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純情赤降  作者: 敵ガストム
Part.A 前生
1/2

最後の初日

B級というにはかなり満足しているし

また、A級だと待遇するには

何か2%足りないこの宿。


手元に余っているお金がなく、このような宿に泊まっている。


「お金を貯めておけばよかった···"


ポロンの大通りの中央に位置する冒険家ギルドの宿。

1日におよそ銀貨2枚程度と非常に安い価格で老若男女誰でも楽しめる宿だ。

毎朝は1階に下りて居酒屋で食事をする。

その後、一日クエストの感じで依頼を受けてみる。

依頼費としては普通、童話10本から20本だ。

等級が高い依頼であればあるほど、補償のプライズはさらに上がる。

しかし、あくまでも依頼の等級を決めるのは

その冒険家ギルドの従業員だ。

依頼者がこれを決められるものではない。

たまになんでこんなに少ない 依頼費をもらってまで

こんな所に住んでいるのかと思うかもしれない。


しかし、仕方がない。


これがこの世界のルールだ。

それでたまに飲み屋で店員とお酒を飲みながら騒いだりする。


「本当に出世するのは難しいね。"


「あなたにはチャンスがあったが、それを捨てたようなものだ。

バカって。そりゃあなたは強いじゃないか? "


そうだ。

私はかつて同僚と迷宮やダンジョンに行っていたものだ。

その都度、かなり高い需要を牽引してくる。

しかし、その度に遊興街に行ったり賭博で使い果たしてしまうものだった。

そして数年後、私は冒険家を引退して

今ここポロンの宮廷魔術師として働いているところだ。

だからこの村を離れることはできない。

一生の飯の種だ


***


今日はかなり気持ちのいい夢を見た。

イーストセント大陸に位置する大原砂漠に行き、ベヒモスを捕らえて

大金を稼ぐという内容の単純ながらも、すべての冒険家たちの夢である夢だった。

お金か··· いいね。

お金が人生のすべてだ。

お金がなければ何もできないのがこの世界の現実だからだ。


私はその日暮らしの人間だ。

2年前までは私にも財産というものがあったけど

それさえも全部ギャンブルで失った。


賭博が趣味ではないが、飲み屋の友達に誘われて仕方なく何回かやってみた。 その後、気がついた時は、私の全財産をすべて失った時だった。


その時の剥奪感。

二度と経験したくない。


それでもこのような経験をすることで、後には「もっと気をつけなければならない」と考えるべきだという教訓を得たなら、それで十分だ。


しかし、今私に莫大なお金があったら、

今このように宮廷魔術師のようなことはしなかっただろう。


それこそ宮廷魔術師は、国の国王のそばに待機し続け、王政争いや覇権争いに常に参加しなければならない。

いつ死んでもおかしくない職業だ。

私が冒険家を引退したことを知ったポロンの国王は

すぐに私に宮廷魔術師になることを提案する手紙を送った。


私は主系列星9位の伏魔周王。

実力だけは認められた魔術師だ。

だから誰よりも私をスカウトしたかったのだろう。


私は当時お金が足りなくなったがその提案を受諾して

今この状況になった。


私は今、人生に楽しみは一つもないけど

それでも満足している。

休日には自分勝手にできるし、給料も安い。

私の年はもう27歳。

年のわりにはそんなに老けてないけど、

かなり幼い時から冒険家をしてそうか体がずいぶん弱くなった。

今の状態では覇権争いや王政争いが起これば勝利する自信がない。

これからも私に何ができて何をしなければならないのか分からない。


「何とかなるがままになれ。"


私はベッドから身を起こした。

そして両腕を上げて両手を組んで

立派にまで伸ばした。


「うーん」


その後私は窓をそっと開けて

暖かい日差しを浴びながら片腕を窓にかけて···


途中から間違っている。


"......"


暖かい日差し···

確かに暖かかった。

しかし、日差しではなかった。

窓の外の向こうに見える光景は言葉では言い表せなかった。

ここはポロンの魔族を排斥する町だ。

そのため、特に魔族がここに進入することも

どうすることもできないということだ。


"......."


それなら、今繰り広げられたこの光景は一体何なのか。

木でできた家々を無惨に灰にしてしまう村を覆った炎。


「そう、火事が起こった。"


なんだか熱すぎると思ったら、これのせいだったんだ。

私はベッドから完全に起きた。

そして、火がどれだけ広がったのかを確認するために

顔を窓の外に出した。


"......."


その瞬間驚愕した。

見えるのは火だけではなかった。

道ばたに血を流して倒れている人々。

燃え尽きていくつかの軍隊が崩れてしまったポロンの王宮。

そして家や建物に埋め込まれている

魔族が持ち歩いている槍、アマドスまで。

これはどういうことか。


目がまだ覚めていないのかな..


"........."


私は無駄な希望を持って頬をつねってみた。


痛い.


ということは、おそらくこれが夢ではないということだろう。


「地獄、かな?」


外から聞こえる人々の悲鳴

そして、刀同士がぶつかる轟音まで。

そのような状況は私に外へ進んでみさせた。 それで僕はそのままローブを着て 僕が普段持ち歩いていた青い巨大磨石がついた杖を持って

市内に出た。


やはり.

これは夢でも地獄でもなかった。

これは単に暗鬱な現実だった。

燃えて消えてしまう家々、

魔族の槍に刺されてしまった村人たち、

人々を追い回しながら威嚇する魔族、

荷物をまとめてポロンの裏口から逃げようとしたが、魔族に見つかって惨殺された人々まで。


「魔族が襲撃した」


私はこの状況を認知した。

認知するにはそれほど長い時間はかからなかった。

寝て起きたら魔族が侵入した。

たしかに私は数か月前、ポロン国王の命令で

魔族を孤立させるために

赤井の森を囲む巨大な神級結界魔法を使った。

それなら、魔族が簡単にその結界を破って出てくることはできないだろう。


「じゃあ、どうしたんだろう」


その瞬間、遠く、額に血を流しながら私の方に走ってくるある女性が見えた。

彼女は息を切らしながら必死に走ってきていた。


そしてその後ろには大きくて長い槍(おそらくドス槍と思われる。)を持って恐ろしい目で追いかけてくる魔族たちがいた。


ちょっと待って、でもあいつらなんだか表情が変だ。 元々ああだったっけ?


いつもより狂気に狂い、

瞳がひときわ赤く見える。


まずは脅威であることに私は確信を持って魔法を飛ばした。


「グレイトフレーム フェスティベル エクシード」


杖の巨大な青い磨石部分から

大きくて青い火炎が生成された。

そして魔族に向かって発射された。


そのようにして飛んでいった火炎は赤い火種を飛ばし、そのまま魔族たちに直撃した。

命中だ。


その大炎祭を迎えた魔族たちは、巨人が押し出したように、とても私も簡単に約2メートルほど後ろに飛んで行き、血を吐いたまま倒れた。

これが王レベルの魔法だ。


「この程度なら熱誠上位圏まで行けるだろうか」


違うよ。今、こんなことを考えている場合じゃない。


私はこの村の宮廷魔術師だ。

この村を守らなければならない義務がある。

もし市民が皆死ぬとしたら、私は国王の前で顔を上げたりすることもないだろう。

さっき僕が撃った青い火炎を見て

反対側にいた魔族たちが皆ここに駆けつけてきた。

まるで山に撒かれたパン粉を発見した鳩たちのように殺気を抱いたまま私を睨んだ。


誰が僕を捕まえるのか。

全部赤くて変な瞳だった。

殺気にとらわれたようだった。

私はその瞬間、何かが間違っていることに気づいた。

いや、そもそもこんなにもたくさんの火があるのは間違っていたけど。


".........."


魔族たちは私にどんどん近づいてきた。

これ怖くなるね。

大体20人ぐらいはできるかな

彼らはみんな私の前後をさえぎっていた。

まさか私を殺そうとするのではないだろう。

私はこう見えても主系列星9位の伏魔主王だ。

たとえ魔族たちが怖がらずに私に飛びつくとしても、私はためらうことなく全部倒す。


「あの、女、石..」二、 レジだ!」


そう言ったやつは20人中の一人だった。

それを聞いて、周りにいた魔族たちは突然私に飛びかかった。

私を殺そうと飛びかかったに違いない。

おそらく赤井の森に結界を張ったことを仕返ししようという目的なのだろうか。

私は杖を魔族たちに向けて振り立てて

言った。


「私の名前は主系列星9位の伏魔主王レジーだ! "


私は魔族たちに向かって

数連発の大炎剤を飛ばした。


「グレイトフレームフェスティバルエクシード」


一部の魔族はその魔法を避けたが、他の者はその魔法に当たって飛んでいった。

ダメージがあまりなかったのかな。

それなりに王級魔法だから自信があったが、その確信にもかかわらず飛んで倒れた奴らは順番に再び槍を突きながら立ち上がった。

私はすぐに立ち直ったやつらを倒すために氷の魔法を使った。


「アイスブレーカーエクシード」


たとえ上級魔法だとしても、私が使った威力は神級に準ずるだろう。

あいつらはアイスブレーカーに全部凍った···

ではなく、単に氷の魔法で体がかちかちに凍ったのだ。


「クリスタル」


奴らの体に凍った氷が一瞬にしてバラバラに割れ、氷の結晶を作った。

そして、奴らの肌を刺した。

ちょっと残忍な技術だ。

その氷の結晶が入り込んでできた穴から奴らの鮮血が噴き上がった。


"......"


私はすぐに電撃魔法を使って奴らを次々と倒した。


「たかがこんなに私を攻撃してこようとしたのか。"


私は馬族の1人を胸ぐらをかいて尋ねた。


「いつ来たの?"


「どうやって結界を壊したんだ? "


私を殺せると思ったの?"


"......"


奴は一言も言わなかった。


私はもう一度マジョク語を使って尋ねた。


"........."


さすがというか、やつは口をつぐんだまま、私を睨みつけてばかりいた。


「こんなやつらは生きていても要らない。"


私はその場に倒れている魔族たちの死体を、ためらうことなく全部一気に燃やした。

死体は一つ一つ強烈な炎に燃えていった。


「『ファイヤーボール』」


そんなに大きくない私の手のひらくらいの大きさだけど

その威力は相当なものだった。


「磨き上げた甲斐があるね」


その後すぐ私の頭の中に浮かび上がるのは、村の火を消さなければならないということだった。

火の手が非常に強い。

このまま放っておいては2時間も経たないうちにこの村全体を襲うだろう。

それなら水の魔法で。

私はこの炎を消すために

水の魔法を使おうとしたその瞬間、何かが私の背中を刺した。


「…………くっ。」


背中に伝わる痛み。

私の背中を刺した何かはそのまま掘り下げて、私の上腹を貫通した。

これは多分.. 槍だ。

魔族が持ち歩いている大きな巨大な槍。


「まだ残っていたかな?」


ポロンをイ·ジギョンにしたやつらが、私が今倒したやつらだけだったと言った私自身がバカみたいだと言う質問だった。


その窓はさらに深く食い込み,それによって傷口から血がほとばしるようになった。

意識が薄れていく。


「チッ…」


意識を失う前に、私は首を回して対応しようとした。


"......."


私の視野に見える誰かの顔。


「……あ」


-



その後、私が死んだかも知れないまま、私は意識が途絶えた。

それほど残念なこともなかった。

すべてが自業自得だ。

私は早い年齢で魔法学校を卒業してからは、いきなり幼心で冒険家になった。

その後、いろんな人々と会ったが、私の利己的な性格のせいで、私の周りの人々もいつの間にか一人二人ずつ消えていた。

そして最後に残ってくれたのは私の学校の同期。


ミネルバ。


そんなミネルバも6年前に魔神によって死んだ。

私が何とかできる状況ではなかった。

その後私はミネルバの復讐をあきらめたまま

飲み屋と窓際にだけ足を踏み入れた。

頼れる人が必要だった。

たった一人でもよかった。 ましてや両親でも大丈夫だった。

しかし最後の最後に残ったのはただ私一人だけだった。

どこからが間違っていたのだろうか。

私が冒険家になった時からだろうか。


「たぶんあの時だっただろう」


私は冒険家になっても両親にあいさつ一度もしなかった。 ただ面倒だった。 イライラした。

事ごとに明日に口を出して余計に気を使ってばかりいた。

ただ早く冒険家としてお金をたくさん稼いで遊びたいだけ遊んで暮らしたかった。

それで大人になれなかった私は両親と喧嘩した後家出した。

その後、私は私が望んだ冒険家の人生を送った。

仲間を集めてダンジョンを打破し、迷宮を探索する。

日に日に楽しかった。

幸せだった。

まあ、今世はそれで終わりだけど。



--------(その時刻、天空島のある都市では..)


ここの状況もポロンとそれほど変わらなかった。

理由もなく数千人に達する魔族が殺気を帯び、ここ、天空島を襲撃した。

これまで理由もなく魔族が襲撃したことは一度もなかった。 そのため、あらかじめ準備できなかった龍族たちは神聖で平和この上なかったここを一日で火の海になっているのを見物するしかなかった。 これに耐えられなかったスカイプースの国王

ラケドニアは過去の人物を訪ねた。


***


------------------それから90年後


ウェットセント大陸の一国家,ポロンと天空島での魔族襲撃により,天空島が崩壊して海中に落ち,ポロンという国家は国王が殺されたことで,魔族によって飲み込まれることになった。

これに対し、50年近く多くの国家との連合が魔族と大戦争を繰り広げたが、悲惨なことにわずか30年という時間を浪費するだけで、魔族は鎮めることができなかった。

にもかかわらず、連合同盟に参加せず、戦役になっていない大陸、スルタン大陸だけが現在人類が生きられる大陸だった。



スルタン大陸のある小さな国、ケルンの尾根で、ある紫色の髪の毛を持ったある若い女性がそこに足を踏み入れた。



普段着そうな白いワイシャツにロングスカート

そして、可愛く見えるようにポニーテールで髪を結んだ。 その後、尾根の真ん中に埋められた誰かの墓地の前に立った。



「これも90年後だ。 世の中はもう滅びたじゃないか。"



彼女は話し相手のいない場所で、とめどもなく独り言を続けた。



「この国は全部バカだと思う。 どうしてそんなに強くできなかったのだろうか。 お兄さん」



そう言いながら、その紫色の髪の女性は、その墓地を撫でてくれた。


「お兄さんは強かったが、それでも死んでしまったね..

あなたもバカだよ。"


彼女は墓地を撫でるだけで,墓地の所有者にできることは何もなかった。

そんな彼女にも近づいてきてくれる人は今のところ誰もいなかった。


「そりゃ、どうしようもない。 全部魔族のせいにするわけにもいかないじゃないか。"


その後、彼女は席から立ち上がり、自分のお腹を一度撫でては言った。


「何とかして、私が元に戻すよ、きっと。"


彼女はここに来た時から我慢してきた涙を今になって告白し始めた。 もしかしたらもっと我慢できたかも知れないと思いながらも、その涙に抵抗するつもりはなかった。

この涙は歳月、いや時空を経て送る

お兄ちゃんへの小さな手紙だからね。

次回に続きます。

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