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脱出の書を手に入れる。

 20階へ進む階段の前で、俺達は20階の対策などを行った。

 まず、ハイオークというモンスターについて、その次に脱出の書はどこにあるのかという点だ。


 ハイオークに関しては、火属性のモンスターで、水属性が有効であることと、ハイオークはマップの中にある建物を拠点にしているという事だ。

 ちなみに、その建物のどれかに脱出の書がランダムで配置される仕様らしい。


「今後のことを考えると、マップは全て探索を終わらせて、建物の位置を把握してしまった方がよさそうだね」


「そうね、ここから上の階を目指すとするなら。

 脱出の書を集める事も視野に入れておかないといけないからね……」と、ユキが言った。


 この20階は、建物内にはハイオークが陣取っており、平原にはオーク族のオークウォーリアーとオークレディとオークアーチャーが徘徊するとユキが説明してくれた。


 ふーむ。


「ユキが説明書を攻略本というのが、解る気がしてきたよ」


「ギミックをバラすとか、完全に攻略本よね。

 アンタも解るでしょ!!」と、同意を俺に求めてきた。



「まぁ、一番危険なボスモンスターに関しては、すべて伏せているから。

 肝心な所では信用できないけどね」と、答えておいた。


 20階では、全てのマップ探索をしつつ、脱出の書を手に入れる。

 これが、この階の目標になりそうだ。

 目標も決まったので、19階の階段を進み20階へ移動した。


 20階は、19階と同じ平原マップだった。

 19階との違いは目の前に見える、小さめの建物が存在することだ。


 階段の前に建物があったので、警戒しつつもハイオーク達がいる建物へ入ってみた。

 建物の中にはオークがいた。

 オークウォーリアーより体格が良く、一回り大きい感じだ。


 建物自体が狭いため、即俺達が建物へ侵入した事に気づかれてしまった。

 、

 ハイオークは、即ユキに襲いかかった。


「習性なんですかねぇ……。

 オークは女を襲わなきゃいけない宿命でも背負って、ゲフンゲフン」


 戦闘に入る前に余計な事を言った俺をユキが睨んできた。

 まぁ1対1なら、ユキならどうにでもするだろう。


「どう、対応できそう?」と、聞いてみたが。


「単体なら問題なし!!」と、ハッキリと言われてしまった。


 あぁ、オーク先輩強化されてもいい所ないっすね等と考えていたら。

 ユキがハイオークを切り刻んで、こっちを睨んできた。

 ロクでもない事を考えてたのがバレたかな。


 ハイオークを倒した。

 100の経験値と30ゴールドを手に入れた。


 と、ログが流れた。



「それで、建物の中に脱出の書っての置いてあるんだよな?」



「建物小さいし探せばすぐ見つかるでしょ……」



 建物を見回すと、額縁みたいなのが飾ってある。



 ん? ……あれは なんだ?


 [脱出の書]がかけられていた。



 まさか、一番最初にの建物で見つけるとは、ラッキーというか不運というか。

 この階は、マップのオールクリアが目的なので。

 脱出の書を確保して、終了ってわけにはいかないが……。

 とりあえず、「脱出の書ゲットだぜ!!」って、言っておいた。


 ユキに白い目で見られた。


 あ、うん。

 ちょっと、やりたくなったんです。許してユキさんそんな冷めた目で見ないで。


 話を切り替えるため、


「よし、マップの解放と21階への階段を探そう。」


「そうね。」


 やけに、反応が薄い返事が返ってきた。

 何度か、オーク達との戦闘になったが

 少し気になっている点があった。


 オークウォーリーアーはやけに、ユキを狙うが

 オークレディは、なぜか俺を狙ってくる。

 まぁ、気のせいだろ・・・と思い、引きつづき探索を再開した。


 20階のマップを全てマッピング完了した。


 建物の数は6軒あった。


 倒したハイオークは6匹


 オークウォーリーアーは15匹


 オークレディは、15匹


 オークアーチャーは、4匹を


 20階では、倒したのだった。

 21階への階段の手前で、


「今回の、ダンジョン探索はこれで終了だな。」


「そうね、これで、複数回これを繰り返していきましょう。

 そうだ、アンタちょっと待っててくれる?」


「ん?どうした?」


「聞かないでよ。」とユキが言った。

 そういうことか、察しのいい俺はよくわかったぞ!!

 お花を摘みに行くんだな。


 男だったら、適当にそこらで済ませてしまうが、

 女性だとそうはいかんのだろう。


「ん。待ってるわ。」


 なんか足取り軽く、移動していったぞアイツ。

 30分経過・・・。

 遅い!! いくらトイレだと言っても(おい隠せ。

 遅すぎるんでは、まさかお花摘みの最中に襲われて、オーク先輩が大活躍しちゃってる!?


 んー!それは、あかんな。

 18禁展開不可避ではないか……。


 ユキは、あっちの方に行ってたよな。

 その物陰あたりにいるだろう。(名推理

 確認せねば……。




 この辺りに、いるはず!!

 あるぇ? いない?

 どこ行った?まさか一人で帰った?




 いや、脱出の書は俺が持ってるし、アイテムつかえば、俺ごと帰還してしまうはず。

 ん?帰るつもりなら、そのまま帰ってからトイレ行けばいいよな?

 そこで、俺は何かが引っかかった。


 あの嬉しそうな足取り、オークの件で俺がひたすらネタをユキにし続けた事を・・・。


 嫌な予感しかしないが、元の位置に戻るか・・・。

 嫌な、予感は的中した。

 ユキが、オークレディのみの群れを引き連れて

 こちらに向かってきた。


 ちょっ!?トレイン!!


「1・2・3・4・5匹のオークレディを引っ張ってきやがった。」


「じゃっ!!頑張ってね。 [忍び足]」


 スキル忍び足の効果で、ユキからタゲがはずれた、モンスター達は、俺を獲物(いろんな意味で)認定したみたいだ。


「勘弁してくれ!!オーク趣味はねー!!」


 物陰で、笑い声がする。見てやがる。


「複数の女性に求められる展開、美味しい気がするがこんなの求めてねぇ!!

 かかってこいやぁ、俺の貞操の為全力で戦ってやる。」


 この後、全力で戦闘した。

 戦闘が終わった頃、何気ない顔で。ユキが現れた。


「おまっ、ふざけんなよ」


「いや、アンタの方がふざけてるよね。

 オーク現れるたびに、ネタにするし。

 しまいには、ここを離れる理由ナニカと勘違いしてるし」


「うぐっ」


「流石に、アレは気分悪かったんで、解らせてあげたのよ」


「全面的に俺が悪かったです。ごめんなさい。」


「まぁ、5匹くらいアンタならなんとかすると思ってたけどね」と、小さくユキは呟やいた。


「それじゃ帰りましょ。」と、ユキが言ってきた。


「そうだな、使用[脱出の書]」


 ユキの姿が消え、自分も何かの力飛ばされる感覚を感じた。


「うわぁ、この感覚しに戻りで、マップ移動した時の感じだわ」と、ユキが言った。


 ちょっとだけ気持ち悪いんで、死に戻りはしないよう心掛けよう。

 今回の泊まりでのダンジョン探索はこれで終了した。


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 ここからは経験値やお金は、あまり関係ないので省略していきます。


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