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№9 ケイVSガレス

 ケイの戦い。


 第五の宮に3人が乗り込むやいなや、闇より剣の煌めきが見えたかと思うと、アリエル目掛け人影が迫った。

「はっ!」

 目を見開くアリエル、防御が追いつかない。

「アリエル!」

 叫ぶアーサー。

「ふうん!」

 ケイは三叉の槍で、攻撃を阻止した。

「お見事」

「ガレス!不意打ちとは」

 ケイは激昂する。


「これは異な事を、生死を賭けた戦い、卑怯などという言葉は存在しませんぞ」

「貴様、それでも円卓の騎士か」

「円卓の騎士ならば、勝利は必定であろう」

「そんなことは勝利に値しない」

「ぬるい!実に生ぬるいですぞ、ケイ様・・・」

「ボクがお前の心根、叩き直してやる」

「笑止・・・それでもあなた様は、覇王バーン様のお子か?」

「五月蠅い」


 ケイは駆けだし、槍を突く。

「煌流星槍!」

 ガレスは前傾姿勢より、上段から斬りかかる。

「イビル・クラッシュ!」

 槍と剣がぶつかり火花を散らす。

 鍔迫り合い後、互いに後ろへ飛び退く。

「ふふふ、流石ですな」

 ガレスはまだ余裕の笑みをこぼす。

「・・・・・・」

「円卓の騎士ケイよ。闇に堕ちよ」

「なんだと!」

「闇の力は実に素晴らしい・・・いや、これもバーン様のお力か、今のあなた様は私には勝てぬ」

「!」

「イビル・スラッシュ!」

 ガレスの剣が唸りをあげて下段から右上段へと振りあげられる。

 襲いかかる攻撃をケイは三叉の槍で受け止めようとする。

「ふん!」

 ガレスの気合一閃。

「くっ!」

 ケイの槍が弾かれ手元から抜けてしまう。

「しまった!」

「もらった!」

 ガレスの瞳が光り勝機を見出す。

 その時、ケイの影から現れた闇が、瞬間、身体を包んだ。

 咄嗟にケイの拳が放たれ、ガレスの腹をえぐる。

「なっ!」

 怯むガレスに、ケイは後ろへ飛び退き三叉の槍を拾う。


「真・煌流星槍!」

 ケイはガレスに一撃を与える。

「やった!」

 アリエルは声をだし喜び、アーサーはぐっと拳を握りしめる。

「・・・・・・くっ」

 ガレスは戦意を失い勝負は決した。

「まだだ!」

 ケイから信じられない声が洩れた。

「流星突!」

 繰り出す三叉の槍が、ガレスの右肩を容赦なく貫いた。

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 声を失うアーサーとアリエル。

「これが正義の刃だ!」

 ケイは破顔し、勝利宣言をする。

 彼女の影に潜む闇が揺らめく。


 闇が・・・。

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