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正義の味方。(職業)

[コール] で、ジョンとタクト達勇者PTを酒場に呼び出し、31階であった事とこれからの予定を話した。

 結果、案の定ジョンはパーティへの加入を受け入れてくれた。

 やはり、正義の味方は煽てられるのには弱かった。

 あと、ジョンは俺と同じでロールプレイを、素でやりたがるタイプなので何かとわかりやすいのだ。


 パーティ参入が決まった時はお互い、訳もわからず!!


「HAHAHA!!」←ジョン

「HAHAHA!!」←俺


 と、わけのわからないノリで拳をつき合わせていた。


 それをみていた、勇者PTは呆れていたが。

 勇者パーティは二人でやれるって事で不参加となった。


 ただそれは、ファウスト達に敵対したいというわけではなく、タクトのゲームプレイヤーとしての意地である。

 俺にもそれが解っていたため、お互いに情報共有等は引き続き行う旨で、今回の話し合いは終わった。


 タクトパーティは席を離れ酒場から出ていった。


「ジョンさん、パーティを紹介するから、そのまま待っててくれ」


「オウ!! ファウストさん、私のことはジョンでイイね」


「なら、俺もファウストで呼び捨てで構わないよ」


「オウ、ファウスト。オッケーよ!!」


 通訳されてんだよなぁ、ほんとすごい機能だ。

 とりあえずパーティのメンバーに報告するか……。


 [コール][ユキ]


「新しいメンバー増えたから、酒場に来てくれないか?」


「オッケー。今から向かうわ」


 [コール][リー]


 そのユーザーは接続されておりません。

 ああ、三日間、探索行かないって言ってたから現実に帰ったのか。


「一人は、現実に帰って色々と準備のために帰ったみたいだ。

 ジョン、君も、一度現実に帰って色々と準備した方が良い」


「んー、私はこのゲームを楽しんでるね。

 だから帰宅はしなくていいよ」


「ジョン、君はいいかもしれないが。

 親御さんや職場等に影響するだろう」


「仕方ないね、挨拶したら一度帰るよ」


「ジョン、脱出の書は持ってるかい?」


「当然!!」と、ドヤ顔されて親指を b って感じに立てられた。


 ユキが酒場に入ってきた。


「お待たせ。あぁ、やっぱり加入したのジョンさんか。

 ジョンさん、アンタに似てるのよ……」


「おい、ジョン俺ら似てるってよ」


「ははは、兄弟!!」


「HAHAHA!!」「HAHAHA!!」


 高笑いをするロールプレイ二人組!!


「これが、類は友を呼ぶってやつなのね」


「話しを戻すわね、ユキです。

 職業は忍者です、よろしく」


「オウ!!忍者!!サムライ!!ハラキリー!!」


 おいおい、ハラキリはないだろう。


「それじゃ俺も、一応。 ファウストだ、職業:赤魔道士だ、よろしく!!」


「私は、正義ジャスティスのジョン、デース」


「ジョン、ステータスの開示してもらえるか?」


「ステータスの開示?」


 そっか、一人パーティだから見せる相手もいないから調べてもいないってやつか。


「いつもの[ステータス]の表示 + [オープン]ってやってみて。

 自分が先にやるから真似してみて」


「ステータス][オープン]


 俺のステータスが皆に見える状態で表示される。


「ユキも表示頼む」


 ユキがステータスを表示する。


「オウ、二人ともレベル高いネー」


 [ステータス][オープン]


 それに続いて、ジョンがステータスを表示した。


 ジョン レベル21 職業:正義


 死亡回数4回


 パラメータ的には、STR〉AGI〉VIT だ。


 前衛で戦えなくはないパラメータだ、戦闘スタイルは、武器なしの素手殴りタイプ。

 武道家みたいなタイプかな。


「そういえば、ジョン、君はこの盾、売らなかったかい」


「おう!それ私、装備できなかったよ!!11階のボスドロップね!!」


「ちょうど金欠だった時に、これが防具屋で紹介されて俺が購入した」


「おう、奇遇ですねー!」


「あの時は、本当に金がなくて助かったよ。

 ところで、ジョンはどういった、戦闘スタイルなんだい?」


「私の武器は、この肉体ねー!!

 スキルで範囲攻撃も出来るし、単体攻撃もできるよ!!

 ただし、接近戦オンリーよー」


 んー?

 AGIはあるけど、タンクやらせるにゃ安定しないだろうし。

 それを、やらせるくらいならユキが安定かな。


 俺と、ユキで前衛、後衛の役割変えてジョンと、リー君には中衛ポジに入ってもらおう。


「ジョン、君は中衛アタッカーだ。

 君の攻撃に期待してるよ」


「お任せヨー!」


 二、三日は、探索お休み予定だから。


「ジョンも、一度現実に帰ってきたら?」


「んー。そうね、そうするヨ」


「ユキから、ジョンへ何かないかい?」


 ユキが、説明書を取り出し。


「ここから、先は各自の知識が必要になるから。

 説明書をちゃんと読んでおくように」


「だってよ、ジョン」


「オウ、勉強はイヤデース」


 ユキに、睨みつけられる。


「善処するデース」


「あははは、まぁ頑張りたまえ。

 俺も苦労した道だ。ジョン君」と、俺は楽観的な発言していた。


「何いってんの、どうせアンタのことだから。

 称号を手に入れるために適当に流しながら説明書読んでたんでしょ」


 ぎくっ!!


「いや、そんなことないよ……!!」


「目が泳いでるよ……アンタ」


 ぎくっぎくっ!!


「アンタは、この二日間で説明書を再度勉強し直し」


「ヒイィ!!」


「おう、ご愁傷様デース」


「ここ離れたら、私は一度現実に帰るねー!!」


 ジョンめ、逃げたな。


「ああ、そっちも頑張ってな」


 ジョンが席を立ち上がり酒場を出ていった。


「さて、俺もちょっと出かけようかなー」


「はい、アンタはこっちね。

 ハイ、説明書オープン」


 この二日間、思いっきり勉強するハメになった。

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