柔道着の代わりに、愛を着てみようか? 17
初雪が残したときめきと温もりが、まだ家中のあちこちに漂っているような冬のさなか。クリスマスを控えた街は、きらめくイルミネーションとキャロルの音色に少しずつ浮き足立っていたが、ヒョヌとジンス、そしてミンジェの日常は、相変わらずそれぞれの場所で忙しく流れていた。朝の食卓ではミンジェが学校で習ったキャロルを口ずさみ、ヒョヌとジンスはその姿に目を細めながらも、これから始まる一週間のスケジュールを頭の中で整理していた。
「パパ、今日学校が終わったら、ジフンくんと僕の家で遊んでもいい?レゴを一緒に作る約束したんだ!」
ミンジェが牛乳を飲みながら尋ねた。いつの間にか学校生活に完璧に馴染んだミンジェは、友達と遊ぶのが大好きだった。
「もちろんだとも!」食パンにジャムを塗っていたヒョヌが快諾した。「その代わり、ジフンくんが来る前にお部屋の片付けをするんだぞ。あと、あんまり騒ぎすぎると下の階のおばあちゃんが大変だから、気をつけるんだ。」
「はい!わかりました!」
ミンジェは元気よく返事をして、最後の一口を口に放り込んだ。
「ミンジェ、今日の午後はパパたちが学校まで迎えに行くからね。先生とお話しすることがあるんだ。」
ジンスがミンジェの鞄を整えながら言った。今日はミンジェにとって初めての公式な保護者面談の日だった。ヒョヌとジンスは、ミンジェが学校生活にうまく適応できているか、何か困っていることはないか、先生の話を直接聞くために二人で時間を合わせることにした。
「えっ?先生と何を話すの?」
ミンジェが少し緊張したように目を丸くした。
「大したことじゃないよ。ミンジェが学校でどれだけ元気に、かっこよく過ごしているか、先生に自慢しに行くだけさ。」
ジンスが笑いながらミンジェの頬をなでた。それでようやくミンジェは安心したのか、はにかみながら玄関を出ていった。
ヒョヌは柔道クラブへと向かった。地域大会が目前に迫り、子どもたちの練習の熱気も高まっていたが、その分怪我のリスクも増えるため、ヒョヌはより一層神経を尖らせなければならなかった。特にシウのことは、依然として彼の心に宿題として残っていた。技術的な成長は目覚ましかったが、実戦の乱取りにおける消極的な態度や、プレッシャーに弱い面はなかなか改善されなかった。
「シウ、ちょっとこっちへ来い。」練習中の休憩時間、ヒョヌはシウを静かに横へ呼んだ。「最近、練習をすごく頑張ってるのは知ってるぞ。技術も格段に上がった。でもな、柔道は必ずしも相手に勝つことだけが全てじゃないんだ。」
シウは不思議そうな表情でヒョヌを見上げた。
「今日習った技術が昨日より少しでもうまくできるようになったなら、それこそが本当の勝利だ。他の子と比べる必要はない。大切なのは、昨日の自分より今日どれだけ成長したか、そしてどれだけ柔道を楽しめているかだ。大会でも同じだぞ。勝てればいいが、もし負けても大丈夫だ。お前がこれまで汗を流して学んだことを勇気を出して出し切れば、パパ……いや、コーチはお前を誇りに思う。」
ヒョヌは真心を込めてシウの目を見て話した。シウは相変わらず無口だったが、以前のようにうなだれることはなかった。何かを考えるように、小さな瞳が揺れていた。ヒョヌはそれ以上追い込まず、ただ子どもが自ら心の扉を開いて出てくるのを待つことにした。変化はゆっくりだが、確実に前向きな方向へ進んでいるというかすかな希望を感じていた。
午後、約束の時間にヒョヌとジンスは少し緊張した面持ちでミンジェの小学校の教室を訪ねた。廊下には他の保護者たちも面談の順番を待っていた。二人は互いの手を一度ぎゅっと握り、教室の中へと足を踏み入れた。ミンジェの担任の先生は、明るく温かい印象の女性だった。
「ミンジェくんのお父さん方、ようこそ。どうぞお座りください。」
先生は二人に向かってにこやかに挨拶した。
面談は予想以上に和やかな雰囲気で進んだ。先生はミンジェが学校生活に非常によく馴染んでおり、明るく社交的な性格のおかげで友達とも円満に過ごしていると褒めてくれた。絵を描くのが好きで想像力が豊かだという話も添えられた。ただ、時々授業中に集中力が途切れたり、発表の時に恥ずかしがったりする面があるとの助言もあった。
「ミンジェくんは好奇心が旺盛で、表現したいこともたくさんあるんです。でも、注意を促せばすぐに理解して集中し直しますので、大きく心配する必要はありません。何よりミンジェくんは、愛情をたくさん受けて育ったことが伝わってくる子です。表情が明るく、友達にも親切ですから。お二人が本当に大切に育てていらっしゃることが伝わってきます。」
先生の最後の言葉に、ヒョヌとジンスは胸が熱くなる感動とともに安堵を感じた。自分たちの家族の形のせいで、子どもが萎縮したり困難に直面したりはしないだろうかという、心の奥底の不安が少しだけ和らぐようだった。彼らは先生に感謝を伝え、ミンジェの学校生活についていくつか質問を重ねて面談を終えた。教室を出る際、廊下で他の保護者と目が合ったとき、以前なら少し意識してしまったかもしれないが、今の二人は堂々と、自然に微笑んで会釈を交わした。自分たち自身が強くなったからこそ、世間の視線の前でも気後れせずにいられた。
家に戻った三人は、夕食の食卓を囲んで今日の面談の話をした。
「先生がね、ミンジェは学校ですごく元気で、友達とも仲良くしてるってたくさん褒めてくれたよ。」
ジンスがミンジェの目を見て言った。
「えっ?本当?」
ミンジェは少し驚いた表情を見せた。
「ああ!絵も想像力も最高だって言ってたぞ!パパたちがどれだけ鼻が高かったか。」
ヒョヌが親指を立てて言った。
「ただ……たまに授業中に別のことを考えたり、発表の時にちょっと照れちゃうんだって?学校で何か難しいことでもあるか?」
ミンジェは少し首を振ると、小さな声で言った。
「ううん……ただ……みんながじーっと見てると……ちょっとドキドキしちゃうんだ。」
「それはそうだよな。」
ジンスがミンジェの気持ちを汲み取るように優しく言った。
「パパたちも子どもの頃はそうだったよ。でもね、ミンジェ。自分の考えや知っていることを友達に教えてあげるのは、とても素敵なことなんだ。少し間違えてもいいし、声が震えてもいい。大切なのは勇気を出してみることだ。パパたちはミンジェがいつも最善を尽くしているのを知っているから、結果は気にしなくていいんだよ。」
「そうだぞ!それにもし学校で悲しいことや辛いことがあったら、一人で悩まないでパパたちに話すんだ。俺たちはいつでもミンジェの味方なんだから!」
ヒョヌも付け加え、ミンジェの肩をポンと叩いた。
「うん!パパ!」
ミンジェは二人の温かい励ましに、再び満面の笑みを浮かべた。
その夜、ミンジェが眠りについた後、ヒョヌとジンスはリビングのソファに座ってワインを酌み交わし、静かな時間を過ごした。今日の保護者面談は、二人にとっても様々なことを考えさせるものだった。
「ミンジェが僕たちの想像以上に頑張ってくれているみたいで……本当によかったし、ありがたいね。」
ジンスがグラスを傾けながら言った。
「そうだな。取り越し苦労だったかと思えるくらいだ。」ヒョヌが同意した。「でも、これからもっと気をつけるべき部分も分かったし……俺たちももっと努力しなきゃな。ミンジェが世間の偏見や視線で傷つかないように、もっと強くて賢い子に育てるために。」
「うん。一緒に頑張ろう。」
ジンスはヒョヌの肩に頭を預けた。
「あなたは今日、どうだった?シウくんは少し良くなった?」
ヒョヌは今日シウと交わした対話と、自身の悩みをジンスに打ち明けた。ジンスはヒョヌの話に心から共感し、彼の努力を支持した。
「あなたがそうやって真摯に向き合えば、シウくんもきっと心を開いてくれるよ。あなたは最高のコーチになれる資格が十分にある。」
互いの一日を共有し、悩みに耳を傾け、存在に感謝する時間。結婚生活が深まるにつれ、彼らは互いにとって最も心地よい友人であり、最も心強いサポーターとなっていた。若い頃の燃えるような情熱は穏やかな大河のように姿を変えたが、その深さと広さは比べものにならないほど大きくなっていた。
窓の外には冷たい冬の風が吹いていたが、家の中には三人が共に作り上げる温かな空気が満ちていた。互いの足跡を辿り、時には並んで、時には少し先を行きながら共に歩む道。その道の上で、ヒョヌとジンス、そしてミンジェは互いに支え合いながら、彼らだけの幸せな物語を綴り続けていた。特別な飾り言葉はなくとも、彼らの平凡な日常は「愛」という名の下で、十分に輝いていた。




