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デンジラス岳

デンジラス岳の奥にある大きな洞窟。

その中にラベルはモンスター達に捕まっていた。


ラベルは全裸にされ、モンスターの群れに襲われていた。


纏っていた鎧や剣はモンスターによって粉々にされ、ラベルのプライドもその鎧や剣のように粉々に打ち砕かれていた。


色々な形のモンスターに玩具のように可愛がられるラベル。


『愛してんぜ!愛してんぜ!愛してんぜ!』

モンスターはラベルを弄びながら欲を発散させる。


「も…もう許して…」

ラベルは身体中モンスターの臭い液で塗れ、泣きながら許しを乞う。


『グシシ、初めは威勢が良かったのにもうこのザマか?人間とは弱い生き物よのう♪』


モンスター達は捨てられた子猫のように震えながら泣いているラベルを見てより襲いたい欲が駆り立てられる。


『次は俺様だ!』

『あ。ずりーぞ!!』


武器や鎧を失い、拘束されたままの今のラベルはこうしたモンスター達の欲を発散させる的とならざるを得なかった。


ラベルは自身の愚かさを呪う。

剣や魔法の腕を磨くが為に危険なモンスター達のいるエリアに挑み、今はこうして陵辱を受けている。


『おら、ちゃんとコシ振れよ!言うこと聞かないと食っちゃうぞ!!』


「う、ひぐっ!」

.

ラベルはただモンスターの要求に従いながら奉仕する事しか出来なかった。


これまで街を滅ぼし沢山の人々を殺戮してきたにも関わらず自身の命は可愛いラベル。


これはこれまで街を滅ぼしてきた祟りか、それとも神が勇者として乗り越えられるのか試練を与えているのか…?


ラベルはどちらとも言える憶測をしていたがその隙に手を止めて、モンスターに散々詰られ続けた。


誰か助けてくれないのか?

いや無理だ。

こんな所余程の戦いの手練れでも無い限りは来れない。

そしてその戦いの手練れである俺がこうしてモンスター達に弄ばれている。


『オラオラ!食われないだけまだマシと思え!!』

モンスターの群れはラベルに対し激しく罵倒しては欲を満たし続ける。


ーーー



ビクンビクンッ!


ラベルの様子をテレパシストで観ていたリヤンは突然身体を痙攣させ、ジングにもたれかかる。


「おいどうした?」

ジングは汗で濡れたリヤンの両肩に手をやる。


「ジング、私を抱いて♪」

リヤンはほおを赤くして息を荒げながらジングに願いを乞うてきた。


「すまないがそれには答えられない」

ジングは亡くなったアリン以外の相手とは抱かないと心に決めていた。


「なんでよ?」

「どうしてもだ!それに俺達まだ出会って間もないしお前が勝手について行っているだけで俺はお前を恋人と決めたわけじゃない!!」

ジングはやや口調を強めて言う。

「もういいもん!自分でするもん!!」

リヤンはふて寝しながら自分を弄り続けた。


やれやれ…。


ジングは何やら発情しているリヤンに呆れを感じつつ電気を消して横になった。


ジングは悪夢を見た。

ジングの目の前にラベルが現れる。

しかしその姿は血塗れで腕が千切れたり顔も原型が留められていない。

『魔王よ…何故俺を助けてくれなかったんだ…』

さらに反対側にはアリンが現れる。

『魔王になって世界を滅ぼし、勇者に倒されるって約束してたのに…!その為に私は貴方の為に魔剣クロスカリバーを造ったのに…!』

『呪ってやる…呪ってやる…』

ラベルとアリンは不気味な声でジングにゆっくりと近づく。


ーーー

「許してくれ…許してくれ…!」

ジングはうなされていた。



それを眺めるリヤン。

「ふふふ、うなされているジングの顔も可愛いわ♪男の子の苦しむ顔ってなんでこうソソるのかしら♪」


リヤンはデンジラス岳で苦しんでいるラベルと悪夢にうなされているジングをオカズにした。


ラベルは寝る間も与えられずモンスターに襲われていた。


欲を満たしたモンスターは既にいびきをかきながら寝ているがまだ襲っていないモンスターが数匹いた。


触手で責める魔物、媚薬成分のある毒針でよがり狂わせる魔物、或いは四足歩行の獣の姿の魔物などなど、様々なモンスターから責めを受け続け、身も心もボロボロになっていった。


『ちっ、こいつもうへこたれてやがる!早く毒針打てよ!』

獣型のモンスターと触手型モンスターが昆虫型モンスターに怒鳴る。


ひと使い荒えなあれお前らにはわからんだろうが体力使うんだよ』


『良いから打てよ!』

『へいへい』

毒針を持つモンスターは嫌々ながらも返事をしながらラベルの棒に毒針を刺す。


「ギギギッ!!」

すると再びラベルの棒はまたも硬直し、電撃が走るような快感に襲われだした。


『ぐへへっ!やっぱり若い人間の男はサイコーだぜ!!』

デュッコデュッコデュッコ!

ラベルは身も心もついに限界に達していた。

ラベルの精神が限界に達してきたその時、ラベルは天からの声を聞いた。


『ラベルよ、目覚めるのだ!!』

誰だ?俺を呼ぶのは…。

ラベルの視界は真っ白だったが、そこにある人影がうっすらと見えてきた。

『俺は勇者ハデス、過去のお前、そしてお前自身だ、ラベルよ、お前自身の宿命をもう忘れたのか!?』

ハデスと名乗る勇者は気の弱り果てているラベルに叱咤をかける。


俺は勇者なんかじゃない…今こうして囚われの身になって…モンスターなんかに弄ばれて…勇者らしい所一つも無いじゃないか…!

ラベルはハデスに反論し勇者である事を否定する。


『勇者は幾多の試練を受けてきた…しかし歴代の勇者達は全てそれを克服し、魔王を倒してきた!そして私も試練を乗り越えた末魔王ゼウスをこの手で倒した!』

ハデスは強い口調で激励をかける。


お前まで俺をいじめるつもりか?お願いだ、俺をこのまま眠らせてくれ…。

ラベルは懇願する。


『お前はこれからもっと試練を受けなければならない!それがお前の宿命だ!!』


ハデスの声がラベルの脳裏に響きだし、ラベルは激しい頭痛を覚えた。


「や、やめろ!ぐあっ!」

その時ラベルに変化が起こった。

『な、なんだ?こいつ!??』

『あまりに襲われ続けておかしくなったのか??』

モンスター達もラベルの突如の変化に戸惑いを覚える。

「ぐああああああああぁっ!!!」

ラベルは突如遠吠えを始めた。

そしてその時、デンジラス洞窟の最奥から光が走った。



ーーー

その翌朝、ジングは目を覚ました。

ジングの横にはリヤンがスヤスヤと寝ていた。


「ほら、起きろ、朝だぞ!」

ジングはリヤンを起こす。

「もう食べられないよーむにゃむにゃ…」

寝言を言って中々目を覚まさないリヤン。

一人でこのまま行っちまおうかな?


ジングは一瞬思ったがお人好しな性格が災いしてこのような事は出来なかった。


「全くしょうがない女だ」

ジングはこのままリヤンが目覚めるのを待った。


パチっ。

リヤンが目を覚ました。


「やっと起きたのか?なんの夢見てたんだ?」

呆れ紛れにリヤンに聞くジング。


「今勇者君の所に行ってたよ♪」

にかっとリヤンが答える。


「え?」

ジングは目を見開く。

テレパシストで勇者がどんな目に遭っているのかを覗いていたのは知っていたがまさか実際に会ってきたのか?


「まさか勇者に会ってきたのか?」

「うん!」

リヤンは即答する。


「勇者となんか話してたのか?」

「ちょっとだけだけどね?それであの子にちょっと力を与えてきちゃった♪」

力を与えた?

あの魔物を倒しうる力か?


「それで勇者は洞窟から脱出出来たのか?」

「まさか♪あの子にあそこまでの力はまだ持ち合わせていないわ♪」

リヤンはいつものようにいたずらっ子のような口調で滑らせる。

こういう時結構悪巧みをしていることが多い。


「まさかまた余計な事を勇者にしてきたのか?」

「やあねえ♪私がそこまで悪魔に見える?」

少しムッとした様子で答えるリヤン。

「じゃあ何をしてきたんだ?」

さらに質問を投げかけるジング。


「んー簡単に言うと防御力アップと免疫力アップの魔法をかけてきたって感じかなー♪」

リヤンはこうやって話をはぐらかすのが得意だ。


リヤンの言ってる事ははっきり言ってよくわからないが行ってみればわかるという事だろう。


ジングは身支度を済ませ、リヤンと共に勇者ラベルの囚われているデンジラス岳へ向かった。

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