかげで最高に楽しかったよ。」


ジンスがウェットティッシュでミンジェの口元を拭きながら言った。


「その代わり……パパたちはもう体力が昔みたいじゃないから、毎日はちょっと難しいかもな。たまにこうやって思い切り遊ぼう。いいな?」


ヒョヌが強張った腰を叩きながら笑った。


穏やかな日差しの下、三人は並んで座り、ゆったりとした時間を楽しんだ。ミンジェは芝生を駆け回りながらシャボン玉を吹き、ヒョヌとジンスはその姿をカメラに収めながら静かに言葉を交わした。


「ミンジェ、本当に大きくなったな。」


ヒョヌがミンジェを見守りながら言った。


「初めてうちに来た時、あんなに明るく笑う姿が見られるなんて想像もできなかったけど。」


「本当だね。時間が経つのは早い。」


ジンスも同意した。


「僕たちが共にした時間が積み重なって、今の僕たちが作られたんだろうね。すべての瞬間が大切でありがたいよ。」


「これからも……俺たち三人、こうしてずっと幸せでいられるかな?」


ヒョヌがふとジンスの瞳を見て尋ねた。その声には未来への期待とともに、ひょっとしたらこの幸せが壊れるかもしれないという、極めて小さな不安も混じっているようだった。


ジンスはヒョヌのそんな心を読み取ったかのように、彼の手を優しく握った。


「もちろん。当たり前じゃないか。」


声は柔らかだったが、確信に満ちていた。


「僕たちが共にいる限り、僕たちは幸せであり続ける。もちろん、生きていれば辛い日もあるし、予期せぬ困難が訪れることもあるだろう。でも、そのたびに僕たちは互いに寄り添い、共に乗り越え、そしてまた笑い合えるはずだよ。今までがそうだったようにね。大切なのは結果じゃなくて、そのすべての時間を僕たちがどう共に作り上げていくかだと思うんだ。僕は、僕たち三人が共に綴っていくこれからの物語が、楽しみで仕方ないよ。」


ジンスの言葉に、ヒョヌは静かに頷いた。そう、ジンスの言う通り、大切なのは共にする過程だった。互いの存在そのものがすでに最大の幸せであり奇跡なのだから、これ以上何を心配することがあろうか。彼はジンスの手を握り返し、再びミンジェが駆け回る姿を見つめた。子どもの笑い声が春風に乗って、清々しく広がっていった。


その日の夜、疲れ果てて帰宅した三人は、リビングの床に大の字になってしばし休息をとった。ミンジェはいつの間にかヒョヌのお腹の上で眠りについており、ジンスはそんな二人の姿を見て静かに微笑んだ。平凡だがこれ以上なく大切な時間の欠片。この欠片が集まり、彼らの人生をより豊かで美しいものにしていた。


時は流れ、夏が過ぎ、再び秋が訪れた。ヒョヌは少年クラブの子どもたちを率いて全国大会に参加し、期待以上の成果を収めた。ジンスは権威ある医学学会で最優秀論文賞を受賞する栄誉に浴した。それぞれの場所で意味のある結実を迎え、彼らは互いにさらなる喜びと誇りを与え合った。


しかし、彼らにとって最大の喜びは依然として、一日の仕事を終えて帰ってきた家で、三人が共にする平凡な夕食の時間だった。食卓を囲んで互いの一日を共有し、リビングで共に転げ回って笑い、眠る前にミンジェに本を読み聞かせる……そのすべての瞬間が、彼らにとっては何物にも代えがたい幸せだった。


ある週末の夜、三人はリビングに集まってアルバムを見ていた。ミンジェが赤ん坊だった頃の写真から、ヒョヌとジンスの恋愛時代の写真、結婚式の写真、そしてミンジェと共に歩んだ数々の思い出が詰まった写真をめくりながら、彼らは笑い、語らい、時が経つのを忘れた。


「わあ! ヒョヌパパ、子供の時の柔道着姿、すっごくかっこいい!」


ミンジェがヒョヌの選手時代の写真を見て感嘆した。


「はは、その時のパパは本当に飛ぶ鳥を落とす勢いだったんだぞ。」


ヒョヌが胸を張って言った。


「ジンスパパはどうして白衣を着た写真しかないの?」


「うーん……パパは子供の頃から勉強ばかりしていたから……写真を撮る機会が少なかったのかな。」


ジンスが照れくさそうに答えた。


アルバムの最後のページには、三人が一緒に写った最新の写真が貼られていた。遊園地で撮った、日差しのように明るく笑っている三人の姿。その写真を見て、ヒョヌとジンス、そしてミンジェは同時に微笑んだ。


「僕たちの家族、本当に幸せそうだね。」


ジンスが言った。


「うん! 最高に幸せだよ!」


ミンジェが叫んだ。


「これからも俺たち、こうして笑いながら幸せに暮らそうな。」


ヒョヌがジンスとミンジェの肩を抱き寄せながら言った。


時間の欠片が集まって作り上げた彼らの現在は、この上なく温かく、堅固だった。柔道着と白いガウン、そして子どもの屈託のない笑い声が共にある彼らの家。その中で彼らは互いの愛を確かめ合い、互いの成長を応援し、平凡だが最も特別な家族の歴史を綴り続けていた。これからまたどんな季節が訪れ、どんな時間が積み重なっていこうとも、彼らの愛は変わることなくその場所にあるはずだった。


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