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決戦の時!

ジングは起き上がりクロスカリバーを構える。



「王女、簡単に捕まる気がないと言うのなら、したくはありませんが貴女と戦う事になりそうです!」



「上等よ!かかってらっしゃい!」



王女は手をくいくいとさせて挑発する。



「うおぉっ!!」



ジングは王女を剣で応戦するが王女は二本のナイフで受け流す。


キィン!キィン!


剣とナイフが重なる金属音。


(こ、こんな可憐な王女に何処からそんなパワーとスピードが出るんだ!?)


流石のジングも圧倒される。



「ジング!女の子だからって手加減する事ないわよ!!」


手加減はしていないしする暇も無い。

しかし王女は強すぎたのだ。



「破ー!!」


戦う間に気を溜めていた王女はその「気」をジングにぶつけ、ジングの体は弾き飛ばされてしまう。



「ぐあっ!!」


ジングは壁にぶつかってしまう。



その同時に兜が取れてしまった。



「うぅっ…」


かなりのダメージを負ったジングはフラつくがその間王女はキラキラした目でジングを見ていた。



「すごいイケメン☆」



王女はジングに見とれていたようだ。



「今だ!!」


リヤンが魔法の縄で王女を捕らえた。


「甘い!!」



王女は縄をぶち破ってしまった。



「そんなっ!」



リヤンも驚く。


ーーー


王女はジングとリヤンの本気の攻撃も軽くあしらい、逆にジングとリヤンが半殺しの目に遭った。



「王女様…お願いだから捕らえられてください…」

「私からもお願いします…」


ジングは土下座する。

リヤンも続けて土下座する。


王女の見かけによらない強さに実力行使ではどうにもならない事を二人は悟った。


こうなったらプライドを捨てて腰を低くするしかない。


「うーん、どうしようかな?」


王女はイタズラっぽく考える仕草をする。



「そうだ!私を満足させてくれたら考えてあげても良いわ♪」


王女はジング達を挑発するように声をだした。


「王女を捕える為ならどんな事も致します!」



ジング達は王女の要望に応えるのが得策と悟った。


「愛してんぜ!愛してんぜ!」



ジングとリヤンは王女に奉仕する。



「痛いじゃないのよ!!」



ジングは蹴り飛ばされる。

気の焦りから気持ち良くさせるどころか苦痛を与えているだけのようだ。



(ジング!焦っちゃダメ!姫様を気持ち良くさせる事だけを考えるのよ!)


今や同じ立場のリヤンは同じ身の上にいるジングを励ます。



(ごめん…ありがとう…)



ジングとリヤンは時間が来る前に王女を奉仕して気持ち良くさせなければならない。


王女の罵倒に心が折れそうになるも互いに励まし合い奉仕するジングとリヤン。



ジングとリヤンは緊張と何やらで全身汗びっしょりの状態で懸命に尽くす。



(あぁ…悲痛に歪む美男美女の顔…そそるわぁ♪)



王女はジングとリヤンの半泣きになっている表情を見て満足しかけていた。



やがて「ビクンビクン!」と王女は満足する。



「さあお礼よ、しっかりと飲みなさい♪」


王女はジングとリヤンに聖水を飲ませ、

ジングとリヤンは必死に王女の聖水を飲む。



「はぁ、はぁ…」



「よしよし、よく頑張ったわね♪」


王女はジングとリヤンの頭をペットのように撫でる。



「わ…わん!」


二人は今や王女のペットにならざるを得なかった。



「侵入者だ!捕らえろ!!」



やがて兵士達の怒声と靴音が響いてきた。



「まずい!このままじゃ捕らえられてしまう!!」



「二人とも!私に掴まって!!」



王女は手を広げる。



リヤンはすぐさま王女の手を掴む。



「貴方も早く!」


「モタモタしないで!」


二人の女性に急かされる中、ジングは急いで自身の鎧と兜を拾い、王女の手を掴む。


「遅れてごめん!」


「行くわよ!テレポート!!」



王女はジングとリヤンを連れて何処かにテレポートした。



すぐさま扉が開かれ「そこか!!」と兵士達が駆けつけるがそこには下着や水たまり以外何も無かった。



「この辺に物音がしたんだが…しかしなんだこの水たまりは…」



「ション○ン臭い…変質者でもいるのか?」



首を傾げる兵士達だが捜索を続行した。


ーーー



王女が捕らえられて(?)数日後、世界は混乱しだした。



このままでは戦争が起こりかねない!



そんな時に立ち上がったのが勇者ラベルである。


長い冒険の末ラベルはリスター城に着く。

ラベルはそこで、リスター城の王と謁見した。




「そなたが伝説に聞く勇者か!王女が何者かに捕らえられた!救いはお主だけなのじゃ!どうか王女を救い出してくれ!!」



「はい!命に代えても必ずや王女を連れ戻して参ります!」



ラベルは凛々しくそう王に伝えた。



ラベルはモンスターと戦い、経験値を上げていく。



魔王様…いや魔王!必ず俺の剣で貴方を倒してみせる!!



長い冒険の末、勇者ラベルは禍々しい大きな城に着いた。



巨大なガーゴイルがラベルを睨むように佇んでいる。空はそこだけパープル色で、大地も腐り果て、異様な雰囲気を醸し出している。



勇者ラベルは魔王城の中にいるモンスターを次々と倒していき、ついに魔王の元に辿り着く。


「グッフッフ、よく来たな勇者よ!」



魔王は黒い甲冑を羽織り、玉座に座っている。



その側には鎖で繋がれている王女がいた。



「魔王ジングよ!王女をリスター城へ返せ!さもなくば貴方…いやお前と戦わなければならなくなる!」


勇者ラベルは剣を構える。


「面白い!貴様の実力が如何なものか、我の剣で確かめてくれよう!」



魔王ジングは玉座から立ち上がり、剣を抜く。



「行くぞ、魔王!!」



「かかって来い、勇者!!」



勇者と魔王のぶつかり合いがはじまる。


キィン!キィン!



剣と剣がぶつかり合う。



「どうした勇者よ!貴様の実力はその程度のものか!」



「く、くそっ!」



魔王を前に苦戦を強いられる勇者。



「フンっ!」



「ぐあっ!」



勇者ラベルは魔王ジングに弾き飛ばされた。



勝てない…やっぱり俺は駄目だ…。

ラベルは泣きかけていた。



一方でジングは(すまぬ勇者よ、残念ながら魔王と言う立場上手加減は出来ない、しかし立ち上がれ!そして俺を倒せ!)と薄ら笑いしながらも心の中ではそう念じていた。



その時、ラベルの脳裏に声がした。



『勇者ラベルよ!』


貴方はあの時の!


『そう、我は勇者アルス!ラベル、貴様はまだ真の力を発揮していない!』



アルス?貴方は以前ハデスと言ったはずでは?



『そんな事はどうでもいい!ラベルよ、貴様に真の力を与えよう!』



謎の声はラベルに真の力を与えた。

力がみなぎってくる!



『さあ勇者ラベルよ!魔王を見事倒し、世界に平和を取り戻してみせよ!』



「ありがとうございます!」


勇者ラベルは立ち上がった。


ラベルの持つ聖剣が輝きだした。



「俺は新たな力を手に入れた!今度こそ俺は負けない、魔王ジング、覚悟だ!」



「それでこそ勇者よ!我が魔剣クロスカリバーの力、とくと味わうが良い!!」


「破ーーー!!」「うおおぉ!!」


両者、猛る!



ラベルの剣から白いオーラが放たれ、ジングの剣からは黒いオーラが放たれた!



「よくやった…勇者よ…」



ドサリとジングは倒れた。



「ハァハァ…」


死闘の末、勝利を収めたラベルは剣をゆっくりと鞘に納める。



そしてラベルは姫の繋がれた鎖を解く。



「勇者様、ありがとう、貴方のお陰で私は助かりました♪」



姫はラベルに礼を言う。



「さあ、城に戻りましょう♪」


ラベルは姫の手を握る。


「ええ♪でもその前にお腹が空きました♪」



「え?」



王女から放たれる謎の言葉にラベルは戸惑う。




その時突然王女の顔は八つに割れ、それは大口を開けるようにラベルに向けられていた。



その刹那、その大口はラベルの顔を喰らいつき、ラベルの首から上が無くなった。



グチャ、ムシャムシャ…ゴクリ…。



お気の毒ですが勇者ラベルの冒険の書は消えてしまいました。



ドロドロドロドロドッロン♪



ふふふ…。



建物の上では一人の美女が座っていた。



彼女は赤髪をなびかせ、黒い露出の多いミニドレスを羽織り、黒い翼を生やした少女、リヤンだった。





「貴方たちはその後の伝説を忘れてるわ♪この後勇者の姿を見たものは誰もいない…とね♪」


リヤンはそう不敵な笑みを浮かべ、その姿は誰かを誘惑するかの如く満月に照らされていた。



黒い勇者と白い魔王…完!


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