序 そして・・・覇王の復活
今回はバトルアクションやってみる~。
この異世界に平和が訪れた。
バーン国、アーサー王は退位をし、彼は統一国移向政権の長となった。
12騎士達は引き続き、国を守護する騎士として、レオナルドはアーサーの補佐に、ケイは鎮護将軍となった。
そして、アリエルは正式にアーサーの弟子入りを果たす。
「アリエル、何度言ったら分かる。自分の体格、力にあった攻撃をするんだ。私の真似ばかりでは、剣技は向上せんぞ」
「私は、こういう戦いしかできないの!シャイニング・ソードっ!」
「シャイニング・バスタード!」
アーサーはアリエルの一撃を受け流し、硬質化した衝撃波に乗る。
「それでは成長しないっ!」
「それでもいい!シャイニング・リベリオン(反抗)!」
アリエルは、背をかがめ前傾姿勢になると、アーサーの衝撃波の下に入り込み、剣を突き上げ会心の一撃を見舞う。
「とう!」
アーサーは衝撃波を足場にして宙を舞い、迎撃姿勢をとる。
「甘い!シャイニング・・・!」
砂塵に隠れアリエルが飛びあがり、アーサーへ急接近、顔に近づく。
「私はいいの。あなたと一緒にいられるなら」
「なっ!修行中だぞ」
アーサーの顔が途端に真っ赤になる。
「いいじゃない!」
「よくない!そんな話は・・・」
「そんな話は?」
空中でアリエルは彼の顔を覗き込む。
「・・・プライベートでするものだ」
「ふふふ」
彼女は彼に抱きついた。
「ふん、お熱いことで」
ケイは笑った。
「まっこと、ほんに!」
ガヴェインは破顔し豪快に笑う。
「騎士道は恋愛禁止!」
ランスロットが叱咤する。
円卓の騎士達は大声で笑った。
それから数か月後・・・。
霊廟の石碑にはこう書かれてある。
偉大なる覇王バーンここに眠る。
深夜、大雨が降りしきる中、一人の男が呪詛を唱えている。
ここはバーン領、覇王バーンの霊廟である。
「この地に魔王様の・・・我らの恨みを植え付けよ。無念の死を遂げた偉大なる王バーンよ。復活し我等の僕となり、悪となりて覇業を全うするがよい!」
男はそう叫ぶと、王の棺に聖邪槍を突き刺した。
稲光が走る。
「王よ。この槍は邪の思い込められしイビル・ロンギヌス。貴様に枯れ果てた身体に残る血を、聖邪槍がすべて吸い取る時、そなたは真の王となりて目覚めるのだ。そしてのち、我の傀儡となりて魔王様復活の先兵となるべし!」
男は不気味に笑い、槍をねじこむ。
雷鳴が轟き、雷光が走る。
男は笑い続け、呪詛を詠み続ける。
やがて、黒色だった槍が真赤に染まった。
「いでよ!真王、バーンよ!」
高らかに叫ぶと、霊廟に白雷が落ちた。
よろしくお願いいたします。