柔道着の代わりに、愛を着てみようか? 12 (完)
[BL] 柔道着の代わりに、愛を着てみようか? 12 season1 完
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三度目の秋の夜の空気はひどく冷たかったが、ヒョヌとジンスが一緒にいる寝室の中は、二人の温もりと静かな愛情で暖かく保たれていた。リビングの向こうの小さな部屋では、今日も元気いっぱいに世界を探検して帰ってきたミンジェが、すやすやと穏やかな寝息を立てて深い眠りについていた。子供の安らかな眠りは、二人に一日の中で最も静かで、純粋に互いに集中できる時間をプレゼントした。育児とそれぞれの仕事で慌ただしかった一日の喧騒が収まり、家の中にはただお互いの存在だけが鮮明に感じられる瞬間だった。
ジンスはベッドに気持ちよく横になり、ヒョヌの腕を枕にして彼の胸に耳を当てた。規則的で力強く響くヒョヌの心臓の鼓動は、どんな子守唄よりも彼の心を穏やかにした。結婚後8年という時間が流れたこと、そしてその時間の間、三人の家族になって今こうして一緒にいるという現実が、ふと非現実的で、まるで奇跡のように感じられた。
「不思議だね…本当に。」
ジンスが静かにささやいた。彼の声は夜の静けさの中に優しく溶け込んだ。
「高校の体育館で汗を流していた君を初めて見た時、研修医時代に病院の前で君を待っていた夜々、オリンピックのメダルを首にかけて帰ってきた君を抱きしめた瞬間、そして…ミンジェに初めて会いにいったあのドキドキした日まで…これらすべてが僕たちが一緒に作った時間だなんて…まだ時々、夢みたいだ。」
ヒョヌはジンスの髪を優しくなでながら、彼の言葉に耳を傾けた。彼の手には、長い時間をかけて積み重ねられた深い愛情と、慣れ親しんだ優しさがにじみ出ていた。
「そうだな。振り返ってみると、ひやひやした瞬間もたくさんあったし、ぶつかり合って傷つけ合った日もあった。だけど、そのすべての紆余曲折の末に、今俺たちがこうして、ミンジェまで一緒に、一つの家族としていられること…これは本当に、俺たちが一緒に成し遂げた最も偉大な結果じゃないか。」
ヒョヌの声には、深い感慨がこもっていた。彼はジンスの肩を抱き寄せ、もっと近くに引き寄せた。お互いの体温が触れ合う慣れた感触、お互いの息遣いが感じられる近い距離。その中で二人は、世界の何物にも代えがたい安心感と満たされた気持ちを感じた。
「君の言う通り、紆余曲折たくさんあったね。」
ジンスがかすかに微笑みながら言葉を続けた。彼の眼差しは、過ぎ去った時間をたどるように切なく輝いていた。
「君の怪我のせいで一緒に泣いた日もあったし、僕が病院でつらいことを経験して帰ってきて、君の胸でずっと
泣いた日もあった…結婚の準備をしながら些細なことで言い争ったこともあったし、ミンジェの養子縁組の問題で悩んで悩んだ時間もあった。だけど…そのすべての瞬間に、僕たちはいつも一緒だった。お互いに頼り、お互いを信じ合って…だからここまで来ることができたんだね。」
「そうだよ。そして、これからもそうだろう。」
ヒョヌはジンスの手を探して温かく包み込んだ。彼の手は依然として力強く大きかったが、ジンスへの温もりは、初めて会ったあの日と同じくらい熱かった。
「俺は、お前が俺のそばにいるという事実だけで、毎日が感謝と幸せでいっぱいだ。お前がいなかったら…今の俺も、俺たちの家族もいなかっただろうから。」
お互いの目を見つめ合う彼らの視線の中には、言葉では表現できない深い感情が行き交った。この8年間で共に築き上げた数えきれないほどの思い出、お互いに対する深い理解と変わらない愛、そしてこれから共に築いていく未来に対する固い信頼まで。その目と目の交換だけで、彼らはお互いの心を十分に読み取り、慰め合うことができた。
「君で…僕の片割れがヒョヌ、君で本当に良かった。」
ジンスがもう一度ヒョヌの胸に顔をうずめ、真心を込めてささやいた。歳月が流れても変わらないヒョヌの力強さと、一貫した優しさは、いつもジンスにとって最大の力となっていた。
「俺もだよ、ジンス。お前の繊細さ、お前の温かさ、そしてお前の強さまで…お前のすべてが、俺をより良い人間にさせてくれた。」
ヒョヌはジンスの額に優しく口づけしながら答えた。彼の口づけは、単なる愛情表現を超え、尊敬と感謝の気持ちまで込められているようだった。
静かな夜、お互いの温もりを分かち合いながら穏やかな会話を続けていた二人の間の空気が、微妙に変わり始めた。長い時間を共に過ごしていても、互いに対する肉体的な惹かれ合いと欲望は、依然として彼らの関係において重要な部分を占めていた。それは、単に若い頃の情熱とは違う、深い信頼と理解に基づいた、成熟した安らかな形の渇望だった。
ヒョヌはジンスの顎を優しく持ち上げ、彼の目を深く見つめた。彼の眼差しには、いたずらっぽさの代わりに、濃い愛情とともにジンスへの欲望が宿っていた。ジンスもまた、ヒョヌのその視線を避けずに見つめ返した。彼の頬が少し赤くなったが、眼差しにはヒョヌへの変わらない愛とともに、彼を求める気持ちが正直に表れていた。
ゆっくりと、とてもゆっくりとヒョヌの顔が近づいてきた。そしてついに、二人の唇が優しく重なった。最初は軽くお互いの存在を確かめ合うような口づけだったが、やがてお互いの息遣いを感じながら、どんどん深く濃いキスへと続いた。8年という時間の中で、数えきれないほど交わしたキスだったが、それでもときめき、切なかった。お互いの唇の感触、慣れ親しんでいながらも常に新しいその感覚の中で、二人はお互いにさらに深く引き込まれていった。
ヒョヌの手がジンスの腰を抱きしめ、彼をさらに近くに引き寄せた。ジンスは自然にヒョヌの首に腕を回し、彼のキスに応えた。お互いの体が隙間なく密着すると、心臓の鼓動がさらに速く脈打ち始めた。部屋の中の空気は次第に熱くなり、彼らの呼吸は荒くなった。
「今日みたいな日が…今日みたいな夜が、永遠に続けばいいのに。」
ジンスが一度唇を離し、息を整えながらささやいた。彼の声は熱気に少し潤んでおり、瞳はしっとりと濡れていた。毎日繰り返される日常の中で、このように純粋にお互いに集中して愛を分かち合う瞬間が、彼にとっては何よりも大切で切実に感じられた。
「君と一緒のすべての瞬間が、俺にとっては永遠だよ、ジンス。」
ヒョヌはジンスの赤くなった頬を優しくなでながら答えた。そして再び彼の唇を探し、深く探った。彼らのキスは、単なる口づけを超え、お互いの魂を撫で、心を通わせる行為のようだった。お互いに対する深い愛と信頼、そして隠しきれない欲望が混ざり合い、部屋中を満たした。
キスはどんどん情熱的に変わり、お互いの体に向かう手も大胆になった。ヒョヌはジンスの柔らかいパジャマの中に手を入れ、彼の背中をなで下ろした。なめらかで温かい肌の感触が、彼の指先を通じてしびれるように伝わってきた。ジンスはヒョヌの手に小刻みに震え、彼の胸に顔をうずめた。ヒョヌの力強い胸筋と、その上から伝わる心臓の鼓動が、彼をさらに興奮させた。
「ジンス…もっと近くに来ていい。もっと…感じていい。」
ヒョヌが低い声でささやいた。彼の声には、ジンスへの渇望がにじんでいた。
「…分かった、ヒョヌ。」
ジンスは彼の声に込められた熱気を感じ、さらに積極的にヒョヌに近づいた。彼の手はヒョヌの胸を通り、たくましい腹筋をなで、彼が鍛え上げた筋肉の輪郭をゆっくりとたどった。お互いの体を探索し、愛撫する一つ一つの手に、長い時間をかけて積み重ねられた慣れ親しみとともに、依然としてお互いを新しく発見するトキメキが共存していた。
ヒョヌはジンスの肩に顔をうずめ、彼のうなじに優しく唇を当てた。そして耳元に熱い息を吹きかけながらささやいた。
「愛してる、ジンス。誰よりも深く。」
彼の心からの告白に、ジンスは全身に震えが走るのを感じた。心の奥底から、胸いっぱいの感情が波のように押し寄せてきた。
「僕も…僕も愛してる、ヒョヌ。僕のすべてを捧げて。」
ジンスはヒョヌの首をさらにしっかりと抱きしめ、彼の目を見つめた。彼らの視線が再び深く絡み合った。どんな華やかな言葉や飾りもなくとも、彼らはお互いの眼差しだけで、世界で最も深く真実の愛の言葉を交わしていた。
ジンスはヒョヌの温かい体温を全身で感じながら、彼の体にさらに密着した。まるで一つになろうとするかのように、お互いの境界が崩れていくような感じだった。彼の手はさらに大胆になり、ヒョヌの体のあちこちを優しく、時には激しく愛撫した。ヒョヌが作り上げた力強い筋肉の谷間を繊細にたどり、彼の熱い肌の上に自分の痕跡を残した。ヒョヌはジンスのそのような手に息をひそめて反応した。彼の体が小刻みに震え、快感とともに抑えきれない呻き声が漏れた。
「んっ…あ…ジンス…お前の手が…触れるたびに…んっ…たまらない…」
ヒョヌが正直な感情を表現した。普段の力強い姿とは違う、愛する人の前だけで見せる、だるそうで緩んだ姿だった。
「君が喜んでくれて…良かった。」
ジンスはヒョヌの反応に満足そうな微笑みを浮かべながら、彼の体をさらに深く堪能した。
「僕も…君の体をこうやって触って、君の反応を見るのが…すごく好きだよ、ヒョヌ。」
彼らの愛撫は、単なる肉体的な快楽を超え、お互いへの深い愛情と所有欲、そしてお互いに完全に属していることの確認の過程だった。お互いの体に対する尊敬と配慮がこもった手の中で、彼らの愛はさらに深く、濃い色を帯びていった。
「俺も…俺もしてあげる、ジンス。」
ヒョヌは今度はジンスの体を優しくひっくり返し、彼の上にまたがった。彼の眼差しはさらに深くなり、手つきはより巧みで情熱的に変わった。彼はジンスの首筋から鎖骨、胸、そして腰まで、ゆっくりと唇で愛撫しながら降りていった。彼の熱い唇と舌が触れるたびに、ジンスはしびれるような感覚に息をのんで体をよじらせた。
「んんっ…うん…ああ…ヒョヌ…」
ジンスはヒョヌの髪を掴み、彼の愛撫を受け入れた。自分へのヒョヌの遠慮のない愛情と欲望を全身で感じた。
「ああっ…!はぁ…んっ…!ヒョヌ…!」
ヒョヌの手がさらに秘められた深い場所に向かうと、ジンスはもう耐えきれず、高い呻き声を上げた。彼の全身がヒョヌの手と唇に敏感に反応し、快感の波が意識を遠のかせた。ヒョヌはそんなジンスの姿を愛おしそうに見つめ、彼の反応を楽しむように、さらに激しく動いた。お互いの呻き声と荒い息遣いが、夜の静けさを破って部屋中を満たした。
彼らはお互いの体を通じて、最も深いところに隠されていた欲望を確認し、それを分かち合い、一つになった。肉体的な結合は、やがて感情的な交感へと繋がり、その過程で互いに対する愛と信頼は、さらに強固になった。単なる一瞬の快楽を超え、お互いの存在そのものを完全に受け入れ、愛する、魂の合一のような深い経験だった。
どれほどの時間が流れただろうか。ついに激情の波が過ぎ去り、二人は汗に濡れたまま、お互いをしっかりと抱きしめて息を整えた。窓の外は依然として暗かったが、部屋の中には愛の余韻とともに、安らかな満足感が漂っていた。お互いの心臓の鼓動だけが規則的に聞こえてきた。
ヒョヌはジンスの額ににじんだ汗を優しく拭い、彼の唇にもう一度軽くキスをした。
「愛してる、ジンス。永遠に。」
ジンスはヒョヌの腕の中で目を閉じ、彼の温もりを感じながらささやいた。
「僕も愛してる、ヒョヌ。いつまでも。」
彼らはお互いを見つめ、共に築き上げてきた時間と、これから共に築いていく未来に対する深い確信を感じた。ミンジェと共にする幸せな家庭、お互いの夢を応援しながら共に成長する人生。どんな挑戦や困難が訪れようとも、このように互いを熱く愛し、支え合う限り、彼らは何でも乗り越えられるだろう。その夜、互いの胸の中で分かち合った愛の深さは、彼らの関係をさらに固く結びつける最も強力な力となった。彼らの愛の物語は、依然として、最も美しい現在進行形だった。
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しばらく休んでシーズン2にお会いしましょう。
これまで読んでくれてありがとう。




