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超バランス型の赤魔導士、ダンジョン99階で神を倒す。  作者: ヒロ3等兵
チュートリアルとクーリングオフ
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読む気にならない説明書。

 セカンドベルの街に入り、ギルドまで歩いていたが気になっていた点が、いくつかあったので、再び足を止めて考える。


 街に入って気づいた事だが、さっきのおっちゃん以外にも、街にはたくさんの人がいた。


 RPGお約束の情報を提供してくれたり。

 お使いイベントなんかもやる羽目になるんだろうなと思っていた。


 それともう一点、コレがあのクソゲー、[ドラゴン&ファンタジー]の世界だとして、ゲームを、やってた最中に使っていた。


 アイテムボックスや、ステータスの確認ってどうやるんだ?


 動かずに、考え事をしていると、ゲームの時に表示されていた、アイテムボックス等の一覧が、視界の左上に表示された。


 1.アイテムボックス

 2.ステータス

 3.装備

 4.スキル

 5.インフォメーション

 6.説明書



 ん? 説明書!?


 説明書が、読みたいと思ったら、とても分厚い説明書が手元に出てきた。

 あまりの分厚さ、重いし、こんなもの読みたくない。

 けど、現状を考えると読むしかないのである……。


 諦めて、説明書をその場で、読むことにした。


 目次


 物語   ……4P

 基本操作 ……6P

 ステータス……8P


 ……etc


 と、目次にズラズラと文字が書かれており。

 まずは、基本操作から見てみる事にした。


(ここで華麗に、物語をスルー)


 アイテムボックスという単語を発するだけで、アイテムボックスの確認や使用ができる。

 使用したいと、思念するだけでも使用が可能。

 アイテムボックスの使用意志がなければ、自動的に非表示になる。

 他のステータス等も、同様の使用が可能である。


 とりあえず、ステータスはRPGによくある。


 レベル


 職業

 HP

 MP

 STR

 AGI

 DEX

 INT

 LUK


 の項目があった。


 HPバーという機能があり、数字表示+HPゲージを視界の右上に、セットできるみたいだったのでセットした。

 配置は自由にできたが、自分が他のゲームで慣れたお約束の配置でセットした。


 あと追記でHPバー表示設定の場合、仲間プレイヤーのHPバーも、目視できるようになると記載があった。

 リアル志向なら、こんなもの邪道と言われるが、俺は、HPバーの表示設定を行った。


 安全が第一だ。


 気になっていた基本操作等の項目と、ステータスの項目を読み終わった。

 他の項目で気になるところは、ないかなと見ていたら、目次の最後に、[契約書]と書かれている。


 ページの最後の契約書を開いてみると、あの時適当にサインした用紙が挟まっていた。

 契約書自体は、割と普通に見えるが、何か違和感を感じる。


 見えないくらいのサイズで、文字っぽいのが書かれていた。


 こんなもの、虫眼鏡で見ないと読むことが出来ない。

 見る方法がないかな? ズームとかできないかなと思っていたら。

 出来た……。


(このゲームは、プレイ時間1時間後に、プレイヤーをリ・アースの世界へ強制転送が行われます)


 契約書には、そう記載されていた。


 ふ、ふざけるなーー!!

 某携帯メーカーかよ、クーリングオフさせろ!!

 イライラが最高潮になり発狂したが、周囲がざわつき始めた。

 なんだ? 俺の周りに人だかりが、できて周りの人達が、俺を怪異の目で見てるぞ。


 何故だ?


 道のど真ん中で、分厚い百科事典を両手で持って、読みながら発狂している人がいる。

 うん、確実に怪しい奴、一歩間違えたら変態かな?


 自分自身の事だが、客観的にみても職質不可避と状況を判断したので、一目散にその場から逃げ出した。

 両手に持っていた説明書は、読む気がなくなったら、説明書が手元から消えた。

 こうなったら、人の目から逃げる為に、ギルドへ向かって全力ダッシュだ!!


 ギルドまでは結構距離があったため、周囲の人間を引き離す事はできたが、息切れしていた。


 ギルドの入り口にいた。

 スーツっぽいものを着た案内のお姉さんに、「大丈夫ですか?」と、聞かれた。


「ハァ、ハァ、ハァ大丈夫です」と、言いながらも酸欠状態でクラっときてしまい。


 お姉さんに変質者と思われ、思いっきり叩かれて完全に気を失ってしまった。


 ハッ!?

 目覚ました俺は、天を見上げていた。



 見知らぬ天井……。

 何処だここ?


 何故、俺はここにいる? 立ち上がろうとすると。


「イテテ」


 なんか頭が痛い。

 予想外の所で、声を掛けられた。


「気づいたか、にいちゃん」と門番のオッチャンが、何故か椅子に座ってた。

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