第3話 『昔のこと』
こんにちは、ムドゥーでござます!
一日ごとに、一話ずつ話を進めてまいりますが今回は実際に仕事をしてみての会話などを取り上げてみました。
さて!
いつも通り、注目点を探ってみてください。今回、注目してもらいたい点は「新人君が今後どのようにみずきさんに対して見ていくのか」です。
共に探っていきましょう。それでは次回もお楽しみに!!
みずきさんはとても綺麗な人だ。真剣に怒っている時、仕事が終わった後の優しい笑顔、その全てに惚れた女の人だ。
でも、みずきさんには他に思う人がいた。俺も仕事で共に働いていた古野さんという人だ。誰もが認めるほどの人で、あの人が愛しの相手じゃ俺もどうすることもできないことくらい分かっていた。だからこそ、独りよがりな思いをずっとぶつけていた。そんな過去を持つ人と当然ながら鉢合わせしてしまった。
みずき 『昂矢君...どうして、また帰ってきたの??』
昂矢 『はい、実は店長にお呼ばれされて(笑)』
店長 『昂矢、上行こうか?』
こりゃぁ、酷い。かつての明るさはもうどこかに消えてしまったのか。誰一人として笑顔のかけらも見受けられない。ひとりひとりが自分のことだけを集中して周りと話そうともしないような世界が広がっているんだからびっくりだ。
店長 『どう見る、この惨状を昂矢?』
昂矢 『こりゃ、だいぶ変わりましたね?』
店長 『とりあえず、あの頃と同じように後ろ入ってくれる?』
昂矢 『OKです、分かりました』
後ろの光景はあの頃のまんまだな。後ろで一緒に働く子がいた。それが、さっき休憩室にいた新人くんと言われている子だった。やけに怯え顔であまり楽しそうではなかった。
昂矢 『よろしくね、新人君?』
新人君 『あの、昂矢...さんで良いですかね?』
昂矢 『うん、それで大丈夫だよ』
新人君 『あの、昂矢さんはみずきマネージャーと知り合いなんですか?』
昂矢 『というか、元一緒に働いてた人だからね』
新人君 『あっ、なるほど!?(そりゃそうだわな、いきなりあんな態度とれねーもんな...)』
昂矢『みずきさんのこと、正直怖い人って思ってるべ?』
新人君 『凄いっすね、よく分かったな』
昂矢 『そりゃぁ、あんな顔で休憩室にいたら気付くよ?(笑)』
新人君 『えっ、そんなに引きつってました顔!?』
昂矢『いやいや、気にすることじゃないよ』
話してみれば普通の子だった。正しく新人感丸出しで手元もおぼつかない感じだったがとても話しやすい子だった。
新人君 『僕、どうしたら良いんですかね?』
昂矢 『焦ることはないよ、俺も全く同じ状況だったからさ?(笑)』
新人君 『えっ、そうなんすか??』
昂矢 『何ならもっと酷かったかな?』
みずき『本当それ、酷かったもんね!』
昂矢 『みっみずきさん...』
やはり、みずきさんの前じゃ何も言えない。変わらないその美しさを前に縮こまることしかできずに。
みずき 『とりあえず、二人とも仕事に集中すること!!』
昂矢 『はい、頑張らせていただきます』
新人君 『はい。』
こうやって、厳しくされるのも久しぶりの感覚だ。その感覚に浸りたいけれど、今は何より仕事にならなきゃいけない。さてと、仕事を始めていきましょうか。
新人君 『昂矢さん、まさか...みずきさんに気でもあるんですか?(笑)』
昂矢 『そうだよ、ずっと昔から思い続けているから別に何とも思わないな?(笑)』
新人君 『どうやったら、みずきさんに恋心を寄せられるんですか...?』
昂矢 『一回で良い、それで良いから一人の女性としてみずきさん見てみな?』
新人君 『えーっ、どう頑張ってみてもそうは見れませんよ(笑)』
昂矢 『いや一回やってみ、変わるから見方が!』
新人君 『うーん、分かりましたよ(笑)』
絶望感に塗れていたかのように見えた仕事場でも微かな明るさはまだ存在していた。俺は、まず身の回りの諸事情から治していくことに決めた。頑張れ、新人君。
皆さん、こんにちは!
本文、読んでいただけたでしょうか!
今回は、昂矢が実際に仕事を通じて周りの人たちと少しずつ会話を元に距離を縮めていくための第一歩を始めました。
みずきとの過去にも触れ、今後につれて新人君とみずきとの関係を支える立場へと移っていきます。
お楽しみに!




