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モフモフ(コボルト)を燃やす鬼畜の所業。

16階に入ると即気合いを入れる俺!!


「16階でゴブリン狩りじゃぁ!!」


「テンション高いわね……。なんかやらかしそう」


人のハイテンションを見て、テンションを下げるユキ。


なんといっても、ゴブリンはすでに倒した相手だ。

集団で来てもそれほど苦戦しないはず……。


しかも、前回は[ファイアボルト]のレベル1で一撃だったわけで、集団できても[ファイアストーム]で一撃だぜ!!


ふふふ……。

集団戦こそ、魔法職最大の活躍の場!!

16階を探索し始めた俺達は、いつも通り次の階へ進む階段を探し始めた。


探索を始めてすぐ、5匹のゴブリンの集団を見つけた。


「この集団は、俺に任せてくれないか!!」と、ユキに提案する。


「まぁ、いいけど」と、ユキが了承。


[ファイアボルト]はレベル1で1撃だったし、[ファイアストーム]もレベル1でいけるハズ。


ゴブリンがこちらに気づき、全力でこちらに襲いかかってくる。


「お前らなんか、魔法で一撃だ。

消し飛べ!! [ファイアストーム]」


魔法を使ったが、今までのように[ファイアストーム]は即射では無く、詠唱時間が必要な魔法だった。

ゴブリン共が、こっちに来る前に魔法を発動できるか?


結果から言うと、魔法の発動は無事成功した。


ゴブリン共に[ファイアストーム]が放たれ、魔法の炎にモンスター達が焼かれる。


グギャギャギャ……。

ゴブリンが炎を食らい、奇声を発している。


勝利を確信した俺は、「雑魚共の悲鳴が聞こえる我に跪け!!」と、調子にのる俺。


アレ?討伐のログが出ない……。


「は、て?」


「はて? じゃないわよ。

倒し損ねてるじゃないの!!」


ゴブリンのヘイトを稼ぎすぎた為、ゴブリンは5匹ともこっちに突っ込んできた。


「ぎゃぁあああ!!」と、情けなく叫ぶ俺。


俺は、なんとか盾を構えているが多勢に無勢だ、ガンガン攻撃がすり抜けて俺に直撃してくる。


「痛い、痛い!! 雑魚扱いしてすまんかった。

だからゴブリン様、少しくらい手を緩めて!!」


ゴブリンのリーダーと目があった。

ニヤリ……。ゴブリンに餌か獲物と認定された目を向けられた。

あ、これあかん数の暴力反対!! 等と混乱していたら。


ゴブリンに次々と矢が刺さっていく。

まず、ゴブリンリーダーの頭が矢で貫かれた。

そのあとは、ゴブリン達が混乱し始めた所を次々に取り巻きを潰していった。


俺を見かねて、ユキが矢を放ったのだ。


「アンタあれだけ大口叩いといて、ゴブリン相手に命乞いするとか……」と、ユキに呆れられた。


俺が[ヒール]を使う前に、ユキに回復剤を口に突っ込まれた。


ぬぐぐぐ……。

HPが回復する。


「面目ございません」と、反省のポーズを取った。


「戦闘に入る前に注意したのに調子に乗って、ゴブリンにやられそうになるって、しっかりしてよね。

アンタがやられると私もヤバいんだから」


1対1での対決なら無類の強さを誇るユキでも、極AGI型は多勢には弱いのだ……。


「本当にすまん。久々に活躍できると思ってな。

初めて使うスキルだったので、予想を立てきれなかった」


俺は、素直に失敗を認めた。


「次は、気をつけてよ」と、ユキに許してもらえたようだ。


先ほどのミスと同じことにならないように、俺は前もって提案をしておく。


「次、仕留め損ねたら。弓で対処してもらえないか?

一匹でも数を減らせば楽になるから」


「オッケー!! けど、余計な仕事は増やさないでよね」


ユキから了承をもらって、再び探索を開始する。


またもや、ゴブリンの群れに遭遇してしまった。


げっ!! 1・2・3・4・5・6・7・8・9・10と先ほどの2倍の群れだ。


10匹か、5匹であの状況になったから。

仕留め損ねれば、俺は死ぬ……。



こうなれば、LV10を試してみるか?

確実に魔法を命中させるためにユキに提案した。


「ユキ。あの群れと戦わなくていいから、あの辺りに釣ってくれないか?

最高火力で仕留めるから……」


こちらからユキに位置を指定する。


「オッケー!!私を巻き込まないでね」


[スピードアップ]をユキにかけて支援をしてから作戦開始だ。


[ファイアストーム LV10] MP消費160 を使用した。

詠唱時間が必要で、魔法をすぐ放てる状態にはならなかった。


…………。

まだか?


……!!

いける!!魔法を発動可能な状態になった。


「ユキ!! あの場所にモンスターを集めてくれ」


ユキが指定の位置にモンスターを誘導してくれた。

ゴブリン共が一箇所に集まったので、魔法を発動しゴブリン達を魔法の炎が焼きつくす。


即、ゴブリン討伐のログが流れる。


オーバーキル過ぎたか。

あとMPの9割以上を使い切った。


「すまん、MPを使いすぎた……」


「加減しなさいよね。

まぁ、あの場面はしかたないかな」


またも、口に回復剤を突っ込まれた。

アレ?これはMP回復剤。


MPが2割程回復した。


「残りは自分で回復して」「MP回復剤、サンキュな」


あれ?ユキはMP系のスキルをあまり使わないのに、よくMP回復剤持ってたなとか考えながらも。


まぁ、こういう風にたまに優しいのである。

このユキって人物は……。


そして、自分で購入した分を一つ使用した。

5割近くまでMPが回復したので、あとは移動中に自然回復してくれるだろう。


「流石に、あれは何度もやれないから次はLV3を撃ってみようと思う。

ゴブリンを撃ち漏らしたら、そちらでフォローを頼む」


「それが妥当でしょうね。

それで、また10匹みたいな時はどうするの?」


「その時は、そいつらとは戦闘しない。

その場を離れて、他を探索しよう」


「オッケー!!」


戦闘のプランを提案して、再び探索を始めた。

探索していると17階の階段を見つけたが、その近辺にゴブリン達がいた。


1・2・3・4・5……。


「5匹か、階段前の安全を確保したいし倒してしまおう」と、俺は提案する。


「そうね。気をつけてさえいれば、初回のミスみたいな事はないでしょ」と、返答された。


やはり、やらかすと後に響くなぁ。

まぁ、トライアンドエラーみたいな手探り状態だし。

それは仕方ないか……。


「よし、倒そう!!

いくぞ!![ファイアストーム]」


…………。



今回は、こちらに気づかれないまま。

ゴブリン達を一撃で倒せた。


LV2も試してみたいが、探索してまでやるものじゃないだろう。


「一旦休憩をもらっていいかい?」


「そうね、そうしましょ」


「次の階のゴブリンは何が違うのかな?」


「次の階は、集団にゴブリンアーチャーが混ざるの」


うげっ……。

それだと、無視もできないし釣りもやりにくいので、かなり面倒だぞと悩んだ。

さっきは、[ファイアストーム]LV3で倒せたんだから……どうするか?


「先制さえ取れれば、倒せるのよね?

それならばアーチャーは私が倒すわ。

残りはアンタが倒して!!」


「わかった、そうしよう」


休憩と次の戦闘プランを考えていたら、無事MPの回復が終わった。

よし、17階へ行こう……。


作戦通りに、戦闘が進みゴブリンの集団戦に苦戦することなく、無事18階へ進む階段を見つけることができた。


◇◆16階と17階 リザルト◇◆


ゴブリン


52×15=780の経験値を獲得


52×10=520のゴールドを獲得



ゴブリンアーチャー3


30×3=90


20×3=60



俺はレベル17になった。



スリープのスキルと

祝福のスキルを覚えた。



そのまま、18階、19階と階を進めた。

コボルトがメインの階層で19階にコボルトアーチャーが出る流れだったので、なんの苦戦もなく20階層の階段を見つけることができた。


コボルトとゴブリン、どっちが強いかと言われると。

モフモフ成分多めのため、コボルトの方がよく燃えた。


経験値とゴールド共に、コボルトが上だが火炎耐性がなかったため非常に倒しやすかった。

見た目には、可愛いモフモフを燃やし続けるという。外道の所業であったが。


そんな感じで見どころはなかったのでさっくりと、18階と19階の探索は終了した。


次の階で、ゲームのから現実に戻れるアイテムが手に入る。

次の階は、ハイオーク戦だ!


◇◆18階ー19階リザルト◇◆


コボルト


33×20=660の経験値を獲得


33×15=495のゴールドを獲得


コボルトアーチャー


2×30=60の経験値を獲得


2×30=60のゴールドを獲得


1356+1135=2491ゴールド


追記事項として、MP回復役残り3個という所だ。

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