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超バランス型の赤魔導士、ダンジョン99階で神を倒す。  作者: ヒロ3等兵
チュートリアルとクーリングオフ
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スライムがあらわれた。

 ゲームの開始位置の始まりの地は、何もない小屋の中だった。

 小屋にあるベッドで、体力は回復できるみたいだ。

 回復手段を確認を済ませた後、小屋を出た。


 小屋を出て少し離れた所に、城が見えていた。


 こういうゲームのお約束は、少しMOB倒してレベル上げて装備買えば先が楽なんだよな。

 そう考え、城の周りでレベル上げに勤しみ、普通にゲームをプレイしていた。


 純粋なゲーム音だけの空間、生活音もない環境でゲームをプレイできるのは、意外と新鮮だったからだ。


 空調機能も整っていて、ある意味ゲームをやるには、ある意味理想の環境なのかもしれない。

 ゲームとは関係ない部分で喜びつつ、初期の雑魚モンスターを狩りながら30分程、時間が過ぎた。


 城?城壁の周りの草原でスライムを狩り続けて、レベルが3程上がって、1LV→4LVになった時だった。


 あれっ?画面の右下で赤い(まるい表示)が点滅してる。

 なんだろコレ?と選択してみると。

 長々と説明書が表示されたので、即キャンセルした。


 キャンセルしたが、まだ右下の赤い〇は消えないままだった。

 説明書読み終わるまで、消えないのかなコレ?

 面倒だなぁ……。


 そういえば、スーツのおっさんに説明書読めって言われたな。

 まぁ、いいや、無視だ無視。

 画面右下の赤い〇は、無視してレベル上げに専念して、ゲームを初めて1時間たった時のことだ。

 パララパー と、レベルアップ音がなり、レベルが6になった時だった。


 画面右下にあった赤い〇が少しずつ大きく表示され、最後には画面いっぱいにまで表示された。


「あぁ、わかったわかった!!読めばいいんだろ」と、毒づいて呟き。


 赤い〇を選択しようとしたら。ディスプレイの表示がおかしくなった。

 まず赤い〇が消えて、そして背景が消え、キャラクターや文字も消え、ディスプレイが真っ黒になり、最後にはすべて表示されなくなった。


「なんだ、バグかよ? さすがに、コレはないわー」


 メーカーに問い合わせかなと思ってたら。

 1分程して、画面の右下にデータ転送中と白い文字が表示された。



「え? データ転送? なにそれ意味わかんない」


 そして、急にディスプレイが黒から白へ反転した。

 その後、俺の視界も真っ白になった。


「うおっ、まぶしっ!!」と、あまりの眩しさに目を閉じた。


 完全にバグったな、ゲームのリセットをするかと思い目を開けると。


 目の前には、大平原、振り向けば城壁に囲まれた何かがある。

 ちなみに、城壁の前には、西洋鎧をきたオッサンがいる。


 いい年して、あのオッサンは、コスプレかぁ?

 しかし、如何にもなゴツいオッサンで、コスプレのなんちゃって兵士とは違いなんか貫禄があるような?


 まて、それより俺は、今まで何をしてたっけ?

 確か、防音室もどきでゲームをしてて、レベル上げで、城壁の周りの雑魚を倒してレベル上げしてたよな。


 今の現状が、どうなっているのか、考えをまとめていたら。


 ズ、ズ、ズズルーと、何かを引きずるような音が、背後からしたので振り向いてみたら。



「あぁ、そうそうこんな感じのスライ!!ムゥ!!」


 って、なんでこんなのが目の前にいるんだよ!と混乱していたら。


 俺が、城壁の近くにいたこともあり、兵士のオッサンがスライムに気づいて、


「そこの君、危ないから早く、こっちに来なさい」と、誘導してくれた。


 俺は、一目散にスライムから逃げ出して、オッサンの言う通りに城壁の中に逃げ込んだ。


 しばらく隠れていると、オッサンの野太い声で、

「とぉりゃぁあ!!

 どっせーーーい!!」 と気合いの入った声が聞こえた。


「さっきの君、もう大丈夫だよ、出ておいで」と、オッサンに呼ばれたので出て行った。


「君は、見かけない服装だが、その身形からして、君は、冒険者だよなぁ? 何故、あの程度のスライムに動揺してたんだ?」


 [右手にナイフ、左手に盾の冒険の定番スタイルに、いつもの私服という恰好だ」


 今の現状に、動揺もしていたが、状況が理解できていなかったので、オッサンに色々と聞いてみた。


「あの化け物はなんだ?」とオッサンに聞いてみた。


「ん?あれはモンスターのスライムじゃないか、この付近には普通にいるぞ」


 答えが、返ってくるとクイ気味に、すぐに質問をした。


「ここは、何処なんだ? なんで俺は、ここにいるんだ?」


 オッサンは、何を言ってるんだコイツといった表情で、


「君は何を言ってるんだ? 君はどう見ても冒険者だろう。

 君のステータスウインドウに表示されてるじゃないか? むむっ!!」



 [ファウストLV:6、職業:無し]


「レベル6もあるなら、スライム位は余裕だろ君。

 職業は、ついてないみたいだが?」と、オッサンが言ってきた。


「え?レベル6、あの化け物が余裕? どういうことだ」


 今の現状に、困惑するしかできなかった。

 そもそも、何故、俺はここにいる?


 俺は、通販で買ったゲームでスライムを狩って、レベル上げをしていた。

 レベル6まで上がったところで……。

 あっ、気づいてしまった。

 ゲーム内のレベル6と現状のレベル6という事実に気づいた。

 そんなことに思考を巡らせていたら。


「そんな所にいても警備の邪魔なんで、早く街に入った、入った」と、オッサンは身振り手振りを交えて、街の中へ入る事を促した。


 このオッサンは、検問をなどするわけではなく、モンスター退治が専門みたいだ。

 警備の邪魔をしてしまったみたいなので、とりあえず街の中へ入ることにした。


 そして俺は、街の中に入った。


 兵士のオッサンが、

「セカンドベルの街へようこそ!!」と、言ってくれた。


「兄ちゃん、無職なんだから、そこの道をまっすぐ行ったところにある。

 ギルドで、冒険者登録してきな。

 自分の食い扶持位は自分で稼ぐ、それがこの街の基本さ。

 何を考えてるかよくわからないが、レベル6もあるんだ冒険者やるにはもってこいだろ」


 俺が無職? 余計なお世話だ!!

 学生だ、無職違うわっ!! と思いつつ。


 良くわかりもしないこの現状で、次の行動を誘導してもらえてたのはありがたかった。


 俺は、オッサンに、


「とりあえず、ギルドに行ってみるわ。

 おっちゃんありがとな!!」と、無職と言われた腹いせに、おっちゃん扱いしてその場を離れた。


 おっちゃんに名前聞いてないし、まぁ大丈夫だろ。

 とりあえず、ギルドへ向かおう。

 そんな感じで、俺の冒険は始まるのだった……。

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