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№21 シス滅す。立ちはだかる円卓の騎士ガヴェイン。

 シス撃破。


「まだ!」ローリアンは叫ぶ。

「まだ!まだ!」ベディヴィア。

「まだ!まだ!まだ!」ガレス。

「おおおっ!」

 それに呼応するように闇の宮より、騎士達の声があがった。

 消えていたブラックホールが膨張し、今にも破裂しそうになる。

「おおっと~!円卓の騎士達が真の力を発しようとしている~!」

 ブラックホールに取り込まれた、パロミデス、ボールス、ユーウェイン、ラモラック、パーシヴァル、ガラハット、トリスタンはみんなの力を集結する。

「アーサー・オブ・ナイツ・エクスクラメーション!」

「これはっ!円卓の騎士禁断の大秘技、この技を使うと世界の半分が崩壊されるとまで言われる恐るべし合体技っ!今、シスの野望と闇を・・・」

 ブラックホールが暴走し、やがて消滅すると騎士達が姿を現す。

 虎徹の小指が震える。

「打ち砕け!円卓の騎士達!」

 ベディヴィアとガレスも両手を広げ、アーサー・ナイツ・エクスクラメーションの構えをとり、闇の元凶へと向ける。

「真・アーサー・ナイツ・エクスクラメーション!」

 激しい光が闇を飲み込む。

「・・・ば・・・馬鹿な!」

 シスは断末魔の声をあげ光の中へ消えた。



 アーサー、アリエル、ケイそして康治と敗れたランスロットは、円卓の最後の騎士が待つ12番目の宮へと辿り着いた。

「アーサー様」

 翳りある表情を見せ、微かに笑うガヴェインに、

「・・・ガヴェイン」

 アーサーは彼の名を呼んで進み出た。

「アーサー」

 傍らの康治が声をかける。

「康治、ここは私が行く」

 有無を言わさぬ彼の眼差しに、自ら戦いに赴こうとした気持ちを静め、

「わかった」

 と康治は頷いた。

 アリエルとケイも彼の決意に満ちた表情に、押し黙るほかなかった。


「よくぞここまで来られました」

 ガヴェインは慇懃に平伏する。

「いや、ここまで来れたのは、みんなのおかげだ」

 アーサーは正直に思いを告げる。

「流石です。あなたこそ、我等の主にふさわしい」

「では・・・」

「否っ!」

 ガヴェインは叫ぶ。

「・・・・・・」

「あなたは優しすぎるのです」

「私は私を曲げない」

「やはり、あなたはそういうお方だ。ならばワシを倒して己の本懐を示されよ」

「・・・師匠」

 アーサーはぼそりと呟いた。

 ガヴェインの口元が緩む。

「アーサー様、光の力見せてもらいましょう」

「応っ!」

 アーサーは聖剣エクスカリバーを抜いて、上段に身構える。

 ガヴェインは大剣ガラティーン下段に向ける。

「シャイニング・ソードっ!」

「ライジング・インパクトっ!」

 互いの剣が振り抜かれ、剣圧がぶつかり合う。

「くくくっ!」

「ぐぬう!」

 一歩も退かぬ二人は、拮抗する力で、長期戦の様相を呈してきた。


「これは・・・」

 康治は呟いた。



 戦いは佳境へ。

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