表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/26

№18 圧倒的ランスロット

 その力、無双。


 先に動いたのは、アリエルとケイだった。

「いくわよアリエル」

「はいっ!」

 ケイはランスロットに目がけ駆けだすと、高々と頭上へと飛びあがる。

「嬢・・・浅はかなり」

 最強騎士はアロンダイトを頭上へと向ける。

「ここっ!幻惑の霧っ!」

 視線が逸れた瞬間を見計らい、アリエルが幻惑の魔法を発動する。

「・・・小賢しい」

 上に向けたアロンダイトを下に一閃すると、幻惑の霧が無散する。

「くらえっ!真煌・・・」

 刹那の隙とみたケイは、袈裟斬りにランスロットの脳天に叩き込む。

「(攻撃が)浅い」

 下への一閃から、振り子の反動でアロンダイトを上に、ケイ奥義攻撃を造作もなく右腕一本で止めた。

「くっ!」

 ケイは空中で反転すると、騎士の射程圏外へ逃れた。


 ヒュン。

 風を切る音と一撃。

「ううう・・・」

 アリエルはうめき声をあげながら、床にうっ伏し倒れた。

「アリエル!」

 アーサーは叫ぶ。

「峰打ちですよ。ただし手加減はしてませんがね」

 ランスロットは平然と涼しい顔をして言い放つ。

「なんという速さ、力・・・」

 ケイは間合いを取りながら、傷ついたアリエルの元へ近づく。

「戦えるか」

「ええ」

 震える両足で、アリエルはなんとか立ち上がる。

「ふむ。アリエル様、流石です。我等、円卓の騎士の下で修業したことはある」

「ありがとう」

「礼には及びません」

 アロンダイトが神速でアリエルに迫る。

「ふんっ!」

 ケイが三叉の槍で薙ぎ止める。


 2人は槍と剣をぶつけあい伯仲する。

「ケイ様、先程の闇の力を有した、あなたの力は実に素晴らしかった」

 ランスロットは表情を崩さず、クールに言った。

「ボクはもう闇には屈しない!・・・だけど、ランスロット・・・あなたには闇の力を感じない」

「はははは、私には闇の力など必要ありません。このランスロットは己の力を信じております故、闇の力などいらぬ!」

 最強騎士はケイを押し返すと、隙の出来たケイにアロンダイトを突き入れる。

「ほっ!」

 ケイがミドルソードで止める。

「ほう、もう動けますか・・・しかし」

 回復ままならないアリエルの両足はぷるぷると震えている。

 ランスロットが軽く押し込むと、アリエルは足がもつれて後ろのケイにぶつかり2人して倒れる。

 

「ふ」

 ランスロットは微笑し、高々とアロンダイトを掲げた。

「・・・もういいでしょう。このランスロットが最大の奥義、ダークネス・エターナル・クラッシュで、お2人を葬むってさしあげましょう」

 アロンダイト刀身が真赤に染まる。

 暗黒宮が地鳴りを響かせる。 

「これで終わりだ!」

 発動、一閃。

「アリエルっ!姉上っ!」

 アーサーはエクスカリバーを抜き、2人の元へ走り出し


 2人あやうし。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ