第1章 プロローグ
自己紹介させてください。私はインドネシア出身のAxrizsです。小説をアップロードするのは初めてです。批評や提案をお願いします。ありがとうございます。
俺の名前は カイト・スミス。
伝説の刀鍛冶である カイ・スミス の息子だ。
父はこの村だけでなく、隣の村でも名の知れた存在だった。
だが、俺の魂はもともと 日本 という国から転生してきたものだ。
「おい、カイト。またボーッとしてるのか?」(ポン、と優しく頭を叩かれる)
「えっ? あっ、ごめん、父さん」
父はとても厳格で規律を重んじる男だ。
右目にはかつての戦いの傷が残り、屈強な体つきに乱れた黒髪。
初対面の人は皆、彼の圧倒的な威圧感に震え上がるだろう。
だが、本当の父は 優しく、子供たちを何より大切にする人だった。
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賑わう村と、子供たちの笑顔
村の中心には活気があふれていた。
商人たちが売買をし、子供たちは元気に走り回り、踊りながら笑っている。
「ねぇ、クマおじちゃん! おんぶして!」
「僕も!」「私も!」
「はははっ、よしよし! 俺の肩は広いから、みんな乗れるぞ!」
村の子供たちは父のことを “クマ” と呼んでいた。
父は大きく屈強な体で、三人の子供を軽々と肩に乗せると、子供たちは無邪気に笑い声を響かせた。
それを見た周囲の大人たちも、つられて笑顔になる。
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静かに生きる俺
やがて陽が沈み、村は夕闇に包まれ始めた。
家々ではランプに火が灯り、穏やかな夜の空気が流れる。
「カイト、お前はどうして子供たちと遊ばないんだ?」
「……俺は騒がしいのが苦手なんだ。一人の方が落ち着く」
「そうか……でもな、少しは周りと関わることも大切だぞ?」
父は苦笑しながら俺の肩を軽く叩いた。
「そういえば、お前の誕生日がもうすぐだな。何か欲しいものはあるか?」
「……別に、何もいらないよ」
「そんなこと言うなよ、カイト。誕生日にはやっぱりプレゼントが必要だろ?」(くすっと微笑む)
「父さん、去年も同じことを言って結局何もくれなかったじゃん?」(ジト目で睨む)
「はははっ、ごめんな。仕事が忙しくて……。でもな、もう引退したから、これからはお前と過ごす時間を大切にするよ」
「……ふん」
(咳払いをして)「えーっと……じゃあ、何をくれるか楽しみにしてるよ」
「おう、期待してろ!」
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秘密の部屋と、禁忌の刀
父は「ちょっと買い物してくる」と言い、俺は先に家へ戻ることになった。
静かな夜道を歩き、かすかに揺れる灯りを頼りに家へたどり着く。
──その時。
「カチッ」
床の一部がずれ、隠し部屋 への入り口が現れた。
「……何だこれ?」
興味に駆られた俺は、足を踏み入れた。
部屋の奥には、二振りの美しい刀 が飾られていた。
それはどこか神秘的な輝きを放っていた。
「すごい……」
無意識に手を伸ばす。
「やめろ!!」
鋭い声とともに、父が俺の腕を掴んだ。
その表情は、見たことがないほど真剣だった。
「カイト、絶対にその刀に触れるな!!」
「父さん……」
「すまない。だが、これはまだお前には早すぎる」
父の目には、複雑な感情が宿っていた。
「これは “永遠の素材” で作られた刀だ……。二十年前、あるダンジョンで発見されたものだ」
その言葉に、俺はハッとした。
かすかな記憶が蘇る。
日本で見た、侍たちが誇りとする刀……そう、これは“刀”だ!
「どうして父さんはこの刀を……?」
父は静かに肩を叩いた。
「……これは、かつての戦友が託したものだ」
その瞬間──
ドォン!!
外で轟音が響いた。
「なんだ!?」
次の瞬間、悲鳴が響き渡る。
父はすぐに立ち上がった。
「カイト、ここにいろ! 外を見てくる!」
父が飛び出した直後、家の中に影が忍び込む。
気配を感じた俺は、身構えた。
──だが、次の瞬間。
ドン!!
爆発音とともに、煙が部屋中に充満する。
「……誰だ……!?」
視界が霞む中、黒ずくめの男が隠し部屋へと向かっていった。
俺は意識を失いかけながら、必死に叫んだ。
「お前は……誰だ……?」
意識が闇に沈む。
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最悪の夜、復讐の誓い
目を覚ますと、家は焼け落ち、父の姿がそこにあった。
「……父さん?」
だが、彼の胸には深い刀傷。
「父さん!!! 嘘だろ……?」
目の前の現実を受け入れられず、俺は叫ぶ。
「お前ら……許さない……!!」
怒りに燃え、俺はカタナを握りしめる。
──その瞬間、刀が妖しく光り、力が流れ込む感覚がした。
「おもしろい……普通の子供なら、触れた瞬間に死ぬはずなのに……」
黒ずくめの男が、嘲笑するように言った。
「復讐したければ、十年後、最深のダンジョンへ来い。待っているぞ」
言い残し、男は闇に消えた。
俺は、血と涙にまみれたまま、誓った。
「俺は絶対に、お前を殺す……!!」
──そして、復讐の物語 が幕を開けた。
To Be Continued...
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