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残念な奴だけど、リアルラックだけはすごい人

いつも利用している、宿屋の近くにある食堂にユキと一緒に来ている。


普段の夜ご飯は、宿屋で貰える無料の籠に入ったパンとスープですませている。

今回は臨時収入(ギルド報酬)も入ったので、今日の夜は外食なのだ。


たまの贅沢位は良いだろうといっても、宿屋の夜の食事も当然貰うんだけどね。

パンとスープは、そのままアイテムボックスにいれてダンジョン内で食事したりと何かと便利なのだ。

ちなみに、朝も無料でパンとスープがついてくるので、それは毎回アイテムボックスにいれていた。


俺は朝ご飯を食べない派だし、二度寝〜四度寝をしてしまうと下手すると昼に近い時があるしな。

そんな感じもあって、ダンジョン内での食糧問題はアイテムボックスがある事によって解決していたのである。

何故、今食料の話をしているかというと、食堂でユキと食事を済ませて、そのまま今後の方針を話しているからだ。


主な話の内容は、最初は11階のボスモンスターについてだ。


ユキに攻略本とまで揶揄された、説明書にも11階の情報が明記されていなかったとの事。

11階と同様に、21階・31階・41階・51階・61階・71階・81階・91階・98階・99階の情報は攻略本に載っていないとユキが言っていた。


情報を事細かく記載して、攻略本と宣言された説明書も流石にボス攻略まで載せると拙いと思ったのだろう。

逆にいえば、ボスの階層はここですよと、ある意味明言しているのと変わらないと思うのだがね。


そう考えると、やっぱり説明書としては拙いと思うんだけどね……。


次の議題は、11階以上の深い階層に潜り20階をめざすとなると、日をまたいでダンジョン探索をすることになるのだ。

一度探索した場所なら道さえ解れば全力トレインすれば、ちょいちょいっと済みますよ等と言おうものなら。

パーティメンバーのユキに通報され身柄を売り渡されるかもしれないので、その案は言わないで没案にした。


俺も説明書の重要な部分だけは読んだが、ダンジョンの20階には、[脱出の書]というアイテムが毎回配置されるらしく。

それを使えば、ダンジョンから使用すれば地上に帰れて。


地上で使えば、【現実に戻れる】らしいのだ。

それで重要なのは、ダンジョンの31階には[持ち帰りの箱]というアイテムが、毎回配置されるらしい。

このアイテムは、プレイヤー限定のアイテムなのだ。


これさえ手に入れば、アイテムボックスに入ってるアイテムを1種類現実に持ち帰れる。


簡単に言えば……。

この世界のゴールド(所持金)は金でできており。

ゴールドを持ち帰り売りさえすれば、売るなりして現実世界でもお金の工面が出来るというわけだ。

ネトゲでよくあるRMTリアルマネートレードを、堂々とやれるというわけだ。


まったく、誰だろうな。

このゲームがデスゲームで、脱出不可能なゲームだと勘違いしていた奴……。

ロールプレイもここまでくると恥ずかしい限りだなと、自傷行為はこの辺で止めておく。


毎回、ユキにその件でネタにされるのである。

時間というものは皆に平等にあって、巻き戻すことはできないのです。

何が言いたいかというと、バカやったキズは自分で受け止めろということだ。



そんな感じで、説明書を読んでみて解ったことがある。

このゲームは思ってた以上に、親切な仕様だったのだ……。

こういう機能があると嬉しいなという部分を普通に付けてくれているし。


意外と良いゲームなのかもしれない。


説明書が、百科事典並みに分厚くて大きくなければね。

説明書に、後書きで製作者の気持ちなんか書いてんじゃない。


製作者の気持ちが重いよ!! 


しかも説明書が分厚くなった理由を後書きで正当化しようとしてるし。

ユキが言っていた、説明書に対しての評価はマトを得ていると理解できた。


あと気になった部分は、ふざけた後書きに31階が君達のゴールだ的な文章が書いてあった事だ。

31階が、ゴールなのに説明書には99階まで、作ってるのが解るのが気になるところである。


あー、あと魔石についてだが。

なんと、レアアイテムだった!!


「残念な奴だけど、リアルラックだけは凄い人」


と、色々なMMOで言われ続けてきたがこの世界でも、それは変わらないみたいです。

面倒臭いという理由で、使用する最低限のアイテム以外は、適当にアイテムボックスに入っていたが。


実は知らない魔石がアイテムボックスの中に紛れ込んでいた。


・ブルースライムの魔石

・スライムキングの魔石

・フロッグマンの魔石(ダンジョン7階の敵)

・ハニービーの魔石(ダンジョン8階の敵)


フロッグマンとハニービーの魔石は、正直ログを見て確認していないので獲得したことを覚えていない。

いやぁ、整理整頓するのは大事だなとゲームの中だが考えさせられる出来事だった。


その件を、ユキに報告したら怒られたのは言うまでもない。

報告の義務って大事だから報告したのに……。

(だからこそ怒られたという例である)


それで魔石の使用用途は、装備への能力追加機能だ。


ユキがあえて教えなかった。

魔石の項目の、説明書を読んで解った事は、装備品にたいして、[魔石用のスロット]が空いていた。

今までは、普通に装備を見ても解らなかったが、装備をじっくり見てみると魔石のスロットの有り無しが解るようになった。

同様に魔石を確認すると。


魔石は嵌め込む事が出来る装備の種類が決まっていて、それ以外の種類には付ける事が出来ない。


武器用の魔石は、武器のスロットにしか嵌め込めれない。

盾用の魔石は、盾専用魔石みたいな感じだ。


ブルースライムの魔石 部位 : 武器

効果 :氷系の魔法威力を5%向上


スライムキングの魔石 部位 : 武器

効果: スライム系モンスター20%特攻追加


フロッグマンの魔石 部位: 鎧

効果:HP10%追加MP10%追加


ハニービーの魔石 部位:アクセサリー

効果:HP回復向上


と、魔石について、理解することができた。

今の所は、魔石を使うのは止めておこう。

レアアイテムらしいし……。


そんな感じの話を食堂でユキと話をした。


臨時収入があったのが解っていたので、遠慮なくユキが高い商品を注文したときは、「オイっ」とツッコミを入れたが。

先日の1ゴールドの件を無かったことにしてくれるという事で、手打ちとなったが釈然としないのは何故だろう。


なんと、食堂の食事で152ゴールドも支払う羽目になった。

くっ!! 明日は、俺がユキに奢らせてやる!! と、決意を決め宿屋へ行き睡眠につくのであった。


(宿賃 24ゴールド)


残り所持金:1676ゴールド

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