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目覚ましアラートは死の匂い。

とても静かなダンジョン内。


ボスモンスター撃破後1日はモンスターが湧かない性質を利用し、ボスマップをキャンプ地として利用していた。


むぐぐぐ。

眠い……二日続けて、早起きしたので非常に眠い。

宿屋にいると、目覚まし変わりの小鳥の鳴き声もなく静かだ。


あと30分……。


あと30分……。


あと30分……。


「いい加減にしときなさいよ。

早く起きなきゃモンスターの剣で、アンタの頭カチ割られるわよ」


と、ユキに叩き起こされた。


「あっ!!」


今更、危険地帯でキャンプをしていることを実感した。

二度寝し続けたら、死ぬ機能搭載……。


冗談はさておき、さすがにユキに見られながら着替えるのは恥ずかしいので冗談交じりにユキをからかった。


「起きるから、ちょっと待って。

あと着替えるから入り口閉めてくれる? それとも見てるかい?」


「バカなんじゃないの」と言って、思いっきり入り口を閉められた。


「あー、言い損ねてたけど。

アンタの二度寝のせいでタイムリミットあと30分だから。

片付けもあるから急ぎなよーー」


「ちょっ!!」


時間のなさに流石に動揺した。


その姿をみて、ユキが盛大に笑っていた。


「あー、今のアンタにぴったりの言葉をア・ゲ・ル!!

30秒で支度しな!! アハハハハ」


おいおい、10秒短いだろ。

(本来は、【40秒で支度しな】です )


この状況楽しんでやがる、鬼かコイツは……。


まぁ、男の着替えなんてモノはそれほど時間がかからないものだが、3分程で着替えを終わらせた。

テントから出てきて、ユキがいる所へ移動した。


「へぇ、思ってたより早かったじゃない。

早く、キャンプ用具を片付けなさい。

ご飯食べるよ」


俺は、朝ご飯が二人分用意されているのに驚いた。


「あぁ……」と頷いて、片付けを終わらせた。

キャンプ用具の片付けを確認したユキが、


「はい、よくできましたー」と、からかってきた。


朝に俺がからかったので、それの仕返しなのだろう。


そして、時計を見せてきた。

タイムリミットまで、後1時間あった……。

二度寝、三度寝、四度寝と繰り返した俺も悪いが、それも想定内でからかわれていたのだった。


ぬぐぐぐぐ。


朝から敗北した気分だ……。


「何してんの、早くご飯食べるよ」と、ユキに言われ。


「ぐぬぬ、食べる」と言いながら俺は、朝食を取った。


朝食を取り終わり小休止を済ませ、考え事をしていた。


前回のオークアーチャー戦で、[スピードアップ]のスキルを使ったが、AGI増加と移動速度増加の効果があり。

これは、ダンジョン探索にも利用できるのではないかと考えていた。

上手くいけば探索の時間短縮もできるし、試してみようと考えていた。


「よし、再度探索開始だ!!

探索を済ませた16階までは戦闘を控えていこう」と、俺は出発の意志と提案を示した。


「オッケー!!」とユキが答えたので、問題ないみたいだ。


12階へ進む階段の前で、[スピードアップ]をパーティメンバーにかけた。


「前回試した、[スピードアップ]を試してみる」と、俺が提案し。


それにユキがその提案に答えた。


「移動速度上げて、探索して進むわけね。

定番よね、それじゃ行きましょ」


俺は、首を縦に頷いた。


[スピードアップ]で、移動速度が上がっているため、多少モンスターを引っ張っても振り切れる。

戦闘をしないので、[スピードアップ]を使っても移動している間に、MPが回復しているという好循環をしている。


まぁ、ゲームだとこれはお約束なんだけどね……。


そんな感じで、トレインをせず戦闘を極力回避することに成功した。

オークアーチャーだけは、遠距離攻撃の弓があるので3体程は始末したが、他は上手く回避できた。

今後もこの手は使うことにしようと考えていたら、16階の階段前に到着した。


俺はワザとらしくキャラ作りをして、ユキに話しかけた。


「コホン、ユキ君16階からの情報を頂けますかな?」


「どんな、設定なのソレ?」と、ユキに呆れられた。



「敵の配置は、16〜17階は ゴブリンね。

18〜19階は コボルト。

20階は、ハイオークとオーク種」


モンスターの配置に少し疑問を持ったので聞いてみた。



「ゴブリンとか、弱くなって難易度下がってないか?」


その問いに対し、ユキはこう答えた。


「単独だと、ゴブリンやコボルトは弱いかもね。

けど、この階層のゴブリンやコボルトは集団で襲ってくるわ。

ゴブリンリーダーやゴブリンアーチャー等の種類もいるからゴブリンだとしても、単体で襲ってきていた。

オークより厄介かも……」


と、ユキに訂正されてしまった。


「20階はハイオークが厄介で、オーク族を従えて集団で襲ってくるわ。

ハイオークは火属性、他のオーク属は土属性よ。

火属性はオーク族には弱点だけど、ハイオークには効きにくいわ。

逆にハイオークには水、氷属性が有効よ」

と、攻略本の知識をしっかりとユキに説明していただいた。


「20階前の階段で、一度作戦を練ろう・・・[脱出の書]もあるしな。」


俺達は、16階へ進み、初の集団戦を試みることとなった。


主な戦績……


オークアーチャー x3


30ゴールド


所持金 1326+30 =1356ゴールド


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