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脳内銀河、跳躍せよ  作者: メガネ3353


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7/8

概念の終わり

全てが回転し、溶け、混ざり、消えていった。

時間は粉末状になり、空間は液体の膜となり、存在は「やや焦げたパン粉」のように崩れ落ちた。

ムーンフィッシュ博士は、もはや博士であることさえ忘れかけていた。

ケルベロス・オルガンの音は音であることをやめ、香りであり、光であり、感触であり、ただのため息のように漂っていた。

マカロニ大尉のパスタは液状化し、宇宙の隙間に滲み込んでいた。


「ここは……どこだ……?」

誰の声か分からない、声の概念が問いかけた。

だが、それを聞き取る耳の概念はすでに存在を終えていた。


目の前に、何かが浮かんでいた。

それは形を持たず、色もなく、匂いもなく、ただ「これが概念だ」と訴えかけてくる気配だけがあった。


ムーンフィッシュ博士は気づいた。

「……これが、概念そのものなのか?」


だが、ナマズ・オブ・ザ・デッドの声が空間の隙間から響いた。

「違う。それは概念ですらない。

概念はすでに終わった。

今ここにあるのは――

概念が終わったという事実の影、

その影が残した残響、

そして残響の消えかけた余韻の破片、

さらにその破片を包む霧の夢の名残、

そしてその名残が語りたがっていたかもしれない言葉の幻影だ。」


博士は目を閉じた。

頭蓋の中のハムスターたちはすでに溶け、液体の「記憶の泡」となって漂っていた。

ケルベロスは歌わない。

マカロニ大尉は泣かない。

何も残っていない。


博士は、全てが終わった場所で、小さな声を漏らした。

「じゃあ……俺は……何だ?」


すると、どこからともなく、バターの香りが微かに漂った。

そして最後に、「概念の終わり」がこう呟いた。


「君は、何でもない。

だが、何でもないという概念も、今、終わった。」


完全なる終焉、そして永遠の余韻

全てが消えた。

言葉は崩れ、音は散り、光は消え、時間は溶け、存在は粉砕された。

ただ、バターの淡い香りだけが、宇宙の果てに薄く漂っていた。


それが、意味だったのかもしれない。

それすらも、今となっては分からない。

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