変人調査員は今日も記す
家紋武範様主催――『知略企画』に投稿した作品です。
ご期待に添えられるかわかりませんが、楽しんでいただけると光栄です。
魔物。
それは人々から恐れられる凶暴な存在であり、危害を成す存在でもある。
討伐に関しても一介の騎士団では到底太刀打ちができない。
太刀打ちできないとなると国は冒険者と言う戦いの熟練者に討伐依頼を頼む。
これが魔物と言う存在がいる世界の仕組み。
だが――その魔物も最初から書物に記されたものではない。書物に記されているということはそれ相応の苦労と犠牲を担ったうえで記されたもの。
一目見ただけで魔物の生態を知るなどできっこない。
どころか一目見ただけでその魔物がどんな行動をして、どんなことをして襲うのか。どんなことをすれば落ち着くのかなど、そんなこと一目見ただけではわからない。
だからこそ魔物の生態を知るために、とある国で魔物の生態を調査する武装調査団が存在しており、その調査団が命を懸けて魔物の生態を観察し、調査して魔物の記録をしている国があった。
それが今回の物語の舞台。
名を『パルティゴルザ国』と言う国で、武装調査団は日夜命懸けで調査を行っていた。
武器を手に持ち、その武器を持って己の命を守り、対象の魔物に傷一つつけずに調査を行う。
調査対象を傷つけず、生態を調査して国に情報を捧げる。
これが『パルティゴルザ国』の調査団。
防御一貫の調査団と、『パルティゴルザ国』の者達は尊敬し、そして敬意を称していた。
だが、その調査団の中には特に奇異で、変わっていると言われている齢十八歳の調査員がおり、その調査員は身を守るための武器など持っておらず、唯一手にしているノートとペンを持っているだけの変わった少年がおり、人はその少年のことをこう呼んでいた。
『変人調査員』と――
※ ※
『パルティゴルザ国』の山岳地帯。
山岳地帯と聞けば険しい山道を思わせるが、この『パルティゴルザ国』の山岳地帯はそんな甘い世界ではない。
殆どのところが岩と言う肌を剥きだしており、草木はわずかに残っているがほとんどの植物が枯れ果ててしまっている状態。地面や山を彷彿とさせるいくつもの小さな岩にも大きな罅が現れているが、決してこの場所が乾燥地帯――又は熱帯に位置しているからこうなっているのではない。
むしろこの山岳地帯の気温は五度という寒さを持っており、山岳地帯を吹き抜ける風ですら余計な冷気を運び、灰色の雲で覆われてしまった空を余計な灰色に染めていくような気持ちを感じてしまう。
まるで――死を運んでいるかのような空気だ。
しかしその喩はあながち間違いではない。むしろ正解なのだ。
この山岳地帯は別名――『骸山岳』と呼ばれる山岳地帯なのだから。
『骸山岳』と呼ばれた理由は簡単だ。ところどころに転がっている人間や魔物、動物たちの成れの果てがその地で起きたことを見せつけ、その場所に来る者達の恐怖を駆り立て、恐怖を植え付ける。おまけに肌寒い風も相まって、死を連想してしまうという理由でこの場所が『骸山岳』と呼ばれるようになってしまったのだ。
だが、そんな山岳がこうなってしまったのには理由がある。
その理由は――後に明かされるであろう。
少し標高が高い山の上から騒音に近い破壊音が響き渡り、この騒動の音が消えた時に、それは明らかになる。
※ ※
ガラガラと崩れ落ち、一瞬命の危機を感じてしまいそうな大きな岩が地面に大きな音を立てて落ちて来る。土煙の所為で周りの視界が濁っている。まるで泥水の中にいるかのような濁り具合だが、その中から一つの声が空気を揺らした。
息を切らす声。その声がどんどん大きくなっていくのと並列して土煙の中から次第に現れる細長い楕円形の影が大きくなり、その影が土煙の中から脱出しようとその場で大きく跳躍をする。
だんっ! と言う地面を蹴る音が一瞬空気の揺れを与え、土煙から出てきた白に近い灰色の防寒着に近いような着太りなコートとブーツ、ズボンを穿き、腰に大きめの馬の皮のポーチを携えていた黒髪の大人びた少年は己の足を限界まで伸ばす。
地面に向けて、着地をしようと右足を伸ばし、足の裏を地面に向けて勢い良く踏みつけるように、少年は伸ばした。
が――
「グォオオオオオオオオオオッッッ!」
「――っ! と」
瞬間、少年の背後から聞こえたけたたましい獣の雄叫び。
その雄叫びは土煙を吹き飛ばす勢いの肺活量と、辺りの岩々、枯れた木々を揺らすほどの声量が『骸山岳』の木に止まっていた鳥達を怯えさせ、その声を聞いた少年は一瞬怯んでしまうも何とか体制を取り戻して片足を地面につけると、よろけながら彼は走る。
手にしている黒いノートと鉛筆を片手にして、彼は軽い足取りで帰り道を逆走する。
そう――自分が戻るべき場所に向けて、落ち着いて走ったのだ。
ぶつぶつぶつぶつと、小さい声で何かを呟き、手にしているノートとにらめっこをしながら……。
「ぐるぅっ! グルォオオオオオオッ!」
少年が走って行く光景を見ていた雄叫びの正体――それはライオンの姿をした魔物だった。
姿形はライオンそのものの姿をしているが、黒い体毛で覆われ、筋肉と言う名の筋肉が活性化しているかの様にビキビキと音を立ててぴくついているが、従来のライオンと違い牙がないのだ。
小さな牙は見えるが大きな牙が見えない。そんな小さな差異があるライオンだが、その全長は人間を越えてしまうほどの――巨体。
全長は約十五メートルほどであろうか。そんなライオンに食われてしまえばひとたまりもない。だがライオンは獲物が逃げた方角に視線を向け、唸る口から零れる涎を流した状態で、前足に力を入れ――
どぉ! っと駆ける。
雄叫びに近い唸りを上げながら走り、追う。従来のライオンがそうするように、殺意剥き出しのそれを放ちながら……!
「! 追いかけてきた」
殺気を放ち追いかけてきたライオンの魔物の姿を視界の端で振り向き様に見た少年は、さも平然とした面持ちで見て、すぐに正面に顔を向けてノートに目を落とす。
軽快な足取りで逃げながら少年は呟きを止めずに逃げる。
適度な距離を持った状態で、雄叫びを上げて食い殺そうとしているライオンとの追いかけっこをしながら彼は思った。
(あれは……、ここから南西に位置する火山地帯にいた『炎獣王』。まだ名称申請していないから仮称なんだけど、こんな乾燥地帯に『炎獣王』がいるなんて、珍しい……。おっと前足の切り裂きが来た)
彼は思考を巡らせ、手にしているノートにがりがりとペンを走らせながら足を動かすというまさに器用と言ってもおかしくないような行動をして背後を首だけ動かしてみようとした。
内心この場所に――『骸山岳』にこの魔物がいることに珍しいと思いながらもっと観察するために振り向こうとした。
しかしその行動をしようとした瞬間、仮称『炎獣王』は彼に向けて前足の研ぎ澄まされ、ところどころ欠けてしまっている爪を振り下ろそうとしていた。灰色の空の所為でギラリと輝くその光景を拝むことができなかった少年は内心落胆してしまった。
もっと輝くところをこの目に焼き付けたかった。
そう思いながらも彼は『ブワッ!』と降下気流の如く振り下ろされてきた爪の攻撃を難なく躱す。
ただ彼から見て左斜め下に振り下ろされてきた攻撃に対して状態を右に傾けただけ。腰を酷使しつつ走りながら彼は爪の攻撃を躱し、躱しながらも手にしているノートを手放さず、ペンを持っていた手をポーチに伸ばした。
伸ばして、ポーチの中をペンを持った手で『ごそごそ』と漁りながら思考を巡らせる。
(前に調査した時、『炎獣王』は火山地帯にはない毒素を持った植物を食べて毒死した記録がある。厳密には植物の中に含まれている猛毒接種による死亡なんだけど……、他個体の『炎獣王』に毒素のある物を食べさせた結果、同じように毒死してしまった。調査結果を言うと『炎獣王』は毒に対して耐性が全くない。だから……)
巡らせに巡らせ、記憶と言う名の箪笥を漁りに漁った少年はポーチの中にある小さく、薄い布製の袋を取りだした。
薄い生地で作られたせいなのか、袋の底には黒い液体が染み出ている。幸い零れてはいないが手のひらにすっぽりと納まるそれを掴んだ少年はペンをノートを持っている手に握らせ、掴んだ布袋を握ると同時に、少年は今まさに自分を喰おうとして追っている『炎獣王』に向けてそれを投げつける!
(今度は――毒と痺れ効果がある液体を投げつける!)
ぶんっ! っと風を切る音と同時に薄い布製の袋が『炎獣王』の鼻に向かって放物線を描くように飛んで行き、そのまま吸い込まれるように『炎獣王』の口に中に『すとんっ』と、大きな舌に落ちるように入る。
「グゥッ? グゥオオッッ!?」
突然入った口内の異物感に驚きの声を上げ、入ってしまったそれを勢いよく吐き捨てた『炎獣王』は口腔内の異物感と味わったことがない味覚を消すために唾液と共に『べっべっ!』と吐き捨てる動作をする。
その動作のお陰で追いかける足が止まり、止まると同時に少年も止まって『炎獣王』のことを見ながらすかさずノートにペンを走らせる準備をしだす。
(毒と痺れ。これでこの魔物はどのような反応を示すのか……。『炎獣王』に対して毒の調査はしたけれど痺れに関しては調査していない。どうなるのか……)
少年は痺れを口に含んでしまった場合どうなるのか。と言う目で見た効果をノートに残そうとじっと『炎獣王』のことを見る少年。
一体どうなるのか。それだけの知識欲だけを糧にして、それだけを行動力にしてノートに見た光景を記録しようとした。
が……。
「――ガァアアアアアアアアアアアアッッッ!」
「っ!?」
突然だった。『炎獣王』は先ほど以上の雄叫びを上げ、少年に狙いを定めた血走った眼をぎらつかせる。その光景に、雄叫びに、そして……、『炎獣王』のことを見ていた少年は驚きを隠せず目を見開いてしまう。
全身が固まってしまったかのような衝撃。
毒を含んでしまったにも関わらず更なる活性化をしたかのように活発になった『炎獣王』のことを見て、少年は驚きを隠せなかった。
乏しい感情の波だが、それでも少年は目を見開いて驚いていた。
(毒を飲んだのに、耐性がないものを含んだのに倒れなかった)
(逆に活性化して、活発になった。栄養を得たかのように元気になった)
(なんで? 仮称『炎獣王』は毒に耐性なんてなかった。毒を含んだ瞬間五分で死ぬ毒に対して一分で毒に侵されてしまった記録があったのに……、なんで? 痺れも加えた毒袋を口に含んだのに……)
(どうしてだ? なぜだ? なぜ毒に侵された形跡もないんだ? そもそもこの『炎獣王』は前に調査した『炎獣王』と何かが違う)
(そう……、この『骸山岳』に生息しているこの『炎獣王』は……なぜこんなにも他の個体と違うんだ?)
一体何が原因で……?
そう思い、思考と言う名の時間が止まってしまった亜空間の中――少年は思考を巡りに巡らせた。時間など動いている。ただスローモーションと言う名の死ぬ瞬間を体感している。
つまり――今まさに死ぬ瞬間を体験しているのだ。
そんな状況の中でも少年は思考を巡らせることを優先にしている。
まさに異常としか言いようのない光景。
命よりも情報の入手を優先にしている少年は現在進行形で思考を巡らせ、今まさに少年のことを切り刻もうとしている『炎獣王』は雄叫びのそれを上げ、指の先にまで力を込めた爪の攻撃を繰り出そうとした――
が。
ゴリュッ!
「グォ! ゴォボッ!」
と言う固い何かが肉体にめり込むような鈍い音が辺りに短く響く。響くと同時に『炎獣王』は叫んでいたその口からえづき、がふっと口から吐き出された黒い己の命の水を口の端から流す。
急所を受けてしまったかのように今までの威勢を失ってしまった『炎獣王』。失われてしまったそれをまた活性化することは不可能と判断したのか、『炎獣王』は重い足取りで少年から離れて行く。足元に黒いそれを残して――
その光景を見ながら固まった驚愕で見つめる少年。見つめるその先にいたのは『炎獣王』の後姿と……、少年と同じ服装――白に近い灰色の防寒着に近いような着太りなコートで顔を隠し、少年が使っているのよりも二回り大きいブーツとズボンを穿き、片手には長方形の身の丈以上の銀色の盾を手にしている大男が立っていた。
大男は自分達から離れて行く『炎獣王』のことを見た後、そのままくるりと視線を少年に変えるように振り向くと、大男は言った。心底呆れるような音色で、大男は少年に向けて――
「また一人で突っ走って調査か? アルタ」
と聞くと、少年アルタは現実に引き戻され、目の前にいる大男のことを見て小さく……「隊長……」と言うと、大男――隊長は手にしている大きな盾を背に背負う様にし、アルタに向けて指を指すと彼は言った。
心底呆れ、冷静の中にある棘を突き刺すように彼は注意のそれを投げかける。
「何度も言っただろう――『先行するな』って、危く殺されかけたじゃないか」
「殺されかけるって言っても、調査することが僕達の仕事じゃないですか」
「……、俺達は確かに武装調査団と言う名のもとに魔物の調査をしている。が、戦って討伐して調査をする調査団じゃない。それは冒険者の仕事。勿論捕獲も冒険者の仕事だ。俺達はあくまで生態調査をすることが仕事で、お前の様な事は例外なんだよ」
「………………………」
「お前な……、一応国の武装調査団の一員なんだから、いい加減ペンとノートなんて捨てて武器でも何でも手に取ってくれ。自分以外の奴を守る俺のことも考え……、なんて言わないが、ちょっとは自分の身を守る武器くらい持て。アルタ――お前世間じゃ『変人調査員』とか呼ばれているが、実際お前はうちの中でも」
「隊長」
と、長い注意と言う名の説教を遮る様に、アルタは隊長に向けて言った。
その遮りを聞いて隊長は一時苛立ちを覚え、言葉にしてアルタに向けたかったが一旦冷静になり、怒りを抑えながら隊長は「…………なんだ?」とアルタに聞くと、アルタは『炎獣王』が逃げていった方向を見つめ、その後で体調のことを見た後言葉を零した。
驚きのそれも、何もかもが切り替わった元の冷静の顔で、手にしているノートとペンを目の前に掲げながら彼は言う。
「僕は確かに武装調査団の一人です。その自覚はありますよ。でも隊長……、僕はこのノートとペンを手放すなんてことはしませんよ。だってこのノートには魔物の生態が記されているんですから」
「なんで記す必要がある? 記さなくとも生態の調査はしっかりと国で」
「国云々じゃなく、僕自身の目で見た魔物の図鑑を作りたいんです」
「………………………」
「今回の『炎獣王』の一件もそうです。『炎獣王』は元々火山地帯に生息している大型の魔物ですが、前回の調査で毒に対して耐性がないことがわかりました。でもこの『骸山岳』に生息していた『炎獣王』は毒に耐性があった。国は一度登録された魔物に対して新しい情報の更新はしない。ただこんな魔物でしたと言う事しか記さないけど、それだけの情報だけだとだめなんだと思ったから僕は記しているんです」
「お、おう……」
「あの時は驚いてしまいましたけど、魔物だって生き物です。生き物であればその場所に適するように自らその土地に馴染もうとします。慣れない土地だからって慣れなければ死んでしまう。食べれないものがあったとしても生きるために食べれるようにする。人間と同じですよ。魔物だって変わってしまう。変わってしまう個体がいるからこそ記さないといけないんです。自分の目で見て、その情報を元に図鑑を作って、これ以上僕と同じ思いをさせないために、世に広めたいんです。国で作られたものではなく、ね」
「国で作ったものではない自分著作の図鑑……ねぇ」
アルタの真剣で訴えかけるようなその言葉に、隊長は一瞬驚きさえ感じた。だがその驚きも納得に変わり、アルタが手にしているボロボロになってしまったノートとペンを見てより一層納得してしまう。
――なるほど。それで調査のたんびにあんな危険な目に遭って、それに加えて自分自身を危険に晒すようなことをして生態を調べていた……か。こいつもこいつなりに考えていたってことか……。
――自分と同じ運命を辿らないように……。か。
――こいつなりに国の在り方に対して、考えに対して異議を持っている。
――俺は拾われモンだが、そこは人それぞれか……。
そう思いながら隊長は心の中で納得すると同時に、はっと何かに気付いた後、隊長はアルタに向けて「まさか……」と言いながら続きの言葉を零す。
話が終わったかのように隊長の背後――『炎獣王』が退却した方角を見つめているアルタのことを見て、隊長はおずおずと言った形で己のことを指さしながら……。
「俺の言葉、相当地雷だったか?」
と聞いた瞬間だった。
どごぉんっ! がごぉんっ!
と、遠くから響き渡るけたたましい瓦礫音と、その瓦礫音に混じる様に聞こえる獣の叫び声。
その叫び声はまさに断末魔に近いような声で、その声を――獣の叫びを聞いたアルタと隊長は音がした方向に向けて素早く視線を向ける。
大きな音がした方角は――『炎獣王』が逃げていった方角であった。
「あっちは……。少し遠いがあの獣の叫びは……」
「もしかしたらまだ魔物がいたかもしれないっ! 逃げる前に!」
「ってこらぁアルタ! また先行するなっ! 注意聞いていなかったのかーっ!? てか足早い! おい止まれ馬鹿野郎ーっっ!!」
叫びと大きな崩壊音が聞こえた方角を見ながら隊長はまさかと言う不吉の予兆の声を零すと、アルタは我先にと崩壊音が響く場所に向けて足を進め出した。
歩んだのではなく、まさに脱兎の如くと言っても過言ではないほどの速度の走りで。
まさに漫画の効果音『ピューッ!』と言う音が聞こえそうな走りをしだしたアルタに、隊長は怒りの叫びを上げてアルタの後を追う。
命知らずの変人調査員アルタのことを止めるために……。
※ ※
『パルティゴルザ国』には、魔物の生態を調査する武装調査団が存在する。
その調査団の中に変わっていると言われている齢十八歳の調査員がおり、その調査員は身を守るための武器など持っておらず、唯一手にしているノートとペンを持っているだけの変わった少年がおり、人はその少年のことを『変人調査員』と呼んでいた。
名をアルタ・バトレーナド。階級伍長。
後の未来で『アルタ魔物図鑑』を執筆する者として語り継がれ、魔物被害減少の貢献人となる存在。
アルタ調査員は今日も記す。
これ以上魔物の被害を増やさないために――今日も記していく。
ご閲覧ありがとうございました!