主な登場機体
機体名称の後の()内は機種略号
中島 九〇式艦上戦闘機(A2N)
日本海軍が使用した艦上戦闘機(空母にて運用する戦闘機)。
製造は中島飛行機が担当。機体、エンジンを含めてすべてが日本人の手で設計、製造された初めての戦闘機でもある。
複葉機であり、上翼のほうが大きい。
彩音が初めて見た飛行機。
「プロローグ 幼き日の思い出」に登場
三菱 零式艦上戦闘機(A6M)
言わずと知れた有名な戦闘機。愛称は「ぜろせん」または「れいせん」。アメリカ側のコードネームは「ZAKE」。
三菱が設計、三菱と中島で生産された。
初戦は圧勝で不敗の零戦神話を築いたものの、終盤は米軍の新鋭機、新戦法にかなわず、搭乗員の練度低下も相まってどんどん不利になっていく。
一一型、二一型、三二型、二二型、五二型などがあるが、主に彩音は二一型に乗る。
全編を通して登場
川西 紫電改(N1K1-J)
大戦末期に登場した局地戦闘機。愛媛県松山基地の第三四三航空隊を中心に配備された。
正式名称は「紫電二一型」で紫電改は略称。
水上戦闘機「強風」を陸上機化した「紫電」にさらに改良を加えたもの。
米軍側のコードネームは「George」
第七章から第十一章まで登場。
三菱 一式陸上攻撃機(G4M)
日本海軍の陸上攻撃機。陸上基地から飛び立ち、爆撃および雷撃を行う。また、末期には特攻機「桜花」の母機ともなった。
略称は一式陸攻、米軍側コードネームは「Betty」
こちらも零戦と同様に、終盤は不利になっていく。
第五章、第九章などに登場。
グラマン F6F「ヘルキャット」
アメリカ海軍の艦上戦闘機。頑丈な構造と零戦を上回る2600馬力エンジンのハイパワーを生かし、零戦の好敵手となった。
当時の米軍のほとんどの空母に搭載されていた。
全編通して登場。
グラマン F4F「ワイルドキャット」
ヘルキャットの一世代前の戦闘機。零戦に勝る馬力のエンジンと頑丈な構造を持つが、格闘性能は劣る。
初戦は零戦の得意な格闘戦に持ち込まれて撃墜されることが多かったが。二機で一組になり、一撃離脱を行う「サッチウィーブ」という戦法を取り入れてからは攻守逆転した。