柔道着の代わりに、愛を着てみようか? 16
枯れ木の上に白い雪がふんわりと積もり始めた、12月のとある週末の朝。窓の外に激しく降り注ぐ初雪を見つけたミンジェの歓声が、静かだった家の中の空気を切り裂いた。
「わあ!パパたち!雪だよ!初雪!」
ミンジェはパジャマ姿のまま飛び出してくると、リビングの窓に額を押し当てて外を眺めながら、ぴょんぴょんと跳ね回った。一晩中、音もなく降り積もった雪は、世界を白く清らかに覆い尽くし、まるで童話の中の風景のように美しかった。
「本当だね、本当に初雪だ。」
キッチンで温かいココアを淹れていたジンスが、窓の外を見て優しく微笑んだ。
「今年も雪が綺麗に降るね。そうじゃない?」
「雪だから、すっごくワクワクする!僕たち、今日雪だるまを作りに外に行こうよ!ねえ、いいでしょ?」
ミンジェはすでに心が雪原へ飛んでいっているようで、ヒョヌとジンスを交互に見つめてせがんだ。
「やれやれ、うちの息子はもう外に行く気満々だな。」
ようやく眠りから覚め、ぼさぼさの頭でリビングに出てきたヒョヌが、あくびをしながら言った。
「でも、こんなに雪が降る日は道が滑って危ないかもしれないぞ。もう少しだけ様子を見て、天気が落ち着いたら出かけよう。代わりに、パパと家でもっと楽しいことをして遊ぶか?」
「えー……つまんない。雪だるま作りたいんだもん。」
ミンジェは唇を尖らせたが、すぐにヒョヌが提案した「室内キャンプ遊び」に興味を示した。三人はリビングの真ん中に大きな毛布とクッションを使って居心地の良いテントを作り、その中に入って懐中電灯を照らしながら影絵遊びをしたり、ジンスが作ってくれた熱々の焼き芋とココアを分け合ったりしながら、睦まじく語り合った。窓の外の白い世界とは対照的な、家の中の温かく柔らかな空気が三人をつつんでいた。
午後になると、いつの間にか雪足が弱まり、青い空がひょっこりと顔を出した。日差しに反射した雪原は、眩しく輝いていた。
「よし、もう出かけても大丈夫そうだな!完全武装して出動だ!」
ヒョヌの言葉に、ミンジェは嬉々として厚手のコートと毛帽子、手袋までしっかりと身につけた。
マンションの中庭は、すでに雪遊びに出てきた子どもたちや大人たちで賑わっていた。ヒョヌとジンス、ミンジェも雪原に一歩踏み出した途端、冷たくも爽やかな空気が鼻先をかすめた。
「さあ、俺たちも負けてられないぞ!世界で一番大きくて立派な雪だるまを作ろう!」
ヒョヌが袖をまくり上げ、意欲を燃やした。三人は力を合わせて大きな雪玉を転がし始めた。ヒョヌが前で力いっぱい押し、ジンスとミンジェが横で一生懸命手伝った。思った以上に雪玉は重かったが、共に汗を流して笑いながら雪玉を転がす過程そのものが楽しかった。
ついに人の背丈ほどの雪だるまの胴体と頭が完成すると、ミンジェは歓声を上げた。ジンスは家から持ってきた人参で鼻を作り、黒いボタンで目をつけた。ヒョヌは自分のマフラーを解いて雪だるまの首に巻き、小枝で腕まで作ってやった。ついに三人の合作、少し歪だが世界で一番愛らしい雪だるまが完成した。
「わあ!本当にかっこいい!僕たちの雪だるまが最高だよ!」
ミンジェは完成した雪だるまの前で飛び跳ねて喜んだ。ヒョヌとジンスはそんなミンジェの姿を微笑ましく見守りながら、互いに寄り添った。白い雪原の上に並んだ三人の影が長く伸びていた。
「写真を撮ろう!家族の初雪記念写真だ!」
ヒョヌがポケットからスマートフォンを取り出した。三人は完成した雪だるまの隣に並んで立ち、晴れやかな笑顔で写真を撮った。その瞬間の幸せと温もりが、写真の中に永遠に記録された。
雪だるま作りが終わっても、三人は雪原でしばらくの間、走り回って遊んだ。ヒョヌとミンジェは雪合戦をして互いに雪玉を投げ合い、ジンスはその様子を見て笑っていたが、飛んできた雪玉に驚いたりもした。かじかんだ手に息を吹きかけながら、雪原を転げ回り、笑い、はしゃいでいるうちに、時間の経つのも忘れてしまった。
家に戻り、温かいお湯で体を温め、さらさらとしたパジャマに着替えた三人は、リビングのソファに仲睦まじく寄り添って座った。窓の外はいつの間にか薄暗くなり、街灯の明かりの下で白い雪が再び静かに降り続いていた。
「今日、本当に楽しかったね!そうでしょ?」
ミンジェがココアをすすりながら言った。頬は寒風で少し上気していたが、瞳は満足感で輝いていた。
「うん、パパたちもミンジェのおかげで久しぶりに思い切り遊べたよ。」
ジンスがミンジェの頭を撫でながら言った。
「今度また雪が降ったら……その時は雪ソリをしに行こうか?パパがすごく大きくて速いソリを買ってやるよ!」
ヒョヌが提案すると、ミンジェは喜んで頷いた。
その時、ジンスのスマートフォンが静かに鳴った。病院からのメッセージだった。今朝の緊急事態だった患者が無事に峠を越し、安定した状態で回復しているという知らせだった。ジンスはメッセージを確認すると、深く安堵のため息をついた。そして隣に座るヒョヌにその知らせを伝えた。
「よかった、本当によかったな。」
ヒョヌはジンスの肩を抱き寄せながら言った。
「お前も今日一日、ずっと気が気じゃなかっただろ……。これでやっと一安心だな。本当にお疲れ様。」
「うん……本当によかった。」
ジンスはヒョヌの胸に寄り添いながら言った。医師として感じる安堵感とともに、家族と過ごすこの平穏な瞬間の尊さが、より一層大きく感じられた。熾烈な病院での生活とは対照的な、この家での温もりと安定感こそが、彼にとって何物にも代えがたい力の源だった。
三人はしばし言葉を失い、窓の外を見つめた。音もなく降る雪は、世界のあらゆる喧騒を鎮めるかのように、静かで平和だった。ふと、ミンジェが二人の間に割り込みながら尋ねた。
「パパたち、初雪の日に願い事をすれば叶うの?」
「おや、誰がそんなことを?」
ヒョヌが笑いながらミンジェの頭を撫でた。
「先生だよ!だから僕、さっき雪だるまを作って願い事したんだ!」
「まあ、そうなの?うちの息子がどんな願い事をしたのか、パパたちにだけこっそり教えてくれるかな?」
ジンスが好奇心いっぱいの目で見守った。
ミンジェは少し間を置いてから、小さな声で囁いた。
「僕たちの家族が……今みたいに……毎日毎日、幸せでいられますように……ってお願いしたの。」
子どもの純粋で美しい心に、ヒョヌとジンスは同時に胸が熱くなった。
「ああ、いい子だな……。」
ヒョヌはミンジェをぎゅっと抱きしめた。
「ミンジェの願い事は、もう叶っているよ。パパたちはミンジェとジンスパパと一緒にいられて、毎日が幸せなんだから。」
「そうだよ。ミンジェのおかげでパパたちは世界で一番幸せな人たちなんだ。」
ジンスもミンジェの背中を優しく叩きながら言った。子どもの素朴ながらも切実な願いが、彼らの心をより一層温かくした。
その夜、眠りについたミンジェの部屋を出て、ヒョヌとジンスはリビングの窓際に立ち、依然として白く輝く世界を見つめた。初雪は彼らの心にもふんわりと積もり、過ぎ去った時間への感謝と現在の尊さ、そしてこれから共にする日々への期待をより鮮明にした。
「時間が経つのは早いな。そう思わないか?」
ヒョヌがジンスの腰を抱き寄せながら静かに言った。
「ミンジェが俺たちのところに来てからも、もうずいぶん経つな。最初はあいつが俺たちに心を開いてくれるか、心配も多かったけど。」
「本当だね。最初は何もかもが不慣れで不安だったけど……今ではミンジェのいない僕たちの家なんて想像もできないよ。」
ジンスはヒョヌの胸に心地よく頭を預けた。
「僕たちがミンジェを育てていると思っていたけど、もしかしたらミンジェが僕たちを成長させてくれているのかもしれない。父親という名の重みを知り、もっと広い視野で世界を見るようになったから。」
「きっとそうだろうな。」
ヒョヌはジンスの頭頂部にキスをして同意した。
「ミンジェのおかげで、俺ももっと責任感のある人間になれたし、お前ももっと温かくて強い人間になった。俺たちは本当に……運がいいよ。お互いに出会えたことも、ミンジェに出会えたことも。」
二人はもはや、特別な約束や大げさな未来の計画を語ることはなかった。ただ互いの体温を分かち合い、共に眺める窓の外の風景の中で、静かに互いの存在を確かめ合った。初雪がもたらしたのは、新しい期待というよりも、すでに彼らの中に深く根付いている互いへの変わらぬ愛と、今共にいるこの瞬間の幸せに対する深い感謝だった。その馴染み深い温もりの中で、彼らの冬の夜は、かつてないほど穏やかで温かく更けていった。三人の物語は、これからもこうして互いを慈しみ愛しながら、平凡だが大切な幸せを一歩ずつ積み重ねていく姿で続いていくことだろう。




